第3話部活
僕は中学生から弓道を習っていた。中学三年生時は初段だった。
高校の弓道部に入り、6月昇段試験を受けたら、二段をもらえた。高校生は、規定で三段までしか取得出来ない。
だが、二段で十分戦える。一年生の時は、弓を引くよりも、手入れが日課だった。
ぼろぼろの的に、新しい的の紙を糊で貼り付け、矢が刺さる土壁(
そうして、二年生の時は、三年生が6月の地区大会で引退するので、自然な流れで一番弓道歴のある僕がキャプテンになる。
その一部始終は、過去の作品「僕ら高校弓道部セレナーデ」に書いてある。半分はフィクションだが。
後輩の育成、試合のメンバー決めと団体戦の弓を引く順番。
地味な部活だが、結構頭を使う部活なのだ。
後輩はキャプテンと呼んでいるが、同じ学年のヤツからは、エロキャプテンと言われていた。
たまに、道着が乱れた女の子の胸が見えるのを楽しみにしていたのだ。
大抵、女子は胸を弦で弾かないように、胸当てをする。しかし、休憩中は胸当てを外す女子が多い。
20人前後の部員は皆、仲良く練習した。
僕は今までに、金的に2回当たった事がある。
普通の的の中央部分と同じ大きさの、金の的に矢を当てられたら、景品がもらえる大会がある。
大抵、大人なら酒なのだが、僕は未成年なので、醤油だった。嬉しくも何ともない。
ゴルフで言う、ホールインワンとおなじなんだから現金が欲しかった。
短い文章だが、これが高校の部活風景だった。
詳しく知りたい方は、「僕らの高校弓道部セレナーデ」をご覧下さい。
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