三話

これは…



酷いね…



ヴァーヴ達が駆けつけたその先は、200人ほどの騎士がバラパラにされ喰われておった。

そして王女の侍女達は、喰われながら輪姦されてのう。

僅かながら抵抗を見せておったが…


小鬼と豚共は、人間の肉が大好物。

己の欲が最優先のあやつらは、、のう?



び…びめざま…ブフゥ…お守り…



お前、そんな手も足もねえのにいい根性だな。



だ、頼ぶう…ひ…ひ…



おう。



その罪人はの。

格など関係なかったようじゃ。

ん?


その場の小鬼と豚を殴り殺したと聞いておる。

うむ。

全部じゃ。全部。

ヴァーヴからは800はいたと聞いておるがの。


不老不死であろうが、痛みはある。

いや、それ以上に…



イギィ…



あ?ブチ…

いぎい?ブチブチ…



ウギャアアアァァ…



あ?うぎゃ?ブチ…

あああ?ブチブチブチ…



何なのですか…あの罪人は…

肉体が攻撃に付いて行ってないのに…

骨とか…見えてますし…

左腕が…反対に…



だね。

でも、僕を助けてくれた時は…

もっとぐちゃぐちゃだったよ。


それでも話かけてくれたんだ。

僕は一生忘れないんだ。



全て殴り殺した後、その騎士の元へいったようじゃ。

人間の…義理?って言うものらしいぞ?

それはそれは、綺麗なものらしいがの。



おう。

姫は無事だ。



もう死んでるよ?



ああ。そうだな。



幸い、姫様は傷一つ無く無事じゃった。

やはり怖かったのであろうのう。

ずっと震えておったが、弱みは見せなかったのじゃ。

じゃが。


涙は止められなかったようじゃなあ…



よ…よばあ…感謝ずる…びなのものに…えぐっ…



おう。



ねえ。姫様をお城に連れて行かないとね?



ああ。そうだな。



そうじゃ。

護衛しながら、人間の姫を城までのう。

まだ道のりは長かった様じゃが、楽しい旅と言うておったぞ。


ん?ヴァーヴ?

名が長いから、簡単にされたと聞いての。


わしも気に入って使っておるのじゃ!

うふふ。











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