二話

もう無理じゃねえか?



うん。そうだね。



何がですかあ?



虫姉ちゃんよ、お前乳でけえからな?

減らせるのかなって思ってよ。

人間は無理だったけどよ。



なっ…



僕がおっぱい飲んだら小さくなる?



俺はいらねえわ。

チビ過ぎて立つもんも立たねえ。



僕、お母さんの思い出が…



ふ…二人共を言ってるんですか!



ちょっと気になってよ。

目立つし。乳だけ。



僕、お母さんが…恋…し…



はいはい!そこまで!

私は神様の使いですよ!失礼です!


そんな事ば…


キャアアアアアァァ…



分かりやすい悲鳴だな。

ちょっと行ってみっか。この世界の地獄によ。



うん!助けてあげよ!





その悲鳴は、人間の支配している国の姫であったのじゃ。

そんな身分の高い女でも、ただの性奴隷に成り下がるのもこの世界であるからの。


あやつらのこの世界の一歩は、この時から始まったのじゃ。




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