まだ残ってる私の理性

 私は思わず目を開けてしまって、バッチリと、キスをしてきてるお姉ちゃんと目が合った。


「んっ、ん、んーっ」


 目が合って、本当に私はお姉ちゃんにキスをされて、舌を入れられてるんだと理解してしまって、咄嗟にお姉ちゃんから離れようとした。

 ……離れようとしたんだけど、お姉ちゃんに捕まって、離れられなかった。

 それでも、私は何とか、舌だけでも、抜いて貰わないと、と思って、顔だけでもお姉ちゃんから離そうとした。

 けど、それすらも出来なくて、頭がふわふわしてきてしまって、力が抜けてきた私は、お姉ちゃんから離れようと、抵抗してるんだけど、そのままお姉ちゃんに頭を撫でられるくらいには、意味がなかった。


「っはぁ……お、お姉、ちゃん……」


 そして、お姉ちゃんは、私が息が苦しくなってきたところで、くっつけてきてる体は離してくれなかったけど、キスはやめてくれた。


「美葉が悪いのよ? バレバレの寝たフリなんてするから。……もし、あの時美葉が正直に言ってくれたら、私はほんとに我慢するつもりだったのよ?」


 お姉ちゃんは一方的にそう言うと、私の返事を聞く前に、また、キスをしてこようとした。

 私はほんとに不味いと思って、咄嗟に、近づいてくるお姉ちゃんの唇に、手を当てた。


「だ、め」


 そして、そう言った。

 正直、頭の中では、もう、このまま、お姉ちゃんの好きにされてしまったらいいんじゃないかって考えがあるけど、まだ残ってる私の理性がそれを拒絶する。

 そのおかげで、手を出して、お姉ちゃんのキスを防ぐことが出来た。


「んっ、あっ」


 すると、お姉ちゃんは、さっきの私みたいに、私の胸に手を伸ばしてきた。

 私は咄嗟にそれも防ごうと思って、両手を使って、お姉ちゃんの手を止めた。

 お姉ちゃんの手を止めることは出来たけど、両手を使ってしまったせいで、お姉ちゃんの唇に当ててた手が無くなって、そのまま、お姉ちゃんにまた、キスをされた。

 私はお姉ちゃんの唇から手を離してしまったことを直ぐに後悔したけど、そんな後悔は意味がなくて、そのまま、私はお姉ちゃんに舌を入れられた。


 舌を入れられた私は、さっきよりももっと力が抜けて、胸を触らせないように握ってるお姉ちゃんの腕にただ手を置いてるだけの状態になってしまった。

 そのせいで、そのまま、お姉ちゃんは、服の中に手を伸ばしてきた。

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