応援コメント

第六話  凍らせてでも。」への応援コメント

  • 比多米売さん視点になると色々なことを気付かされますね……。彼女は一晩で大川さまの心を奪って行った野心のある女性。でも彼女も大川さまに惹かれてしまっていた。別れ、そして涙。つらいですね……。

    ずっと気になっていたのですが、広河兄上は比多米売さんを大事にしてくれていたのかな、愛していてくれていたのかな……?と。優しくは接してくれていたみたいなので、少しほっとしました。

    作者からの返信

    朝倉千冬さま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    比多米売の視点になると、色々気付きかすか。良かった!
    比多米売は野心まんまんの女性、大川を利用、というか、希望を叶えてもらう為に近づきましたが、心がひかれなかったわけではないのです。

    まったくフラットな状態で、この時、大川か広河か選べ、と言われたら、迷わず、大川を選んでいました。
    もう、情はわいていました。

    でも、比多米売の悲願、必ず家族を救うと決意した心が、それを許しません。
    辛いです。

    広河兄が比多米売を大事にしてくれたかどうかは、すぐに奈良に発ってしまった大川にはわからない事だったので、この、比多米売視点の「こごしき道」で、このあと、語りますよ!

    コメントありがとうございました。

  • 千花ちゃん、こんにちは😊

    比多米売さんは、兄弟の確執に巻き込まれ、本当なら大川さまの胸に飛び込めたらどんなに良かったかと思いながらも辛い選択を強いられた被害者でもありますね。
    とはいえ、広河さま、比多米売さんが泣きたいだけ泣かせてあげ、優しく抱きしめた姿にはウルっとくるものがありました。
    比多米売さんも、心凍らせてまで広河さまを選んだ、苦しい胸中ながらもそこは救われましたね。
    一番見られたくなかった大川さまに現場を見られた比多米売さんの瞬時の判断と行動にあっぱれです。

    ただ、大川さまは悲惨です。
    わけもわからず裏切られた形でこともあろうに、その相手が兄上とは……。
    大川さまの心が癒える日は来るのでしょうか。

    作者からの返信

    この美のこ様

    こんばんは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    まず、きらきらお星さまと、素敵なレビューをありがとうございました!
    拙作をわかりやすく説明してくださり、読み手の心を揺さぶる、と言ってくださり、光栄です!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

    比多米売、辛い選択をし、大川に一言も弁明せずに去ります。
    広河兄は、比多米売を兄弟間の確執に巻き込んで、ちょっとはすまなかったと思ってるので、泣かせてやります。比多米売、それで、すこしは救われました。
    比多米売に、あっぱれ、と言ってくださり、ありがとうございます。

    大川はね……、悲惨です。
    大川の心が癒えるまでは、長い長い時間がかかります。

    コメントありがとうございました。

  • 広河兄も決して思いやりがないわけじゃないんですよね。
    それが分かってしまえば比多米売の心も複雑でしょう。

    心を凍らせて兄弟の最悪だけは回避させ、言い訳もせず後で泣いた彼女は、かっこいいヒロインだと思います。

    作者からの返信

    プロエトス様

    広河兄、やってることは悪逆非道ですが、比多米売を巻き込んで悪いな、と、ちょっとだけ思ってます。

    比多米売は強い女で、どんな状況でも活路を見出そうとします。
    自分から死ににいくような広河兄の行為は理解できないし、(何やってるの? バカじゃないの? 何かそこまで追い詰められた心情があるのね。)と、察したようです。

    比多米売を……、かっこいいヒロインと言ってくださり、ありがとうございます。(TOT)
    すごく嬉しいです。

    コメントありがとうございました。

  • 拝読致しました。
    自ら策を使い大川さんを手籠めした比多米売さん、謀略のために自分を手籠めにした広河さんを一方的に憎むことができません。
    その謀略のための駒でしかないはずの比多米売さんに気を遣い、心を配る広河さん。
    望まぬ床でもその細やかな配慮は感じられたでしょうし、朝の微睡には優しく声掛けをして、涙を流し声を上げてもそれを鬱陶しがらず。
    そんな広河さんに、ただ憎しみだけでなくて、何かを感じられたのでしょうかね……(;▽;)
    それでも。
    自らの策略に乗ったせいで、初心な大川さんのこころを傷つけてしまったことに傷つく比多米売さん。
    自分の心を凍らせてでも、大川さんに人の道を護らせましたが、自分の心の何か大切なものをやっぱり傷つけたのか。
    切ない回です……(T-T)

    作者からの返信

    たけざぶろう様

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    ええ、比多米売、自分が善人だ、広河さまは悪人だ、なんて言うつもりはありません。
    策を弄するがわの心情がわかる比多米売は、一方的に広河を憎むことはできません。

    広河に抱かれている時の気持ちは、簡単には言いあらわせません。
    「イかせれば女は男に惚れる」そんな単純なものじゃないからです。
    そして広河のさ寝は、彼の心のうちを知らないと、とうてい理解ができない行動だからです。

    朝、まどろみから目覚めて、優しい声をかけられれば、睦みあった男女としての情が湧いています。でもこれは、心からの情、というより、もう広河を頼るしかないんだから、せいぜい可愛い態度をとって、目をかけてもらわないとね、という計算の上での行動でもあります。

    弟が剣を抜いたのに、腕を組んだまま会話をする広河、身を危険にさらす広河に、生きぬく力の強い比多米売は、(バカじゃないの。)と思います。
    (死ぬつもりなの。)と。
    そこで、広河の心のなかの屈折を感じ取り、比多米売は、淡く、広河に感情が動きます。
    比多米売の(バカじゃないの)は、吐き捨てる言葉であり、広河への情がしみだした言葉です。
    比多米売は、大川の白刃のもとへ身を踊らせます。
    自分の心の何か大切なものを傷つけると、わかっていても。

    この時点では……、もし家族を救う、という目的がなかったら、大川の胸に飛び込みたかった比多米売です。

    広河をかばった事で、大川との決別。

    計算高く、自分の目的の為に常に動ける女でも、大声をあげて、泣きます。
    そんな切ない回です。

    コメントありがとうございました。


  • 編集済

     うーん、比多米売は、自分が広河さまに利用されたことをわかっていたんですね。
     そして、テクニックと絶倫だけでほだされたわけではなく、優しくもされて、広河さまに惹かれていった。

     当初の、家族をたすける、という目的からしても、優しく親切にしてもらえて、願いをかなえてもらえるなら、基本は兄弟どっちでもいいわけで。

     兄を斬ろうとする弟の前に立ちはだかったのは、凄いし、ちょっと彼女を見直しました。

     それにしても、たとえ抱いてから気に入ったとしても、最初は策略だから、やっぱり広河さまの根性が悪いことは否めませんね。
     大川さま、お気の毒です。
     たいそうつらかったでしょう。

    作者からの返信

    本城 冴月さま

    あまりに都合よくあらわれた広河。
    不自然に、ここですぐ抱くと強要する広河。
    はじめから、広河の策略で、弟にさ寝を見せつけるのが目的だった、と考えると、すんなり理解ができます。
    実際、さ寝のあとのしどけない姿を、大川に見られる事になりました。

    比多米売自身も、策略をほどこすタイプの女なので、広河の悪意がわかったようです。
    この時点では、広河に対する感情は、微妙です。
    広河が絶倫なのは、比多米売の行動にあまり影響を与えていません。
    だって根性が悪い。
    もし、感情が許すままに動けるのだとしたら、大川の胸に飛び込んでしまいたい。
    でも、広河が口にした「弟は賊に汚された女を手元におかない」という言葉が、比多米売に重くのしかかり、大川を信じきる事ができず、また、広河が比多米売を求めた以上、大川は身を引かざるを得ない、今、大川の胸に飛び込んでも、きっと周囲が許さない。大川の吾妹子にはなれない。
    それがわかって、比多米売は広河を選ぶしかありません。

    大川は、辛くて、辛くて……。
    この事件は、心に楔を打ち込みました。

    コメントありがとうございました。

  • ここまでそれぞれの心の中を覗いてしまうと、広河も比多米売も憎めませんよねぇ…。

    作者からの返信

    幸まるさま

    比多米売は巻き込まれた形です。
    広河は鬼畜の所業をしておりますが、憎めない、との優しいお言葉、ありがとうございます!

    コメントありがとうございました。

  • うぅ……またこのシーンを見ることになるとは……(>_<)
    でも、別の視点から見ると、また違った見方ができますね。

    比多米売は直前まで迷っていたとか、広河さまが多少なりとも自分のやったことを自覚していたとか……

    最善の選択というよりも、もうこれしかなかったというか、『家族のため』というのが根底にありますからね。
    最後までその生き様を貫いたというわけですか……(´;ω;`)

    作者からの返信

    最十レイさま

    こんばんは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    また、このシーンを見せてしまい、申し訳ありません。💦
    比多米売は、このような思いで、大川から去ったあと、大泣きをしたのです。
    広河は、多少は自分のやった事を自覚していたようですね。歪んでますが。

    比多米売、家族を救ってもらう、という約束を広河がしていなかったら、もしかしたら広河を見殺しにしたかもしれませんね。
    どうだったでしょう……。私にもわかりません。

    比多米売は、家族のため、という願いが、根底にありました。最後までその生き様を貫きました。家族を救えたので、その点は、満足です。
    コメントありがとうございました。

  • 広河さま、一応泣かせてはくれるのか。
    泣くのを、「うるさい」だの「やかましい」だの言うようだったら股間蹴り飛ばしてやろうかと思ってましたが、大川さまみたく踏みとどまる私であった……。

    作者からの返信

    虎の威を借る正覚坊様

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    一気にご高覧いただきまして、ありあとうございます!!
    広河、泣かせてくれます。
    一応ね、比多米売を、自分の計画のために利用した自覚はありますので、「すまない」とは謝らないのですが、比多米売を扱う仕草は、優しいです。
    虎の威を借る正覚坊様に股間を蹴り上げられなくて良かったね、広河さま!!
    コメントありがとうございました。

  •  こんばんは、御作を読みました。
     比多米売さんの印象が大きく変わりました。
     それにしても広河さんは、いくらでも幸せになる方法あっただろうに……。悩ましいですね。

    作者からの返信

    上野文さま

    こんばんは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    比多米売の印象が大きく変わりましたか。彼女のことを知ってもらって、良かったです。
    広河兄。いくらでも幸せになる方法があったろうに。本当にその通りです。

    ですが、本人は、その、幸せになる方法がわかりませんでした。
    光が見えず、自分に無関心な父親、ヒステリーな母、理不尽な亀卜、がんじがらめになり、鬱屈した心地から抜け出そうと、もがき、もがき、それでも、鬱屈した心地はいつまでも付きまとい続けたのです……。

    コメントありがとうございました。

  • 加須 千花さま

    こんにちは。

    広河さま、大川さま、そして比多米売のあいだでおきたこの朝のできごと。比多米売の心のうちで次々と入れ替わる打算や後悔や恋情。比多米売もしたたかな女には徹し切れず、広河さまを大川さまからかばっては涙を流し、広河さまに抱かれながら馬に乗ってはまた別の涙を流し……。

    この一話には心を乱されます。ちょっと辛いですね……。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子さま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    比多米売の心に、一気に飛来する、
    打算。
    後悔。
    恋情。
    自分を手折った広河への恨み。
    そして、己の命を何とも思わず、捨てても良い、と見えるような、広河の態度に、……憐憫の情がわきます。

    なんで、そうなのよ。
    なんで、命を大事にしようとしないの。
    バカじゃないの。
    バカじゃないの……。

    比多米売は広河をかばっては涙を流し、馬に乗ってからはまた別の涙を流し、です。
    涙、涙がたくさん流れます。

    でもですね、次の話からは、読者さまの心がぐっと楽になりますよ。
    大川は知ることのなかった、比多米売のその後を、読者さまにお見せするために、この第三章「こごしき道」を書いています。

    コメントありがとうございました。

  • 一番悲惨なのはもちろん大川君でしょうが、比多米売も非常につらい選択を強いられることになりましたね。

    ただ、広河兄さんもさすがにここまでの事態は予想していなかったのでしょうかね。譲歩してくれそうな感はあります。
    許しを求めるのもさすがに無理そうですし、更に辛いことになりそうなので、忘れられる部分は忘れて広河さんと前進していくしかないのでしょうね。

    作者からの返信

    川野遥さま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    大川、悲惨です。
    比多米売は、兄弟の確執に巻き込まれ、辛い選択を強いられました。
    広河、鬼じゃ。

    広河は、父親から弟が「兄が望んだらすべて差し出せ」と言われた日から、(……では、何を望もう。)と、ずっと考えていました。
    何年もかけて、この計画を練ってきました。陰湿ですね。

    大川の葛藤は、第二章「霜結ふ檜葉」で書いたので、このあとは、比多米売にフォーカスしていきます。

    コメントありがとうございました。

  • 広河も、複雑な事情を抱えた男でしたからね…
    彼の傷ついた本当の心を知れば、比多米売も、思いのほか彼のことを愛することになるかもしれないですね。

    作者からの返信

    海藻ネオさま

    複雑な事情を抱え、酷薄な表情の下に、傷ついた心を抱えた広河兄。
    比多米売も、思いのほか……。

    海藻ネオさまのコメントが鋭すぎます! ご慧眼です!

    コメントありがとうございました。

  • 弟に兄を斬らせてはいけないという判断は、上野国の屋敷に勤める女官として、正しい判断だった。
    よく恋心を封じて冷静に動けたと思います。
    頭がよく打算的で、出自は庶民でも、大豪族の本妻にだってなれそうな豪胆な女性ですね。

    広河の兄貴はさぁ、比多米売ちゃんに対する態度はいい男なんだけど、
    弟に対してあまりに狭量で、やっぱりいかんなあ。。。
    比多米売はこの姿を見せられても幻滅しなかったんだな。
    (手練手管で魅了されていたか)

    作者からの返信

    綾森れんさま

    こんにちは。
    ようこそ、いらっしゃいませ。

    「大豪族の本妻にだってなれそうな豪胆な女性ですね。」

    比多米売に褒め言葉、ありがとうございます。
    うわーん!(T_T)
    嬉しいです。
    想像以上に比多米売を褒めていただきました。
    そして、その通りの女性だと私も思います。

    広河の兄貴も、綾森れんさまの仰る通りです。
    その狭量な広河を、ちゃんと分かって、かばった比多米売でした。

    手練手管で魅了されていたわけではないですよ。
    「身体は応えても」「心は固く閉じたまま」己の目的、家族を救う為の最良の道を、どんな状況下でも選びとる。
    それが、この時の比多米売です。

    ……恋心を封じてでも、です。

    コメントありがとうございました。