第10話

リはロアに抱きしめられながら移動をしていた。ロアはイオリを抱き枕のようにして抱え、

イオリの匂いを嗅ぎ自分の匂いをマーキングしていた。


「あ、あの…それで説明してもらえますか?まず僕自分の職業もわかんないんですけど…」


ロアはイオリの匂いを嗅ぐのをやめて話し始めた。


「それはですね。まず今から行く世界は私の世界です。まぁそちらで言うファンタジー世界です

魔法とかもありますし貴族などもいますよ後は魔王もいます。あなたにはそちらで産まれてもらい魔王を倒してもらいます。」


ロアの説明にイオリはものすごく戸惑っていた。


「そんなに一気に言われても。でもロアさんが魔王を倒せば良いんじゃないです?」


「神は世界に干渉してはダメなのです。だから私ではどうすることも出来ずにいるのです。だからあなたに私の世界を助けて欲しいのです。」


ロアの真剣な眼差しを見てイオリはロアの言っていることを信じることにした。


「わかりました。ロアさん僕が頑張ってみます!」


そんなイオリをみてロアは微笑んだ。


「イオリさんありがとうございます!まずあちらの世界についてですが…」


イオリはロアからあっちの世界についての常識を聞いていた。そして自分の職業のことスキルのことなどもだ。


「ぼ、僕ってそんなにすごいんですか?」


「はい!あなたは特別なんです!

イオリさんもうすぐあちらの世界に着きます。私が手助けしてあげられるのはここまでですどうか…私の世界を救ってください!私はあなたが異世界へ行ってもずっと見守っています!ずっと…」


ロアは泣きながらイオリの手を握りイオリに頼んだ。そんなロアの姿を見てイオリは手を握り返し。


「任せてください!!それじゃ行ってきます」


イオリを見送るようにロアは手を振った。そして何かを話していたがイオリには聞こえなかった。


イオリが世界へ行きロアは1人になった。


「はぁ♡イオリさんはやっぱり優しい旦那様です♡イオリさんすみません異世界へに行くのには記憶を忘れてしまうんです。でもあなたなら許してくれますよね?大丈夫何があっても私がそばにいますずっと…」



※次の話から本編が始まりです

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