俺「よし、これはいいセリフだ」カキカキ もう一人の俺「それ、〇〇のパクリやでw」
まぁ、本稿にはタイトルより面白い部分が出てこないのでここで終わりでもいいのですが。
何度このパターンで決めゼリフやシーンを書き直し修正してきたのか覚えてもいません。小説を書いていると、この『もう一人の俺』君とやらがいつも難癖をつけてきます。
もう本当に、ガチでやめて欲しいことこの上ない限りなのですが。読んでみるとパクリ元(別にパクってるつもりはない)の俳優の声で脳内再生が起こってしまい、ならば「これくたばれハーレム(前作)じゃなくて〇〇やないかい!」というツッコミを入れざるを得なくなるワケです。
インプットが貧弱だと一生上達しないのに、それを活かそうとするとパクリになってしまう。まったく、創作とは実に理不尽で難しいモノであると、深く辟易とする今日この頃。
別に、意図しているワケではないのです。セリフの感じとか、会話の途中に挟まれる一見意味のない情景の描写とか、ありえないくらいケレン味のある、仕草、表情、匂いに関する文章とか。「お前、それはやりすぎじゃね?」みたいなテンポ重視の文章とか。
もったいぶり、タメなんかは、如何にもミステリー小説チックでもはや誰のパクリなのかも分りません。適当に有名な作家の名前をあげたら当たると思います。
そして物語は盛り上がり、このノリのまま山場を迎え、いざキラーワードが出てきた瞬間。俺は、どうしてもタイトルのことを考えてしまうワケです。
……いやぁ。
これで、何回書き直したことか。
俺は自分のことを才能のない下手くそな素人作家だと思っていますし、エッセイで何度も言っています。確かに、それは間違のない事実ですし、自分の実力や立ち位置を勘違いしないためにも必要なことだと思いますが。少しばかり、自信の無さみたいなのが表に出すぎているのではないかと思うのです。
しかし、くちさんよ。冷静に考えて欲しいんですけど、今までに見たことのない物語なんてないでしょ。(自問自答)
すべての物語はシェイクスピアの作品に肉付けをしただけという格言の中、君は何とか楽しませようとあの手この手を使うけど、その模倣元ですらシェイクスピアのパクリなのだから、気にすることはないんじゃないですかね?
第一、なろうにはパクリモンが幾つあると思ってるのさ。お前だけが、お前唯一人が他とは違うモノを作ろうだなんて、それはあまりにもおこがましいというモノなんじゃないですかね。
じゃあ聞くけど、お前の前作は他作品無しに出来たモノなのかと。つまるところ、得意なのはカウンターカルチャーやルサンチマンの産物なのだから、パクリはせずとも誰かしらの影響と批判と、それを覆さんとする原動力によって形作っているモノなのではないかと。ならば、それはアイデアをパクることと何が違うんだい?
いや、全然ちげぇだろ!!
人に見せて恥ずかしいのがパクリだろ!? 元ネタを知ってる人に見られたくねぇのがパクリだろ!? 俺はみんなに読んでほしいと思ってる! むしろ、構造上のオマージュは分かってほしいなって思ってる! というか、王道のストーリーラインをなぞれば似たような展開になるんだから、決めゼリフだって多少は似るだろ!? 重要なのは運び方と表現の技法であって、まったく同じモノを作ってるワケじゃない!
だから、パクリじゃねぇ!
……いや、それってあなたの感想ですよね?
作品の評価なんて、結局は読者の受け取り方なわけで、パクリかどうかはあなたの意図とは関係なしに決められるモノですよね? というか、読者の母数自体が少ない激弱作家だから、こんな底辺にいるんですよね? パクリかどうかはさておき、あなたのやり方が間違ってることは間違いないでしょ? なろうの読者が求めているのは、そういう作品じゃないでしょ? 独自色出して読まれないなんてバカなんじゃないの? 分かってるなら今のやり方を変えるべきなんじゃないの?
読まれてこそ小説でしょ。負けてる分際でやり方にこだわるなんて、意味不明過ぎて救えないっすよ。変な意地張ってないでパクリなよ、プロからパクるか、素人からパクるかの違いでしか無いから(笑)
あああああああああ!!!
……なんて、そんなふうに葛藤する日々です。
いつか、もう一人の俺をやっつけられるように、なるべく俺にしか書けないような小説で上を取ってみたいと思います。応援よろしくお願いします。
そんなワケで、次の休みから連載書きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます