加巴理はひとつ、大人になりましたね。
得られないものにばかり目をむけないで、これから得られるもの、すでに得ているものを守る、という方向に目を向けられるのは、たいしたものです。
作者からの返信
本城 冴月さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
加巴理はひとつ、大人になりました……。
おじいちゃんの教えは、迷える若い加巴理を、導きました。
これから得られるもの、すでに得ているものを守る。
加巴理はただの郷の子供ではない。大豪族の息子として、郷の平和、つまり上野国を守るのも、自分の大事な務めなのだ。先祖から託された責務なのだ、と、目が開かれました。
これにて、加巴理、やっと立ち直ります。
コメントありがとうございました。
加須 千花さま
こんにちは。
「濃い緑。夏の光あふれる空。家々から、竈の煙が細くたなびく。畑仕事や、鍛冶に精を出す人々。土の匂い」
小山の上から眺める韓級郷の光景が美しいです。美しく穏やかな風景を感じられるようになったということは、加巴理さまの心を占めていた悲しみや悔しさ、虚無感のなかに、前向きな気持ちが生じつつあるということですね。
お祖父様が優しくも頼りになる方でよかったです。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
韓級郷、美しく穏やかな、田舎の風景です。
加巴理、おじいちゃんの話で、前向きになることができました。
ご先祖さまに、自分がしっかりして、生きてるうちは、この郷を守ります、と誓ひをしたのです。
ご先祖さまの国は滅びました。命からがら、海を越えて、ご先祖さまは、この韓級郷に逃げてきたのです。
なんと尊い、今日の平和でしょう。
その平和を守れる立場に生まれた自分は、この郷を、この上野国を、守らねばならないのだと、加巴理の目は開かれました。
おじいちゃん、グッジョブです。
(ここしか登場しない)
コメントありがとうございました。
立派に前向きな方向で乗り越えることができましたね。涙です( ; ; )
幼いのに自分のやるべきことを悟ることができたのは、周囲の導きはもちろんのこと、多くのものを背負い生まれ育ったからこそなのだろうなと思います。
頑張って、加巴理さん!
作者からの返信
平本りこさま
また素敵なコメントをありがとうございます。
はい、加巴理はまだ幼いながらも、前向きに、乗り越えることができました。
「周囲の導き」そして、「多くのものを背負い生まれ育った」からに他なりません。
三虎は、心から嬉しそうな笑顔で主を見つめています。
宇都売は、安心し喜び、うつくしい涙を夕陽に染めています。
母刀自と見つめあう加巴理がこちらを向きました。
晴れやかな顔で、頰は茜色。
加巴理「平本りこさま。ありがとうございます。私は、頑張ります。この胸に、金羅真十を輝かせるために。」
続けてご高覧ありがとうございました。
誰にも汚されぬ、金羅真十の輝きを胸に抱こう。
なんて素敵なお祖父様、そして、素敵な言葉に想い。そのお祖父様の金羅真十、百済の祖先から流れる血と共に受け継がれたところ、胸にジーンときました。
そして、宇都売さまの迎えのシーン。脳裏に浮かび、全てが美しくて眼福です。
作者からの返信
矢口こんたさま
はいっ、この回は、本当に力を入れて、頑張って書きました!
顔は知らない、でも、己とたしかに血がつながった祖先から、加巴理は、受け継ぎました。
誰にも汚されぬ、金羅真十の輝きを。
宇都売のお迎え。すべてが美しくて、と言っていただき、嬉しいです!
自分でも気に入ってるところです。
コメントありがとうございました。
千花ちゃん、こんにちは😊
「キンラーマァソ」祖父がつぶやいた言葉。
>「澄みきった金。金羅真十。誰にも汚されぬ輝き。磨きぬかれ、輝きを失わぬ金。」
そんな意味があるのですね。
韓級郷の美しいこの風景と祖父の言葉で、加巴理さまの心の憑き物が取れたようですね。
「私は韓級郷へ来て良かったです!もっと人々の生活を見たい!」
と言った加巴理さまに母刀自の流す涙、感動的でした。
作者からの返信
この美のこ様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
あっ……、金羅真十は架空の言葉です。
百済の言葉がもっとわかれば良かったのですが、古くに滅んだ国、あまり資料が残っていないのです。
「韓級郷の美しいこの風景と祖父の言葉で、加巴理さまの心の憑き物が取れたようですね。」
ええ、その通りです。
やっと、心の闇が祓われました。
「母刀自の流す涙、感動的でした。」
ありがとうございます。
ここは私も、とても気に入っているシーンです。
コメントありがとうございました。