姉妹なんだから

 学校が終わって、放課後になった。

 ……今日は夏希が遊べないから、帰って何しようかな。……勉強、かな。……最近、全然してなかったし。


 そんなことを考えていると、家に着いた。


「ただいまー」


 そして、家に入る時に、そう呟くように言った。

 返事が返ってこないのは分かってるけど、一応。……もしかしたら、今日は帰るのが早い日で、お姉ちゃんがいるかもしれなかったし。

 ……まぁ、いなかったんだけどさ。


 そう思いながら、私は靴を脱いで、自分の部屋に向かった。

 そしてそのまま、自分の部屋に入ると、直ぐに机に向かって座って、ノートと教科書を取り出した。

 2時間位でお姉ちゃんが帰ってくるだろうから、二時間だけ、勉強頑張ろ。






 そう思って勉強を始めて、二時間くらいが経った。

 ……そろそろ、お姉ちゃんが帰ってくると思うんだけどな。

 そう思いながら、私は勉強道具をしまった。元々二時間だけの予定だったし。

 

 そして、勉強を終えた私は、リビングに向かった。ソファに座って、お姉ちゃんを待つことにしたから。

 

 そうしてソファに座って、お姉ちゃんを待っていると、更に

30分が経った。

 ……お姉ちゃん、遅いな……いつもだったら、もう帰ってきてるのに。……いや、別に、お姉ちゃんだって、友達と遊ぶことくらいあるだろうし、それで、ちょっと遅くなってるだけでしょ。

 私は、何故か不安な気持ちになって、そう自分に言い聞かせて、ソファに横になった。


 そして、更に15分くらいが経った頃に、玄関の鍵が開いた。

 私は、鍵が開く音がした瞬間に、ソファから起き上がって、玄関に向かった。


「お、お姉ちゃん!」


 お姉ちゃんの姿が見えた瞬間、そう言って、抱きつきそうになったけど、私はそれを我慢して、言った。


「……お、おそ、かったね」


 ほんとは、誰といたのか、何してたのとか、聞きたい。でも、私たちは姉妹だし、そこまでプライベートのことを知りたいなんておかしいから、私はそれを聞きたい気持ちを我慢して、そう言った。

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