だめだって分かってるのに

「……お姉ちゃん?」


 夜中、私は突然目を覚ました。多分、昨日寝るのが早かったからだと思う。

 隣を確認すると、珍しいことに、お姉ちゃんが眠ってるのを、確認できた。

 ……お姉ちゃん、寝てる。……まぁ、当たり前だよね。まだ、外も全然明るくすらなってきてないから。

 そう思いながら、珍しいと思って、暗闇に慣れてきた目でお姉ちゃんのことを見てると、昔のことを思い出してきた。


 昔は、こうやって寝てるお姉ちゃんに、えっちな、イタズラ、しちゃってたんだよね。

 そう思った私は、本当に好奇心で、ちょっとだけ、ちょっとだけと思い、お姉ちゃんの胸を、ゆっくりと、触った。

 だって、あの時は、ここまで大きくなかったから。……気になってしまったから。

 すると、少し触っただけなのに、お姉ちゃんの胸は、ツンっと先っぽが立ってきてるのが分かった。

 ……昔、私がいっぱい、触っちゃったから、かな。


 これ以上はだめ。頭ではそう分かってるけど、何故か、私はお姉ちゃんの胸を触る手を止められなかった。

 だめ。今、お姉ちゃんが起きたら、ほんとに、言い逃れできなくなって、責任、とらされちゃう。


「んっあっ」


 そう思いながらも、手が止められずに、触っていると、お姉ちゃんから、昔みたいに、そんな声が漏れ出てきた。

 私はやばいと思って、お姉ちゃんの胸から直ぐに手を離して、荒くなってきてた息をどうにか落ち着かせて、わざとらしく寝息を立てながら、寝てる振りをした。


 しばらく、心臓をドキドキしながら、待ったけど、特に、お姉ちゃんから声がかかることはなかった。

 私はゆっくりと瞼を開いて、お姉ちゃんの方を見たけど、特に、起きた様子はなかった。

 良かった……まだ、寝てる。

 あの時は、知識がなかったから、良かった。……知識がなかったから、許されてる。でも、今は、知識がある。

 だから、だめだと分かってる。好きでもない人に、ましてや同性、血が繋がった姉妹にこんなこと、しちゃだめって分かってるのに、私は、また、お姉ちゃんの胸に、ゆっくりと、手を伸ばしていた。


 柔らかくて、気持ちいい。

 そう思いながら、お姉ちゃんの胸を触って、私は、お姉ちゃんの手をゆっくりと取った。

 そして、そのまま、私の下の、大事な部分に――


「んっ、み、美葉っ?」


 そんな声が、聞こえてきた。

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