第6話
イオリはずっと同じ夢を見る。
ただずっと白い景色に青い空そこでずっと空を眺めている。すると毎回のように声が聞こえる。
最初聞こえたのは1歳の時何を話しているかわからなかったが、最近では理解できるようになってきた。
『アナ。ナ。ガスキ。ナ。?』
とどこから聞こえるから答える
「僕は君が好きかな、こんなふうに話聞いてくれる君がね」
『アリ。ガ。』
誰かも知らない人と夢の中で何年も話しているのだ。だが彼女はずっと僕の味方でいつも話を聞いてくれていた。
毎回起きる時間になると
『モ。スグオ。ルジカ。ダヨ』
「ありがとう。またね」
イオリが起きてからそこの場所には1人の女性が現れた。
『イオリもうすぐあなたは私のモノよ♡
私の子♡私の旦那様♡ウフフ♡』
イオリは今日も1人で登校していた。だがその足取りはいつもよりも軽いその理由は、今日は職業が出るからだ。イオリはこの時をとても楽しみにしていたのだ。
イオリが教室を開けるとそれを待っていたかのように渚と恵美が姿を現した。
「イオリおはよ!今日職業出たらさ明日休みだし健太達と一緒にダンジョンに行こうよ!」
「そうしましょ?」
イオリは健太達と聞いてとても嫌だったが幼なじみ2人の頼みである。
「わかった。よろしくね」
「「ありがと!」」
2人はお礼を言うと健太達の所に戻って健太達に報告をしていた。
すると後ろから
「おいカス明日は2人のおかげで荷物持ちさせてやるからよ、感謝しろよ?」
と健太が上からものを言う。
「あぁありがと」
イオリが素っ気ない感じでお礼を言った。それを気に食わなかった健太が席を立ちイオリを殴ろうとした時、香織先生が教室に入ってきた。
「おい、健太何してる?早く席に座れ」
「チッ」
健太は舌打ちをして座った。
それを見た香織先生が話し始めた。
「今日はこれから自分の職業を確認しに行くぞ
これからあのでっかい体育館に行き、1人1人名前が呼ばれて全校の前で職業が言われる。恥ずかしい真似だけはするなよ?」
と香織先生に言われみんなの顔に自信や緊張といった表情が見えた。
「よし、時間だ行くぞ」
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