第21話 青峰鳴海の告白

佐倉にアドバイスをもらったはいいが…

どうしたらいいかわかんねぇ!

今まで何人かの女子と付き合ってきたけど、1度も恋愛感情なんて分からなかったからなぁ……


孤木さんに対するこの気持ちも本当に恋なのかも分からない。


俺は馬鹿だからなぁ……

分からないなら……確かめればいい!

俺はさっそく孤木さんのいる教室へ向かった。

隣のクラスだからすぐだ。

「孤木さんっいる?」

呼んだら愛想良く笑った孤木さんが教室から出てきた。

友達と昼ごはんを食べていたらしい。

本当は人のないところに呼ぼうと思っていたんだけど、気づいたら口が勝手に動いていた。

「孤木さん!好きです!付き合って!」

周りからはキャー!という歓声が上がり、男子からはヒューヒューという声が上がった。


孤木さんは驚いた表情をし、

しばらくしてから、

「ごめんなさい。」

といった。


まぁ、これは想定済み。

俺はこんなもので諦めるような柔い男じゃない!

この初めての感情を逃したくない!


それから俺は何回も何回も孤木さんのいる教室へ向かった。

初めは苦笑いをしながら断わられたけど、最近はもう俺の事を無視するようになっていた。

でも、俺は、孤木さんが気になるんだよ……



しばらくして、俺は最後の告白に出た。

「孤木さん!最後これが最後の告白!……だから、屋上来てくんない?」


多分、孤木さんはずっと俺に振り向いてくれない。

薄々気づいていた。

孤木さんは佐倉のことが好きだって。

でも、それでも……

1歩ずつ、俺は決意を表明するように階段を上がっていく。


屋上につき、孤木さんは小さくため息をつく。


「ねぇ、なんでこんなにぼくに付きまとうの?ぼく、きっと青峰くんが思っているよりもずっと可愛くないよ?」


ああ、やっぱりちがう。

無理してるよ。


「なんで…ってそれは孤木さんが無理笑ってるからだろ!」

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