第2話 清水先生が家にやって来た
「先生、よろしくお願いします。」
リオンの母が何か清水先生に相談している。
母は、妹の事で悩んでいた。
それは、いじめだった。
いじめと言うが、世間一般でのいじめという感じではない。
女子校ならでは起こり得る些細な事だった。
リオンの妹は、勝ちきな性格であり。入学してからクラスで、よく目立つグループに入り学校生活をスタートさせていた。
だが、日にちが経つに連れ、そのグループは、あまり良いとは言えないグループだった。
つまり、柄が悪いというか、、不真面目なわけだ。
妹は、そのグループが段々と肌が合わず、抜けたいとしていたのだ。
だが、抜けるとなると一波乱も、二波乱もあるグループだった。
そこで、妹がグループから抜けるにあたり、いじめに発展しつつあった事を母親が妹本人から聞き、担任の清水先生に相談したわけである。
母は、先生に
「子供達を、いじめに発展しないように抑える事ができますか?」
と尋ねたところ、清水先生は、
はっきりと
「できます。」
と答えたという。
しかもだ、普通は学校に母親が出向き話をしそうだが、清水先生は、あえて外で母と会い相談をうけたのだ。
そんな流れから清水先生が家にやってくるのである。
そこでリオンと、リオンの内側にいたひかりは出会うのである。
まず、清水先生は、妹がグループから上手く抜けられるように指示を出した。
それは、グループから抜けることをその子達に話すという事だった。
数人のグループだったのだが、清水先生は、妹にまず、〇〇に電話し、話すよう指示。
すると
「〇〇は、△△とが繫がり、ややこしいから、次は△△に電話する、そして、次は・・・」
こと細かい指示の元、そのグループ一人一人に妹に電話をさせた。
そして、翌日には、そのグループ内は、こうなるから、こんな風に話してグループを抜けると伝えるようにと。
その的確な指示のお陰で無事に妹は、そのグループから抜けられ、またそれから進級するに当たりクラス配置も妹の良きようにしてくれた。
この清水先生は、
生徒の性格や、タイプをよく見ており、また計算高いものをかなり持っていたのだ。
だから、この娘と、この娘はつうつうな仲だから、こうしたら、こうなる。
などだ。。。
母親が『いじめに発展しないように抑える事ができますか?』
清水『できます。』
言葉通り、何事もなく解決させたのだ。
妹は、お陰で高校3年間無事に過ごせた。
そして、我が家に来た事がきっかけでリオンの家庭教師となった清水先生なのだった。
いったい、、なぜ?・・・
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