5 湊さん湊さん湊さん湊さん!!
彼が泣き始めてから30分。ようやく落ち着き始めた彼は、
「……ありがとう。陽菜。もう大丈夫だから。」
と言って私の胸から離れてしまった。
少し悲しいな。けど、今は話を聞くことが優先だよね。
「そうですか。それで、もう一回大まかな流れを確認してもいいですか?しんどいってなら後日にしますけど…。」
いいのかな。彼の心の傷を抉るみたいなことして。けど、ちゃんともう一回話を聞いて、
復讐計画を練らないと。
「大丈夫だよ。今日のうちに全部話しておきたいんだ。」
……彼、強いな。
「じゃあ確認しますね。まず、昨日小野田さんと付き合ったけど、その日の夜に男と歩いているのを見つけたんですよね?」
「……そうなんだ。とりあえず尾行して、あいつらがホテルに入っていくところの写真は取れたんだけど……。」
……良かった。彼の心は傷ついてしまっているだろうけど、これで、証拠集めの負担が少し少なくてすむ。
もう私の頭の中は、小野田に対する復讐心で燃え上がっていた。
「……そうなんですね。辛い中、よく頑張りました。すごいです。それで、湊さんはまだ小野田さんと付き合いたいって思ってるんですか?」
もし思ってるんだったら、私が心理誘導して今日のうちにあなたを寝取ってやるつもりだけど…。
「いいや。痛い目見せてやりたいって感じだ。」
「わかりました。じゃあ、私も協力します。」
私だって、こんなに彼のことを傷つけたあいつを懲らしめてやりたい。
「えっ?いいのか?二人のほうが安心できるしすごい嬉しいけど…、なんか申し訳ないな。」
「いいんです。私が協力したいんですから。まず、今のままでは彼女に浮気されたという証拠が少し足りない気がするので、もう少し泳がせて確たる証拠をとりましょう。」
彼は辛いでしょう。けど、少しばかり耐えてもらわないといけません。私達があいつのことを懲らしめるために、そして、私が貴方を手にいれるために。
_______
彼と別れ、私は家に一人。こんな時にすることは決まっている。そう。彼のことを考えるのだ。
今年、やっとおんなじクラスになれたんだし。どうにかして彼と仲良くならないと、って考えてたけど。まさか湊さん、彼女が寝取られてたなんて。
「湊さん…湊さん…湊さん湊さん!!」
あぁ本当に、本当に彼をあんな姿にしたあいつを許さない。
絶対に、彼がいながら浮気したこと、絶対に後悔させてやる。
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