第7話 8年ぶりの再会と神々様の苦悩
リオンは、短大を卒業し、就職する。
そして歳頃の娘に。
恋人と呼べるような彼も出来、一応は、恋愛を経験する。
だが、恋愛から結婚には至らない。
なぜなら、行き先は決められ、
また。離婚すらも神々様は決めていたからだった。
なぜ、離婚させるのか。。
それは、浦見家から一旦避難するというものと、そして浦見家に返さなければならない理由からだった。
つまりは、好きな男性と添い遂げさせられないのである。
後に真実を、知ったリオンは俺達に、
「ひどーい!!」
なんて、笑いながら言っていたが。。
さて、結婚をしたリオン。
勿論、こちらが用意した家系。
浦見家からの一旦避難であり、また離婚を前提な家系だった。
リオンはすきでもない男性と結婚をした。
それにもなぜ?だが。。。
それについては、後ほど・・・
リオンが結婚してから何ヶ月かたった頃。
リオンの携帯が鳴るのだ。
相手は清水先生からだった。
清水先生は、リオンの実家である浦見に電話をしていたのだ。
そして母親と話し、
母親がリオンの携帯電話の番号を教えたのだ。
その頃、リオンは旦那の転勤により地元を離れると言う時だった。
旦那は、既に転勤先へ。
リオンは引っ越しの準備などしながら、その時を待っていた。
そんな矢先の出来事だったのだ。
リオンは、先生に会ってみたかった。
それは、ひかりも同じだった。。
そして、リオンは、誰にもナイショで、
彼に会う事になるのだ。
実に8年の時が過ぎていた。。。
夜のほんの2、3時間の二人だけの時間だった。
中筒は、気が気ではなかった。
今度こそ、二人の間に愛が芽生え、一線を超えてしまうと。。。
リオンは、彼に身の上話をした。
清水「なんで、そんな結婚をしたんか?」
リオン「半分やけっぱち。。
嫌なら、断ってくれてもいいって。。」
本当に好きな人との結婚は破談となり、母親の強い勧めでお見合いをした。
リオンは、もうどうでもよかった。
嫌なら別れてくれたらいいとも考えていた。
好きにもなれず、相手の親からは、
リオンの家を見下されていたのだった。
表面的には普通にしていたリオン。
だが、納得いかない婚姻生活だった。
身の上話を、聞いた彼は後悔する。
捕まえてしまえばよかったと。
婚姻関係にあるリオンを知り、やはり、ブレーキがかかる彼だった。
だが、どうしても男の感情が勝る。
彼は幸せそうにないリオンを抱きしめた。
リオンは、固まっていた。
そして、(なんで?) と疑問が湧く。
シヴァは
「ど、ど、ど、、、どうするんだ!?」
発狂していた。
「このままじゃ、清水の子を、宿されるぞ!!」
すると
「心配はいらぬ。」
「す、、須佐之男命様!!」
中筒「どういう事なのですか?」
須佐之男命「この者は、私の一部だ。知っているであろう。」
中筒「はい。 知っております。
・・・ま、、まさか!」
シヴァ「な、なんだよ?」
中筒「今までの彼からの電話は、須佐之男命様からのよるものでしょうか?」
須佐之男命様は、少し微笑まれた。
「如何にもだ。。。彼の感情もあるが、私が彼をリオンの家に電話を入れさせ再会させていたのだ。
今回は、リオンが余りにも不憫でならぬ。。。
真に添い遂げたい相手とは結ばれず、そればかりか、離婚を前提にこの婚姻を無理やり結ばせた。。
役目や、使命ばかりで仕方ないが、
それでも、リオンの心は癒やされぬ。
ならば、せめてほんの少しの時間でよい。
彼により、リオンが癒やされるならば、幸せな時を少しだけやりたく。。」
須佐之男命様からのこの想いは、すぐ様、天界の神々様に知れる。
そしてミナカヌシ様は皆々様。
竹内様を始め、リオンを預かって下さる仏様にご相談されたのだ。
リオンは婚姻中な身。
彼と一緒に居る事が、良くない事なのはわかっている。
それでも、一時。
共に過ごさせてやりたい。
神々様からの想いだった。
リオンを預かる仏様は、神々様からの
気持ちを汲み取り、許された。
ただ、条件付きだった。
リオンから最後は離れるようにもっていく事。
これを条件に許されたのだった。。
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