第42眠 帰宅と新メンバー
ぼくたちはパーティハウスに戻った。
「ただいま」
「おお、戻ったか」
ライトさんが出迎えてくれた。奥にはメイさんの姿も見える。
「無事にEランクに昇格できました」
ソフィアが言うと、ライトさんとメイさんがとても喜んでくれた。ガモンさんとレイさんも自分の部屋から出てきてくれて一緒に喜んでくれた。
「あ、そうだ。ライトさんたちに紹介しなきゃ。カッシュ入っておいでよ」
「いいのか?」
カッシュがドアからひょっこり顔を出して言った。
「いいんだよ。ライトさん。今回の昇格試験をに一緒に挑んだカッシュだよ。彼がいなかったら昇格試験はもっと難しいものになっていたかもしれないんだ」
「そうだったのか。よろしくなカッシュ」
「おう!こちらこそだぜライトさん」
「それでねライトさん。カッシュは今までずっと一人でこの半年間Fランクの依頼に挑み続けて今回Eランクに上がることができたんだけど、ライトさんたちの話をしたらぜひ稽古をつけてほしいということだったんだけど」
「ソロで今までやってきたってことか?」
「そうなんだ。まあいろ大変だったんだけどな。何とかなるもんだ」
「お前面白いな。よし、じゃあカッシュもトムたちと一緒に強くなろうぜ。と言っても俺たちもまだ夢の途中だ。教えられることも教えられる時間も限られてくるかもしれねえが、しっかり励めよ」
「おう!望むところだ」
この日の夜はカッシュの歓迎会となった。もちろん昇格のお祝いも兼ねて。
夜が明けて次の日、起きるとぼくはステータスの確認を久々にした。レベルはライトさんに鍛えてもらったおかげで20にまで上がっていて、スキルは身体強化Lv5、剣術Lv4、エンチャントLv3、野草鑑定Lv3、魔力感知Lv3、危機察知Lv4、錬金術Lv2となっていた。そして、獲得した記憶はないのだがフォーサイトDというスキルがあった。説明も何も出てこないし、レベルも表示されていない。不思議に思いながらも後で調べてみようと思い、まずは朝ご飯を食べに行くことにした。そのあとは三人でライトさんたちに鍛えてもらう予定だ。三人での戦い方を学び、個人での鍛錬もある。明日は、三人でEランクの依頼を受ける。明日もライトさんに鍛えてもらいたかったのだが、最近忙しくなってきたみたいだ。なんでも、魔族たちの動きが活発になってきたらしい。詳しいことは教えてもらえなかったが、魔族討伐隊の中にあのリュウジたちも参加しているらしい。あの強力なスキルを持っていてランクの高いパーティにいるのだ。当然と言えば当然か。まず、ぼくたちはぼくたちのできることをしていかなきゃ。
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