猫 その壱

僕は、六匹の兄弟がいたんだ。


始めは暖かい気がしたよ。

お母さんのいい匂いは覚えてるよ。


でもそのうちに、寒くなってみんなで固まって…


固まってたら、冷たくなって…

また…

また…



お腹も減ってたら、また暖かくなったんだ。



お前、うち来るか?



ミャアアア…



僕は凄く嬉しかったんだ。

暖かい事が大好きだった。


ご飯も毎日あったよ。


おしっこもウンチもちゃんとしたよ。


いつもと違うところでしたら、怒られたけど。

僕は大好きだったんだ。



僕の主は、あにめとまんがとぱそこんとげーむが好きだったよ。

夢中になると、あんまり遊んでくれないんだ。


寂しくて僕から行くと、笑って言うんだ。



ちょっと待ってな!くろすけ!



僕はその後抱きついて来てくれる主が大好きだった。


でも暑いのが四回過ぎた時から…

主は僕を叩くようになったんだ…

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