僕、泣いちゃう……【完】

ペロりねった

血文字にて記す……🩸


「あ~……消えてる……」(;つД`)



 僕は、楽しみにしていた小説のタブを開いた。そしたら、



〝お探しのページは見つかりませんでした〟



 と、無情のコメントが表示された。



 クソヤロ~! 読むのを楽しみにしてたのに……


 一緒懸命、小説書いてて読む時間なかったんだよ~。


 なんで消すんだよ~!


 運営に消された?


 いや、退会はしてない……はず……


 なら作者の意思で消したのか~!



 血の涙──は流さなかったが、流す勢いで僕はエッセイを書いた。



 作者様、消しちゃう理由はなんですか?


 一読者として、フォロー(ブックマーク)した者として訊きたい。


 消すなら告知して一ヶ月くらいは残しておいてくださいませ。


 長編ならもっと猶予をください。



 そんな折り、衝撃の報告がもたらされた!


 また、ある小説が消えるかも知れない。


 さる大賞を受賞されたとかで、以降更新はされず、そちらのみで公開されるとか……。


 なら、まだ望みはある、か?



 まてよ、


 消された小説はどこかにミラーされてるのかも知れない?


 でも、消えたらなんてタイトルか分からないから探せない……。


 どうすりゃいいのよ?


 ペンネームで検索する?……



 今、その小説を消そうとしている作者様、もうちょっと待ってクレメンタイン!


 僕だって消したい小説はあるんだ!


 でもさ、フォロー(ブックマーク)されてたら消せないじゃん。


 たとえ、それが一桁であろうと……。


 そのフォローが、作品を支えてくれたんだ。僕を押してくれたんだ。


 だから、書けたんだ……。


 ある小説は二桁ブックマークに二、三週間かかったなあ~。


 また、ある小説も二桁に三週間かかったな~。


 正直、もう止めたい……手間かかるし、時間取られるし。


 題材が題材だし、期待薄でやり始めたので覚悟はあったから、まだ受け止められるけど。



 小説は作者様のもの。その生殺与奪の権利はある。


 でも、書き続けた理由にほんの少しでも、フォロワーの存在は無かったですか?


 たから記す、このエッセイを。血文字で書いたつもりで……。

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僕、泣いちゃう……【完】 ペロりねった @Peti_asNNK

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