第3話 いいなぁ。私も教えてもらいたい

清水先生が家に来た日。

リオンの弟は、なんの気無しに清水先生に宿題を見てもらった。


これを見たリオン。

「いいなぁ。。私も勉強を見てもらいたいなぁ。」


清水「あぁ。いいよ。」


こんな一言だった。


それからと言うもの、清水先生は

妹の様子は勿論だが、リオンの家庭教師に。。

学校の部活の指導が終わると、夜に家に来るのだ。


リオンは、自室など無く居間で皆が見ている所で勉強を教えてもらう。


数学の先生だったが、英語、国語、

等様々に教えてくれた。


それだけではない。

弟とも、妹とも話たり、

借りてきた映画を一緒に皆で見て楽しんだ。


こちらの神々様は、リオンの内側のひかりの変化に気が付く。


どうやらひかりのお好みのタイプな男性らしい。


いつの間にか、ひかりには恋心が芽生えていた。


リオンには霊能などはなく、リオンはリオンとして生き、又「浦見りお」として生きていた。


ひかりの存在など知らないリオン。

当たり前だな。


ひかりの『好き』と言う気持ちは、自分の気持ちだと認識する。

ただ、ひかり程の感情は、まだなかった。



清水先生は、週何回か、来れる日には必ず来ては、リオンの勉強と、妹、弟との楽しい一時を過ごしていたのだ。


そうしていくうちに、リオンの母はある事を考えるようになる。


そう、清水先生とリオンの様子を見ていた母親の考えそうな事だ。

『清水先生は、りおをどう思っているのか?』

である。


母(何かりおに好意的な感情があるのか・・・。勉強を見てもらえるのは有り難いんだけど・・・)


母親と言うものは直ぐに将来を考えるのか、リオンが清水先生と結婚となれば。。。


ジャン(残念だが、母さんそれは無い・・・)

俺は心の中で呟いた。


母親は、事ある度に

「清水先生が相手なら、安心して任せられるわ。」

とリオンに言うようになる。


だが、リオンは清水先生の気持ちなどわかるはずもなくだ。


自分が抱くこの彼への気持ちすらも、曖昧なものだった。


ひかり(清水先生、、ステキ💞💞)


ひかりは『好き好き』が増えていった。


リオンにその感情を送るも、リオンには届かずだった。

それもそのはず。

中筒がリオンに清水先生への想いをコントロールしていたからだった。


中筒「すまない。。リオン。

お前達を結ばせる訳にはいかぬ。」


そうなのだ。実は清水先生。

リオンに好意を持っていたのだ。


このほんの短い時間。。


リオンと清水先生との間には

曖昧な淡い恋愛感情が漂うのだった。。




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