努め 〜小関〜

宮田だっけ?

普通にいいヤツだったな。


なんてことを考えながら彼は電車に乗った。


遊ぶときは来てくれるタイプだといいな。

地味に距離あるし。


ガガッ。


停止信号です。乗車中のお客様に申し訳ありませんが今しばらくお持ちください。


午後帯って珍しいな。せめて衝動的な奴じゃないといいな。


幸いにも停止信号は2.3分程だったため特に気に留めることもなかった。


最寄り駅についた彼は迷わず図書館に向かった。


春特有の意識の向上は彼にも例外ではなく、外山滋比古やカント等を読み漁っているところだった。


哲学というものに対してあまり抵抗のない彼だったが、一つの考えを軸に置くことへの恐怖を感じているため、複数の哲学書を並行して読んでいる。


2.3冊手に取りカウンターに向かった。


家に直帰し、カップラーメンを食べた。


シャワーを浴び、本を小一時間ほど読んだ彼は、ベッド脇にある日記帳を手に取った。


知的生活習慣でも読んだのだろうか。



無事に式が終わって良かった。

また遊びに行きたい。

いつもと違う司書さんで驚いた。


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