猫 その弐

それは、ぱそこんを見た後いつもだった。



うわああああ!

何で!何でだよお!



主が泣いてる。

僕が行かなきゃ!




ミャア…




うるさい!だまれ!




ミュウ…




うるさい!うるさい!ボゴッ…



ミャ……?



うるさい!うるさい!うるさいいいぅぃ!!


ボゴ…ドスッ…



気がついたら今度は丸い箱の中だった。

食べ物の匂いがして、何だか嬉しかったよ。

でもまた…寒かったんだ…




僕ね?外の世界を初めて見たよ?


キラキラだった。

大きいのがいっぱいで怖かった。


でもね?初めてが一杯で楽しかったんだ。



お腹減ったなあ。…

丸い箱ないかな…



僕ね?怖かったんだ。

大きい、目が光ったやつが。


食べられる…って思った。





ハアハア…ゴボ…

ハハハ…

メスなら…よかったけどよ…ゴバアア…


ま…真っ黒だな…おめえ…ハアハア…


今度はよ…お…お互い…ハアハア…ブゴォォ…

ば、真っ白に…




それが僕にとっての最期の暖かさだったよ。



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