第4話

入学してから4年が経ちイオリ達が10歳になる年。どこの学校でも10歳になると中学に上がれ

ダンジョンにも潜れるようになる。


この四年でなにが変わったかと、僕は男子達からハブられるようになり女子からはあの2人が牽制してるため話すことがない。そしてあの2人は僕をハブっている男子達と仲が良い。

その男子の名は玉木健太その他モブだ。


3年前に恵美が僕の家の隣の土地を買い家を建てて住んでいた。そこから毎朝2人が起こしてくれていたが、今日は健太達と登校するらしい


「はぁ、僕何かしたっけ…」


とイオリは毎日ため息を漏らしていた。

恵美と渚は2人で登校していた。


「ふふ、イオリは絶対誰にも渡さないんだからね!」


「もちろんよ!でもイオリが少し可哀想じゃない?」


と恵美が渚に言った。


「大丈夫よ 私雑誌で見たの!好きな女の子が男の達と話しているとヤキモチを妬くって」


「ならもう少しここまでいよっか!次のダンジョンに行く時健太も誘って行きましょ!イオリもっと妬いてくれるよ!」


「そうね!」


2人はものすごい勘違いをしていた。イオリは

誰かに寄り添って欲しかったのだ。


イオリは1人で学校に向かった、廊下の前まで来ると教室の中からガヤガヤと聞こえてきた。イオリがドアを開けると


シーン


みんなが黙った。イオリは静かに自分の席へ座った。後ろから健太が紙くずをイオリの頭目掛けて投げてきた。それが命中して健太達は笑っていた。


もう一個投げようとした時


「いい加減席に座りなさい」


ドアを開けて入ってきた女教師が言った。

この先生の名は柊香織長い髪を一本に結んでいる美しい先生だ。この先生はもちろん強くしかも未婚らしい。先生はこの教室で唯一僕の味方でいてくれる。


「今日は君たちが10歳の年ということで冒険者クラスとその他の職業に教室を分かれる冒険者はこのままいてくれ、その他はあっちの校舎だ」


香織先生が言ったら教室からゾロゾロと生徒が出ていった。この教室には40人いた人が15人しか残らなかった。


冒険者は夢ある職業ではあるが必ず成功する訳でもなく、職業が弱かったり冒険者向きの職業じゃなかった時が大変であるためほとんどの生徒は冒険者以外の職業に行った。


「よしこれからは冒険者に関しての授業を専門にしていくから教科書を準備しろ」


香織先生の言葉で授業が始まった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る