第2話。試練の場

:試練の場所へ行く


ヴァンパイア:さあ、着いたぞ


かぼちゃ:・・・ここは?


猫族:にゃーはっは!ここは君のおうちにゃ!


かぼちゃ:僕の家?


猫族:そうにゃ!君が未練を残した場所が君のおうち


狼族:ほんとまぬけなやつだなー家で未練残すなんて


かぼちゃ:試練は・・・何するの?


狼族:てめーが憎んでた人間を脅す。ただそれだけだ


ミイラ:そう、つまり廊下を走ると先生に怒られる


狼族:てめーもう喋んな


ミイラ:サバンナは砂漠だ


狼族:喋んなっつてんだ!


ミイラ:トトロは存在する


狼族:名セリフを意味深に変えるな!バウッ!!


ヴァンパイア:静かにしたまえ、君たち、人間に気づかれたらどうする?


猫族:にゃはは!怒られてやんの〜


狼族:ツッコミ担当がなんで怒られにゃいかんのだ


ヴァンパイア:では説明しよう試練の内容はこうだ


ヴァンパイア:まず我輩たちは普段お菓子でエネルギーを摂取している


かぼちゃ:お菓子?


ヴァンパイア:そうだ、チョコやケーキ、飴やクッキーだ


猫族:僕もクッキー持ってるにゃー!食べる?


かぼちゃ:う、うん、(ぱくっ)


かぼちゃ:お、おいしい!


猫族:だよにゃー!


ヴァンパイア:そのためには人間を脅さなければならない


ヴァンパイア:トリックオアトリート、イタズラかお菓子か


ヴァンパイア:そうやって人間に問いかけるのだ


かぼちゃ:どちらかを選んだ時、何をするの?


ヴァンパイア:トリートを選択すればお菓子が貰える


ヴァンパイア:トリックを選択すればその人間の血を貰え


かぼちゃ:・・・血だって?


ヴァンパイア:君も一応牙が生えてるはずだ


ヴァンパイア:その牙で人間に噛みつき、肉を突き、骨を砕くのだ


ヴァンパイア:そうすることで牙から人間の血を貰ってエネルギーに変えることが出来る


ヴァンパイア:つまり、我輩たちは人間から貰ったお菓子と血で生きているんだ


ヴァンパイア:その手始めに憎んでいた人間にイタズラかお菓子の取り引きを行う


ヴァンパイア:それが試練だ


かぼちゃ:そ、そんなの人殺しじゃないか


狼族:あめーこと言うんじゃねーよ


狼族:その人間はてめーが憎んだ人間だ


狼族:殺してーくらい憎んで、死んでくれるなら本望だろ


猫族:今回ばかりは狼くんの言う通りにゃ


猫族:君が心から殺したいと思ってた人間に復讐の意味を込めて試練をするんだにゃ!


ミイラ:今回ばかりは私の言う通りだ


狼族:てめー何も言ってねーだろ!


かぼちゃ:僕が憎んでた人間か・・・


かぼちゃ:どうして僕は死んだんだろう


かぼちゃ:今でも死にたいこの感情はなんなんだろう


ヴァンパイア:まあ、今は焦らずゆっくりでいいんだ


ヴァンパイア:トリックオアトリート。1度言葉に出してみないか?


かぼちゃ:と、トリック、オア、トリート


猫族:ぎこちにゃーい!!


ミイラ:付き合いたてのカップル


狼族:それは本当にぎこちねーな


ヴァンパイア:さあ、家の中に入ろう


ヴァンパイア:君が憎んで仕方なかった人間の元へ


:家の中に入ると


猫族:この家臭いにゃ


狼族:鼻が利くワシには耐え難いな


ミイラ:付き合いたてのカップル


狼族:てめーいつまでそれ言ってんだよ!


かぼちゃ:この家に僕が憎んでた人間がいるんだ


ヴァンパイア:そうだ、この人間は病を持っている君に生きてる意味がないと罵声を浴びさせていた


ヴァンパイア:人間との交流が上手くいかない君に君が無能だからと罵っていた


ヴァンパイア:食べ物が食べれなくなった君に皿を投げつけ追い詰めた


ヴァンパイア:この人間が君の憎んだ人間


ヴァンパイア:君の母親だ


:3話へ続く

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