第7話 世界一甘い女と付き合う女の脳内
今朝、黒砂糖で出来た崖から落ちる夢を見て飛び起きた。
「うわぁ!」がばっ!
「はぁ、はぁ、・・・夢だ。。良かった。。」
隣で寝ていた愛しの彼女、華恋が私のその声に驚いて目を覚ました。
「きゃっ、、び、っくりしたぁ、、どうしたの?うなされた?」
私の頭をそっと、自分の胸に引き寄せて優しく抱きしめてくれた。
「大丈夫だよ。華恋がちゃんとここにいるからね?」よしよし♡
「うん。。ごめん。なんかね、変な夢見たよ。黒砂糖で出来た崖から落ちるんだけど、落ちた痛みより口の中に入った砂糖で甘過ぎて苦しい、、みたいな感じの夢だった。」
「えー、怖かったね?お砂糖が足りなくて欲してるからそんな夢見るのかな?」
*いいえ。毎日甘過ぎる彼女からの無限愛にうなされていたのだった。
「きっと、愛情不足なんだね。はい、ここにおいで?」(不足してなる病気には過多による病気もあるというエビデンスあり)
そう言って、華恋は自分のパジャマのボタンを3つ外して、胸をはだけ出して私の顔に押しつけた。
「え、え?吸えってこと?」(何事?)
「うん。赤ちゃんはこれで安心するでしょ?」(慈愛の目)
毎回、突拍子がないんだよなぁ。。私はなぜか二度寝してはいけない気がして、そのまま起きることにした。(少し言われるままにしたらしいよ)
この日から、私は華恋から、「ばぶーちゃん」「赤ちゃん」「べびーたん」という呼び方が追加された。濡れ衣感がすごい。
うちの彼女は、なんかこう、、はちみつにチョコレートとガムシロップを混ぜたみたいに甘い。そこに黒砂糖をトッピングしたようなことがたまに起る。あ、あれ?今朝なんかそういう夢を見た気がする・・・(夢は起きると大概曖昧伝説)
思えば、初めてのデートの日からちょっとおかしいと思った。あの初めてのデートの日、私は華恋と初めてちゃんとお出かけすることになって浮かれていた。楽しく過ごせれば良かった。
気づいたら、私は家で華恋に押し倒されて猛烈にキスをされていた。あの日に付き合うことになって、華恋が泊まって、、エッチも、、
いつものこの振り切ったテンションなら、そんなにエッチな空気にならないはず、、っていうか私がまず濡れない。だけど華恋はそういうのが上手いというか、、空気を掌握するチートを持っていると思う。
「あの時の華恋、、すごい可愛かった。。」
回想シーン(*ここから読み飛ばして頂いて構いません)
「ああ、かわいい。好き。ずっとこうしたかった。。」(上から失礼します)
「あ、んぅっ。。ぷはっ、ちょ、もうちょっとゆっくり、、」(下で舌に困惑)
「だって、、止まらない・・・」(そして泊まるフラグ)
「華恋ちゃん・・・」
「華恋って、呼んで?愛加・・・♡」
「か、かれ、ん、、んっ!え、ちょっ、脱がし、、あ!」
「お願い、私のこと好きにして?」(好きにしてる方が言う摩訶不思議)
「え、いいの?」(摩訶不思議の国に入り込んだアリス)
「うん。。来て・・・?」
「華恋・・・♡」
「愛加・・・♡」
ああ。不思議な力を持つ、甘い彼女。。(大丈夫そ?)
こんなに誰かに全力で愛されたことがない。だから私は、たまにちょっと疲れるんだけど、困惑もするんだけど、華恋を手放したくないって思う。
「大好き。」
周りの心配はいらなそうだった。
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