第3話 生まれてきてくれてありがとうなんかもう好きっ

 今日は金曜日。はちみつにチョコレートとガムシロップを混ぜたような甘い彼女にとって、これから始まる土日の連休はLOVEワンダーランドの入り口であった。


 ここまで、一見甘いのは華恋で、それをハイハイと受け入れるのが愛加のように感じられたかも知れないが、意外とそうでもなかった。


 華恋の会社まで迎えに行ったと言っても、愛加の家からは徒歩5分くらいのものである。すぐに二人は愛加の家に帰っていた。付き合い始めて1ヶ月。実家暮らしの華恋は、絶賛連泊中♡である。


愛加「ただいまーっと。さて。お酒飲む?それともお茶にする?」

華恋「あ、私がやるからいいよ♡ それより先にちゅーしてください♡」

愛加「落ち着いてゆっくりいちゃいちゃしたいから、お茶入れるよ。ちょっと待っててね?」


 そう言って、軽くちゅっとキスをすると、愛加はキッチンでお茶の用意をし始めた。


華恋(ああ~!幸せっ!見て?あの後ろ姿・・・。可愛すぎない?あんな可愛い子がお湯沸かしてる。好き。)


「お手伝いする~♡お茶ってここの棚だよね?」


 そういって、キッチンの上にある収納から、華恋がお茶の筒を取ろうとするが、背が足りなくて微妙に届かなかった。


「ん、っしょ。ダメか。」


 華恋の身長は150センチ。愛加の身長は165センチである。実はこの身長差も二人にとってツボであった。


愛加「届かないの?赤ちゃん♡かわいいねぇ?」


 そういって、背後から余裕で代わりに収納からお茶を取り出す愛加。


華恋「は、はわわ。。かっこいい、好きっ!♡」

(壁ドンなんて目じゃないわ。これからの時代は背後からひょい。ハイヒョイよね!)


「私のために生まれてきてくれてありがとうございます。なんかもう、、なんかもう、、す、好きですっ!付き合ってくださいっ!♡」(感極)


愛加「え、もう付き合ってるよ!?今までなんだったの!?」(驚)


華恋「あ!そうだった!この人が私の恋人!LOVEワンダーランド!今すぐ抱いて!」


愛加「今日も愛がすごいね♡あと5分したら抱くから待ってて?♡」(すごいねイコール重い)


華恋「じゃあ、10分後は私が抱くね!♡」(早くないか?)


愛加「じゃあ、15分後は私が・・・♡」(安い演劇の始まり)


 *二人とも、ちゃんと仕事をしている成人した社会人である。


華恋「ああっ、この一週間が長かった。ついに週末なのね?」


 そう言うと、愛加が座った後に続いて華恋は前に向き合って座ると、両手を指を絡めてがっちりホールド。そしてじっと見つめ合う。(一歩間違えるとプロレスに見える)


 この流れは付き合ってから毎週末繰り広げられている。これから約30分間、キスをしたり甘い会話が続く。(5分後じゃなかったの?)


(*ここからは読み飛ばしていただいて結構です)


愛加「ん。好きだよ、華恋・・・。」

華恋「あ、そうやってキスするの好き。。」

愛加「もっとって言って?」

華恋「もっとぉ・・・」

愛加「声、かわいい。。」

華恋「私もその声好き。。もっと可愛いって言って・・・。」

愛加「かわいい。かわいいね、華恋。。」

華恋「好き、、好きよ。。」

愛加「ベッド行く?」

華恋「んっ♡ここでいい。あ♡まって!そこダメ!」

愛加「ダメじゃないでしょ?」

華恋「は、はい♡ダメじゃないです♡」



 多分つづく。



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私、こういうのを月曜の朝一にアップする自分が好きです。

お読みいただきありがとうございました。

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