応援コメント

第十五話  剡剡 〜えんえん〜」への応援コメント

  • 広瀬パパはけっこう情熱的な方だったのですね……。しかし恋した相手が良くなかった。これは許されなかった恋。誰一人として幸せにはなれなかった。でも結末はどうであれ、いっときであろうとも心が通じていた広瀬さまと椿売さんは幸せだったのかも……と。

    作者からの返信

    朝倉千冬さま

    おはようございます。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    広瀬パパ、椿売に対しては情熱的でした。一人、限定。
    許されざる恋。破滅の恋です。
    そう、誰一人として幸せになりませんでした。

    椿売は、それがわかっていても、広瀬との逢瀬を拒みきれなかったので、やはり好きだったんです。
    苦悩の多い恋でしたが、禁断の甘い蜜もたっぷり味わった恋でした。

    コメントありがとうございました。

  • 千花ちゃん、こんにちは😊

    広瀬さまも壮絶な過去があったのですね。
    許されぬ恋故、燃え上がり、燃え尽きて、椿売の事は生涯忘れられぬ人となりましたね。
    命はあれど心は黄泉にいる椿売しか見えていないのですね。
    悲しい運命です。
    その為に、広瀬さまの周りは愛に飢えた妻たちと子供たち。
    誰もが幸せを感じることができずにいて切ないです。

    作者からの返信

    この美のこ様

    こんにちは。

    広瀬パパも、壮絶な過去がありました。
    許されぬ恋。
    椿売、生涯忘れられません。
    そう、命はあっても、恋心は黄泉にいる椿売にすがり続けています。
    あと、跡継ぎたる長兄を死なせた自責の念も大きいです。

    広瀬パパのまわりには、愛に飢えた妻たちと、子供たちしかいません。
    切なく、不幸せです。

    道をはずれた恋、罪をおかすとは、そういう事です。
    消えぬ十字架を背負い、広瀬パパは人生を歩いていきます。

    コメントありがとうございました。

  • 広瀬父、周りにも自分自身にも禍をふりまいてしまう質の人ですね。
    いや、これは椿売さんが魔性の女だったのでしょうか……。
    悲劇です。

    作者からの返信

    プロエトスさま

    おはようございます。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    広瀬父、はじめは、ちょっとしたイタズラで、椿売に声をかけました。
    しかし、広瀬父の魅力と、椿売の魔性の魅力が、ばちーんとぶつかって、こんなことに。

    そう、広瀬父は、禍をふりまいてしまうタイプの人になってしまいました。(;´∀`)

    コメントありがとうございました。

  • 拝読致しました。
    あの夜の真実が、ここに。
    手の届かない存在だからこそ憧れ、恋焦がれる――いや、本当に焦げてどうする(O◇O;)
    椿売さん、ちょっとした悪戯心で広瀬さんの手を自らの腹部に当てたのかな。
    悪気はないのでしょうが――小悪魔的ですね(^^;)
    広瀬さん、自らの行為が引き金となり兄ちゃんが切腹してしまい、この因果から自分が兄を殺したと感じてしまったのですね。
    ……その認識の下では、広河さんと大川さんの女性を挟んだ刃傷沙汰は、さぞや自身の過去の古傷……未だジュクジュクと膿んだ癒えない傷口を刺激したことでしょう。
    何回、自分は間違いを繰り返したのか、と後悔の連続?
    それでも、生きなくてはならない。
    業の深いパパです。

    作者からの返信

    たけざぶろう様

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    「いや、本当に焦げてどうする(O◇O;)」
    鋭いツッコミ、ありがとうございます。
    そう、手を出してはならぬ女だからこそ、恋い焦がれ、です。
    椿売、天然の小悪魔だったようです。
    男をまどわす色香のある女、ですね。

    息子二人の女を挟んだ刃傷沙汰、広瀬のジュクジュク膿んでる古傷を思い切り抉りました。

    「何回、自分は間違いを繰り返したのか、と後悔の連続?」
    きっと、そうです。自分の兄を自殺に追い込んだ罪は、一生消えません。
    そして今でも、椿売を愛しているのです。
    「それでも、生きなくてはならない。」上毛野君の主として。
    広瀬の心に深くせまっていただき、感謝申しあげます。

    コメントありがとうございました。

    編集済
  •  あのとき、火事の前にそんなことがあったのですね。
     そして、炎の中でも、悲惨なことが。
     
     まあ、夫に不倫の現場をおさえられた、みたいなものでしょうが、恋って怖いですね。

    作者からの返信

    本城 冴月さま

    そうなんです。
    火事の前に、こんなことがあったんです。
    夫に不倫現場をおさえられた、まさにそれでして。
    恋って怖いです。
    全てを燃やしつくしてしまいました。
    その炎で広瀬パパの心も灰となり、彼の恋心は今も黄泉にあります。

    コメントありがとうございました。

  • 広瀬様も、中々波瀾万丈な悲恋の経験を、お持ちでした……。
    未だに兄に対しても椿売に対しても、負い目があるのだしょうね。
    それを思えば、今までの発言も納得がいくものばかりです。
    子らにまで、過去の不義理の皺寄せが行っている状況、ただただ物悲しいですね……。

    作者からの返信

    濱丸さま

    こんばんは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    広瀬、未だに兄に対しても椿売に対しても、負い目があります。
    そして、椿売だけを追い求めています。
    子らにまで、過去の不義理の皺寄せが行っている状況、悲劇です。
    そういう意味では、広河も大川も犠牲者ですね……。

    コメントありがとうございました。

  • つい、こちらも読み返してしまいました。
    久君美良も……。
    広瀬さまも椿売に会いにゆくため、上毛野を盤石なものとしたい。
    この時点で広瀬さまは黄泉に焦がれ、既に真のこころは黄泉の国逝ってしまわれていたのをあらためて感じてしまいました。こころが締め付けられるようです。

    作者からの返信

    矢口こんた様

    剡剡も読み返してくださり、ありがとうございます!
    広瀬は、椿売に会いにいく為と、上毛野君に生まれた者の使命として、あと、兄への罪滅ぼしとして、上毛野君の家を盤石なものにすべく、生きています。
    恋心は、椿売を慕い、黄泉に焦がれています。
    心が締め付けられるようなエピソードで、も、申し訳ないです。(;・∀・)
    自分でも書いてて重い話だと思います。(;´Д`)

    コメントありがとうございました。

  • 加須 千花様、こんにちは。
    広瀬様、人間味の溢れるエピソードがやっと、と思えば、溢れすぎ……。
    兄ファーストを徹底していたのは自省からだったのですね。
    それにしても、我々は加須 千花様から背景を教えて頂けますから想像ができますが、お子さま方はそうはいきませんよね。


    作者からの返信

    豆ははこ様

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    広瀬、ようやく人間味があふれるエピソードが……。
    あふれすぎました。(;´Д`)

    大川に兄ファーストを徹底していたのは、自省からです。しかし、大川にとっては、迷惑以外のなんでもありません。(-_-;)

    兄の妻に横恋慕してしまったことは、広瀬の消えない罪。
    そして同時に、昔も今も、広瀬にとっては、女とは、椿売しかいないのです。
    自責の念と、深すぎる恋慕で、広瀬は息子に、この事を言えません。
    今回、ようやく、少し、大川にこの話をできたのでした……。
    当然、長男である広河には、この話はできていません。

    コメントありがとうございました。

  • 人間の心って、自分のものでも本当に思うようにならないものですね。

    カクヨムで色々な方の物語を読ませて頂いて、それぞれに人間の悶々とする思いを感じたりもしますが、加須様の書かれるシリーズはどれも赤裸々なのに清々しいというか…。
    上手く言えませんが、ままならないものだなぁ…という、読後に余韻が残ります。
    大好きです。

    作者からの返信

    幸まるさま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    「人間の心って、自分のものでも、本当に思うようにならないものですね。」恋がからむと、さらに、そうですよね。

    おや、カクヨムで色々な物語に触れるなか、格別のお言葉、ありがとうございます。
    「どれも赤裸々なのに清々しい」
    良かったぁ。登場人物の心情を深いところまでわかっていただけるように、かつ、読みやすいように、と願って執筆しています。

    コメントありがとうございました。

  • こちらにも、せっかくだから読み返しにきました。
    うん。あー! だー! ひぃぃ!
    ここで運命共同体のような絆のはじまり、でしょうか。

    そんな広瀬によりそっている妻子は修行のような人生。その人生の最後に、ちょっとだけ残される妻子のこと、思ってほしい。(すいません。広瀬が先に死ぬ前提)

    作者からの返信

    ミコト楚良さま

    こんにちは。
    「蘭契ニ光ヲ和グ」にまで、ようこそ、いらっしゃいませ!

    あー、だー、ひぃぃ、でございます。
    そうですね、広瀬によりそう妻子は、修行のような人生となっていますね。しんどいです。
    広瀬、まだまだ死にませんとも。(๑•̀ㅁ•́๑)✧
    コメントありがとうございました。

  • 兄と弟、そして間には女官……
    親子揃って似たような境遇というか何というか……(。´-д-)
    そういう星の名の下にでも生まれてるのでしょうか?

    広瀬に言いたいことは色々あります。
    でも、自分が狂う程の女性と出逢えたのなら、それは幸せなことなのでしょう。結果はどうであれ……

    せめて大川さまには、少しでも幸せになってほしいものです。

    作者からの返信

    最十レイさま

    こんばんは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    親子揃って、似たような境遇ですね。
    なんという星の下に生まれたのでしょう。
    (作者の陰謀です。)

    最十レイさまのおっしゃる通りで、結果はどうあれ、自分が狂うほどの女に出会えたことは、幸せなことだったのでしょう……。

    大川さまの幸せはどこに……。

    コメントありがとうございました。

  • これはトラウマになります。トラウマです。。。!!

    息子や妻に冷酷とはいえ、同情してしまいます。人の女を好きになったが最期ですね。

    作者からの返信

    虎の威を借る正覚坊様

    はい、跡継ぎである兄を死なせてしまったのは、一生消えない心の傷であり、広瀬は、己の心は今も、椿売とともに黄泉にある、と思っています。
    哀れな男です。
    人の女を好きになり、道を踏み外したが最後です。

    コメントありがとうございました。

  • 加須 千花さま

    こんにちは!

    広瀬さまも長子ではなく、お兄様がいらっしゃったのですね。そして、美しくも、劇的な過去があったのですね。

    意氣瀬さまにも広瀬さまにも激しく愛された椿売、短い命でしたが、花火のようにひときわ輝く生を送ったのかなと思います。幸せだったのでしょうか?

    一輪の紅艷が目の裏に焼き付くような一話でした。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子さま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    広瀬も長子ではなく、このような過酷がありました……。
    椿売、幸せだったのでしょうか。
    意氣瀬も広瀬も魅力的な男性だったので、その二人から激しく求められ、くらくらする心地はあったでしょうが、幸せかどうか。
    私にも、わからないです。(←おい。)

    彼女は咲き誇る、一輪の紅艶でありました……。

    コメントありがとうございました。


  • 編集済

    「子持山の 

     そひの椿の恋ひて寝らむ

     人妻児を 息に我がする

     しか真ならめ






     子持山に寄り添い咲く椿のように、あなたに寄り添う恋をしたので、さ寝をするのだ

     愛しい人妻を、私の息(命)とする

     これは本当のことなんだよ」

    古文と現代文の違い…日本語って退化したんですかね。。。?
    簡潔に心の内を伝えるこの完成度が凄い!

    ストーリーに関係なくてごめんなさい😅
    加須さんの古文の区切り(それとも元々こうだったのかは知りませんが)が絶妙で、その美しさに一言加えたかっただけですw

    広瀬は不憫でなりません…が、心が黄泉へ旅立ちたいと思っているだけで、現し世に身体も魂も残っているのだから、自らの役目は果たした、で終わるは不足も不足ではないでしょうか。人の親として生き続けてほしいものですね。

    作者からの返信

    海藻ネオさま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    わーい、和歌をまるっと抜き出していただいて、ありがとうございます!
    これは自作の和歌だったので、「簡潔に心の内を伝えるこの完成度」と言っていただいて、嬉しいです!

    日本語が退化したとは思っていませんが、古文の言葉の響きは魅力的だと思っています。
    「人妻児ろ」は万葉集からとった言葉で、「児」は、子供、という意味でしょうが、万葉集は、「愛しいあなた」というように、恋人にむかって使います。現代のBaby!が恋人への愛称であるのと似た感覚でしょうか。
    「児ろ」の「ろ」は、意味は不明で、これは「東歌」つまり田舎歌なので、田舎の方言で「ろ」をつけてる可能性が高いです。

    で、言いたいのは、「人妻」という、自分の女ではない女に、愛しいBaby!という言葉をくっつけて、「人妻児ろ」と呼びかけている、そのセンスと、その人妻をどんなに大切に思って歌っていたのか、ということです。

    広瀬は不憫ですが、人の親としてしっかり生きろ!
    本当にその通りです。(^_^;)

    コメントありがとうございました。


  • 編集済

    何話かひといきに拝読しました。
    コメントかかずに申し訳ありません。
    ずんと、おなかにひびくおはなしたち。

    そうして、広瀬さま。
    感情がないおひとではないと思っていました。
    それは間違っていなかった。
    でも、ある意味では間違っていた。
    こころは、黄泉にある。

    切ないです。

    作者からの返信

    いちさま

    これでもか!という内容なので、コメントなくても、大丈夫、読んでくださってるのは、伝わってきています。

    大川は、このような経験を身のうちに抱えて、本篇でも存在していたのです。

    ようやく、読者さまに、知ってもらえました。

    広瀬、もう、まるっと、いちさまのおっしゃる通りです。
    それが、広瀬という男です。

    コメントありがとうございました。

  • こんにちは。

    まさかここまで壮絶な過去だったとは。これは駄目ですね。
    これ以上に愛せる者が存在しないことも納得です。
    あの時に一緒に死ねたら楽だったのでしょう。
    それも許されなかった。恐らくは生き地獄にも近いのでしょうね。

    作者からの返信

    水無月氷泉さま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    父、広瀬には、壮絶な過去がありました。
    道を自ら踏み外してしまった男の業です。
    「これ以上に愛せる者が存在しないことも納得」していただけて良かったです。
    読者さまが納得できるか、どうかが大事と思っています。

    広瀬は、あの時に一緒に死にたかった。
    しかしそれも許されなかった。
    あとは、自分が上野国大領として上毛野君の繁栄を守る。
    それは、上毛野君に生まれた者の使命でもあるし、兄への罪滅ぼしでもある。
    そう思って、過去に囚われたまま、生き地獄に近い世界を生きています。
    愛した女は過去にいる。
    過去に浸っていたい。
    なので、ずっと囚われたままなのです。

    コメントありがとうございました。

  • 広瀬父さんの過去編、待ってました。
    こんなことがあったら、二度と恋ができなくなるのも道理です。
    でも息子は愛してやろうよ、別分野じゃん、と思ってしまうのです。

    椿売一筋だったっぽい意氣瀬のあとを追って炎の中に飛び込んだ久君美良、もしかして叶わぬ恋をしていた?
    この場合、もう意氣瀬さまはあきらめて、弟の広瀬さまだけでも救おうとするのが正しい判断なのに。

    平手打ちしてくれた女官と恋に落ちられたら、よかったのになあ。

    作者からの返信

    綾森れんさま

    おはようございます。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    お待たせしました。
    広瀬父さんの過去編です!

    あ〜、「息子は愛してやろうよ、別分野じゃん」そう言われると、そうだよなあ、と納得してしまう私がいるッ。

    この時代は、子育ては女官の手があったので、ちっちゃくて、ころころして、可愛い子供時代も、時々しか顔を見にこなかったのが、広瀬パパ、心をほぐせなかった一因です。

    久君美良は、叶わぬ恋を意氣瀬にしていました。おっしゃる通りです。

    「正しい判断」をして平手打ちしてくれた女官と、恋に落ちたのなら、きっと、もっと幸せになれたかも……しれません……。

    コメントありがとうございました。