第5話 初デート
リオンの短大入学のお祝いもあり、
清水先生は、リオンを遊びに連れて行く事に。
「どこか遊びに連れてって欲しいなぁ。」
リオンからのこの一言がきっかけだ。
何を隠そう、この誘い文句は、ひかりからの言葉だった。
ひかりはもう、清水先生に💞💞だったのだ。
これは、何としてもデートがしたかったひかり。
リオンの口を借り自分が伝えた。
リオンは、何にも感じる事もなく、曖昧な、気持ちのままだった。
こうして、初めてのデート。
こちら側の男達は大変だった。
シヴァは終始 (ーー;) こんな表情だ。。。
中筒は、何としても間違いが起きないようにと、清水先生を中筒が考えるように動かそうと試みる。
車でのデート。
ひかりはウキウキだ。
しかし、中筒は車の助手席には絶対にリオンを座らせないように清水先生を動かす。
清水先生の考えも、中筒同様、助手席には座らせず、後部座席にと考えていたようだった。
遠出をし、二人で県外の土地をデート。
美味しい物を二人で食べたり。
商店街を歩く。
その時、清水先生はリオンの手をさり気なく繋いだ。。
ひかりはもう、かなりの興奮だったが、リオンもドキドキはするものの。
嫌ではなかった。。
リオンは考える。
そう、やっと考え始めるのだ。
彼への自分の気持ちと、
自分が彼からどう思われているのか。。
今まではそこまで深くは考えてはなかったが、手を繋がれた事で何かを感じ始めるのだ。
気になるリオン・・・
繋がれた手から、先生の温もりを感じる。
中筒は神妙な表情だった。
シヴァ「どうすんだよ!、、くっつきでもしたら!!」
中筒「早めに切らさねばならんな。。」
中筒は思う。
(リオンに、もっと自由に恋愛や結婚をさせてやりたい。。
子供とて、持たせてやりたい・・・
だが、そうはいかぬ・・・いかぬのだ。。)
俺は、二人から感じる事から、中筒に俺の想いや考えを伝えた。
ジャン(中筒・・・)
中筒(ジャンか。。。)
ジャン(複雑だな。。。)
中筒(・・・)
ジャン(気がついているだろうが、
リオンの気持ちは、曖昧だ。ただ、ひかりが猛烈に恋愛感情を抱き続けており、その影響がリオンに出ている。
ある意味、リオンは恋愛感情などないと言えるだろう。ただ、疑似体験は悪い事ではないと考える。
そして、清水先生だが、完全な恋愛感情がある。 だが・・・それを表には出せない理由が彼にはある。
気持ちは、リオンを自分のものにしたい。 将来結婚なども視野にはある。
だが・・・様々な難題があると考えている。 それを二人で超えるとなれば、自分はおろか、リオンを傷つけるとも。)
俺から見た清水先生は、かなり計算高い。
リオンを自分のものにするにあたり、
自分の両親や、リオン側の両親や、妹弟など自分達以外の環境を考えると、
相当な困難な環境に身を置くことになる。
彼は、自分の想いと現実との狭間に立ち常に策を巡らせているのだ。
では、何が困難なのか。。
自分の両親からは、大方反対が出る事が予想される。
だが、それよりも一番のネックな事。
それは、何を隠そうリオンの妹の存在だった。
自分の両親の事よりも、この妹から反対されるだろう。
清水先生は、妹が反対すると考えていた。。。
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