第4話 華恋という世界一甘い女の独擅

 今日は、私が愛加と付き合い始めた日の話をするね?(あ、はい。)


 私たちはその時、まだ全然お互いを知らなくて、一緒に遊んだこともなかったの。あの時はそう、私の仕事が終わるのを待っていてくれた愛加と、いつもの陸橋の上で話をしていた。


 好きな人と一緒に居る夜の陸橋って、車のランプだけがキラキラしていてすごくムードがあるのね?もうドキドキしっぱなしで、愛加の笑ってる顔とか本当に綺麗で。(夜補正?)


 「実は、私明日が誕生日なんです!一緒にいてくれませんか!?」って言ったの。あの時、愛加は私をデートに誘うつもりだったって後で言ってた。もう少し我慢したら誘ってもらえたのに、自分が先に誘ってしまったってわけですよ。


 次の日、私と愛加はお昼に待ち合わせをしたんだけど、いつも同じ場所で会っているだけだったから、少し新鮮なほうがいいでしょ?隣の駅にあるレストランが気になるって言って、その駅前で待ち合わせにしたんですよ。


 私が待ち合わせ場所に着くと、愛加はもう待っていてくれて、


「ごめんなさい!お待たせしました!」

「あ、全然.さっき来たところだから。」


 ってね、初デートにありがちな会話をして、お互いに恥ずかしくなっちゃって・・・。もう、お互いが意識しているのはわかっていたから、付き合うのも時間の問題というか、、今日なんだろうなって思ってた。


 二人でレストランでランチを食べていたらね、「急だったから」って言って、愛加がプレゼントをくれたの。早く駅について探して買ってくれたんだって。それは、会社で使える膝掛けとタンブラー。


 そのタンブラーはさ、、ふふっ、へ、へへへ、やばい。にやける。今は愛加の家にあって、お泊まりして会社に行くときにコーヒーを作って入れて持たせてくれるんだよね!♡


 それでね、ご飯を食べたあとは、大きなビルでショッピングしたり、屋上の展望台に行ったりしたの。デートっぽいでしょ?


「こんなにゆっくり誰かと過ごすの、久しぶりで嬉しい。」


 って、愛加が言ってね。


「じゃあ、いつも私が一緒にいますよ?」


 って私が言って、、。


 あの時、陽が落ちてきて、すっごい良い雰囲気だったから、私はもう告白してしまおうかと思ったんだけど、愛加がね、


「じゃあ、これからウチに来てゆっくりしない?」


 って言ってくれたんですよ。場所がわかってたら、今度から雨が降っても待ち合わせできるでしょ?って。私はこの言葉が愛加の一回目のプロポーズだと思ってるんだけど、ちゃんとあとではっきり告白されました。


 もうさ?両思いなのは確実でしょ?って私思っていて、愛加の家に行ったとき、すごい緊張しちゃったのね。それで、隣り合って座って、テレビはつけていたんだけど、しばらく二人でお互いの話をしていたの。


 そしたらね、恋人の話になったの。


「華恋ちゃんは、今フリーだって言ってたけど、いつまで恋人がいたの?」

「ううん、いつだったか、、1年半くらいはいないんじゃないかな。。」

「そろそろ欲しいって思う?」

「うん。思う。」


 きゃー!やばーいっ!なんかもうやばいでしょ?!

 それで、私も聞くわけですよ。


「愛加さんは?そろそろ恋人が欲しいとか思う?」

「うん。思う。」


「もうっ!もうっ!私にしてくださいっ!」って言っちゃいたくなって・・・。

あれ?あ、言っちゃったんだった。告白、私からだったわ。


 それで、あれ?顔を真っ赤にして驚いた愛加が、、


「あ、はい。是非。お願いします。。」って。



 それで、付き合い始めたんですぅぅぅ!!!♡♡♡



 つづく。

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