四話

そう言えばよ、クロ。



ん?どうしたの?



この虫姉ちゃんは、ずっといたのか?



うーん…

いきなりいたよ?



そうか。

で、何でいるんだ?



神様がね?助けてあげるって言ってた。

だから、神様の友達かなあ。



ほう。



こそこそ話しても、聞こえてますよ!



すまねー。



すまねー。



二人で同じ返事しないで下さい!

では、自己紹介しますね?

私の名前は、ヴァーヴァン・シーと申します。



長えな。



長いね。

僕は、クロだよ!



俺は、雷蔵だ。

姫様は?



私は、エリシア・セルニトリ・アヴィレスタ・モーヴトリアウス…



一番長えよ。

エリシアでいいだろ。



エリーだね!



チビも長えから、ヴァーヴだな、



ヴーだね!



わ、悪い…

気が抜けてよ…ヤバいわ…

さすがにクッソ痛え…



うわああ!ヴー!助けて!



クロ様?

神様から授けられた魔力がありますよ?



え?



あなたは、神改と言う治せない物がない魔法が使えるのですよ?

神様から直々に授かったのです。


これは私達妖精の女王でも、使えないのです。




どうするの?



治って欲しいと念じるだけ。

それだけです。



うわあああああ…

ボキボキ言ってるよ?大丈夫?

ちょっと祈っただけなのに…



神改は通じ合う者だけしか効きません。

心から大事…

そんな物存在もしませんが。



それだけは大丈夫。

僕は、雷蔵の為にいるんだ。

大丈夫だよ!




あの人間界のただの動物。

それだけの小さき命。そのただの動物風情がの。


その一途な無邪気な思い。

その思い一つで、世界は変わるのじゃ。

神様は良く知っておられる。


魂には、何の差もないことをのう…


ヴァーヴは羨ましいと言っておったのう…




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