8 『陽菜、この関係、終わりにしないか?』
「これで良かったんですか?もっと苦しめたほうが良かったんじゃ?」
「いやいや。これでも充分苦しめてると思うぞ?」
……陽菜。これでもまだ足りないってやばくないか?どんだけ復讐心に駆られてるんだよ?
って普通の人なら思うかもだけど、俺ももう少し復讐したいかも。
「じゃあいいですか…。けど、これでようやくあの人と別れられましたね。名実ともに、私の彼氏ですよ?湊さん。」
「………あぁ。これからも、よろしくな?」
そうか。一旦終わったんだ。あとは、どういうふうに俺たち以外のところが動くか、っていうことだから。
もう俺たちは自由なんだな。
……はぁ。疲れた。陽菜がいてくれて、本当に良かった。
…………これを、自分の言葉で言わないと…。
わかってるんだよ。早く言わないとって。
けど、疲れたよ。眠い……。
「あれ?湊さん。寝るんですか?まぁ疲れたんでしょうし。私が膝枕してあげますよ。」
………おやす……み…。
_______
なんだかすっごいデジャブを感じる。
陽菜の家でも一回こんなことがあった気がする……。あのときは、起きるなり押し倒されて…。
って、陽菜!膝枕してくれてるじゃないか。
「陽菜…?膝枕、してくれてたのか……?」
「………」
寝てる。陽菜、寝てる。
陽菜だって、俺に協力して一緒に頑張ってくれてたんだもんな。
ありがとう。
起きるまで、待っててあげよう。なんか無駄に俺が起き上がると起こしちゃいそうだし。
けど、ぼーっとしてるのもなぁ…。
やっぱ。寝る。
_______
………おはようございます。湊さんに膝枕をしたところまでは覚えてましたけど、私まで寝てしまったってことですか……。
……湊さん。かわいい。やっと私の正式な彼氏になってくれたんですね。
「んっ……。あぁ。陽菜、起きたのか。」
「えぇ。ついさっき。」
「そうか。」
もう、全部終わったんですよ??私達、本当の恋人みたいなのしたいです。
………なんて言えないけど。
ちょっとくらい期待したいな。
「………やっと、全部終わったんだな。」
「そうですね。目的は、達成できたんじゃないですか?まだ全部終わったわけじゃないですけど。」
「まあ、そこは専門の人に任せればいいんだよ。陽菜。ありがとうな。」
………嬉しい。こういうときに素直にお礼の言葉を言ってくれるのって意外に嬉しいんだよね。
「……どういたしまして。」
長い、沈黙。起きたばっかりだから、頭が回ってないのかな?湊さん。
「ふぅ………。」
急に、ため息。やっと、やる気が出てきたのかな?けど、湊さん。なんか神妙な顔してる……
「あのさ、陽菜。もう、この関係、終わりにしないか?」
_______
湊はもしかしたら自分の目的が終わったらすぐに切り捨てるクズ男なんですか…?
10ではついに心陽が終わりますので、もう少しお待ち下さい…。
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明日も夕方の5時と夜の8時と、作品の関係上夜の10時にも投稿するのでよろしくお願いします!!
明日で2章が完結です!
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