告白

繭が部屋に塞ぎ込んで、みゆから風邪ではない事を知って、繭の気持ちを教えてもらい、翔は自分部屋を飛び出た。繭の部屋に行ったが、部屋の前で翔が呼びかけ中から物音がしたが返事は無く、その後みゆが駆けつけて翔が涙目になり感情が抑えれてない事に気づき、抑えるように声をかけていた。まだ魔力は暴走していないが長く感情が揺れたり魔力許容量が大幅に越えると暴走する。

「コンコン」「繭返事して!」

 翔はみゆを見てみゆが翔の顔を見てギョッとして感情を抑えるように言うが、翔は扉に向き直り繭に声をかける。

 

「落ち着いてください!」

 みゆは翔の両肩を抑え訴える。みゆは静電気が走ったみたいに手からピリッとくるが構わず翔に言う。

 魔力が高まり溢れ出て来ている時に静電気みたいなのが発生し、無意識でも攻撃使用とすると属性に変換すると以前佐藤の暴走の時みたいに翔が怪我をする。

 翔はその時の怪我は教室に戻る時に回復魔法を先生からかけてもらった。

 

「バン」

 扉をが勢いよく空き泣きながら繭が翔に飛びつき

「ごめんなさい。ごめんなさい」

 と繭が誤っている。繭は翔が妹みたいにしか思っていない事を知り、ショックで部屋に塞ぎ込んでいたが翔が取り乱すまでとは思っていなかった。

 

「うぇーーん……よかった!」

 翔は膝から崩れて落ち居て良かったと泣く。

 翔はこれまで繭に呼びかけても反応無かった事が無くすごく心配をしていた。

 みゆは翔の両肩から離れ安堵する。

「翔、私、私翔の事好きなのー、うぇーーん」

 と繭も泣き出す。

 

「それってお母さんが言っていた結婚として?」

 と翔が鼻をすすりながら聞く。

「ゔんそー」

 と繭も鼻をすすりながら言う。

 

「繭は家族の好きでお母さんが勝手に言ってると思ってた。お父さんも知らなかったしーー」

 と再び翔が泣き出す。

 

「翔は私のと結婚したくない?」

 と繭が聞き

「したいー好きー」

 と泣きながら言い二人は抱きつきあがら思いっきり泣き出すし、みゆは豊が繭が翔に好意を持っている事を知っていればと思い、鈍感な事を恨むのだった。


 次の日翔、繭はお互いの気持ちを理解しお互い好きだと分かったがお互い意識してしまい、朝みゆが起こしに来た。

「おはようございます」

 みゆが起こしに来て

「おはよう。繭は?」

 翔は繭が起こしに来ない事に肩を落とす。

 

「先程扉の前でウロウロとしていたので代わりに」

 とみゆは繭の行動を暴露する。

「ちょ母さん」

 と外で様子を伺っていた繭が慌ててみゆを止めに入ろうとして翔と目が合う。

 

「おっおはようございます」「おはよう」

 繭は恥ずかしそうに挨拶し翔も同じく挨拶する。

「ふふふ」

 とみゆが笑い無言で部屋から出て行った。

 

 リビングにあるき、ふと心の中で今後どうしようとみゆは思い考える。みゆはメイドで繭はメイド見習いと言う名目で住み込みで住んでいる。繭の父はみゆが出産してすぐに事故にあって亡くなっている為、働きながら育てていた。

 

 今はまだ小学一年だから付き合うとかは無くても将来そうなってしまったらメイド見習いとして住み込みが出来ず離れ離れにならないかと心配になる。

 

 香月は喜んでいたが確認を取らなくてはとみゆはリビングではなく、自室に戻り香月に連絡をした。

 

 みゆが退室してから二人はぎこちなさそうに居たが翔が着替えを繭に背を向けて終わり

「リビングに行こうか!」

 と翔が繭に声をかけると

「うん」

 と繭が笑顔に頷き以前より砕けた感じになっている。

 

「そういえば、みゆさん繭に怒らなかったね。言葉遣い」

 と翔が歩きながら話すと

「あっ本当だ!ふふ」

 と繭が不思議そうに驚き笑い二人はぎこちなく無くなっていた。

 

 みゆが自室から戻って来て、朝ご飯を食べ車で学園まで送ってもらう。


「翔様いってらっしゃいませ。繭いってらっしゃい」

 と学園に着き寮の隣に車を付けてみゆさんが見送りをしてくれる。翔、繭は夏休みまて寮生活をするのだった。

 寮に入りと翔、繭は部屋に戻り荷物を置き学園に向かう。寮の転送陣の部屋に向かう途中に、繭とロッテ、智花が待っているのに気づく。

 

 翔は三人に近づき挨拶をする。智花は翔を見てニヤニヤしていた。

「智花さん何ですか?」

 翔は智花がニヤニヤして見ている事に気づき聞く。

 

「なんでもないですよ」

 と智花が言うが絶対になんかあったなと思うが深くは聞かなかった。

 繭、ロッテ、智花は楽しそうに話しながら歩きその後ろを翔が歩いている。

 

 転送陣をくぐり智花が二年生の教室に行き三人は一年生の教室に入って行く。

「おはよう」「おはようございます」「おはようございます」

 と三人は挨拶をして席に着く。

 各自楽しそうに話をしていて軽く挨拶してくれる同級生もいた。

 

「オッス」

 と一郎が教室に入ってくる。

「時間ギリギリやね」

 と翔は一郎がホームルーム二分前に入って来た事を言う。

「いやー焦った」

 と一郎が答える。

 

「おはようございます」

 と昴先生が教室に入って来てクラス全員が挨拶をする。

 チャイムが鳴りホームルームが始まった。

 

「皆さんゴールデンウィークは楽しめましたか?」

 と昴先生は生徒を見回し聞く。

 

「楽しめたようで良かっです。宿題と親御さんからもらって来たプリントを回収します」

 と昴は回収に回る。


「報告が一つあります。魔力操作が出来なかった生徒は一時間目二時間目に体育館でやります。準備をして体育館に移動をしてください」

 と佐藤が魔力を暴走させて魔力操作のテストが途中で中止になって、まだテストしてない生徒がいた為一時間二時間目は自習になった。三時間目は普通の授業で午後からは属性魔法の授業があり、来週からは実技で体育館を使って行うらしい。

 

 ホームルームが終わり。佐藤はちゃんと学園に出席して来ていて体育館にと移動をして行った。以前みたいに絡んでは来なかった。翔、繭、ロッテ、一郎は合格していて実習だった。

 

 午後の授業が始まり魔法の勉強をする。

 火、ファイアー、水、ウォーター、木、リーフ、土、アース、風、ウィンドと習い、五級魔法は名前に属性とボールが付きボール一個が出て来て、四級がランスで槍一個、三級がウォールで壁、二級がチェインで複数攻撃

、一級がドラグーンで大規模魔法となっている。

 

 基本の属性魔法は口外されていて、回復魔法や強化魔法、氷属性魔法と言った変わった魔法は階級ごとの試験で習い学ぶらしい。

 詠唱はしてもしなくてもいいが魔力を少なく発動させようとすると詠唱すると言いと習った。魔力操作と身体強化は家庭教師やお父さんに習ったが属性は習っていなかったから、翔は喜んで勉強をしたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る