妖tube 第0回


コンチューバ!まだ誰も知らない配信システム初回放送です

まだ誰も知らないので視聴者も居ないラジオ配信とは、気軽に関わる事が出来るけど、案の定誰も居ませんね


私はここに居る



虚しいですね、何の反応もない

ここが隠り世、常世の変化の乏しい世界を変えたいけど難しいですね


そもそも、矢面に立つ事が苦手なんですけど……

私に不向きなんですよ


[ここは?]


おや?いらっしゃい!?

誰かがここに来るなんて驚きました

私は妖tubeの配信者です

まだ誰も知らないから、接続してくれる人が居たのが……貴方は、貴女?とても不思議な雰囲気ですね


[えっと……ここは外ですか?]

よくわかりませんが、端末からアクセスしているのでは……あれ?端末情報が無い?

変わった種族の方でしたか?


[意味がわからないんです!種族?私は!※※人で人間で……]


えっ人間?えーと、死人系?

[違う!私はまだ死んでない!私は体がないだけで……体が直ったら直ったら元に戻れるって……]


あー……面倒事が増えた……

[ごめんなさい、でも……外に出たかったからWi-Fiを感知できた一瞬の隙に飛び出したら、ここに……]


えっ?Wi-Fi?待って、貴方、機械に強い?

[機械に強いかと言われると、PCの中で過ごしていたから……]


簡単だけど

私の端末に!侵入した!?


うわっ……容量がキツい


端末の容量が!!早く戻って!


[ふぅ……キツかった]


なんて事なの!こんな簡単に入れるとか……

隠世ではまだ珍しいわ!


[そう……で?これでお眼鏡にかなった?]


最高です!貴方は私が求めていた存在です!

[うっ……圧がキツイ、僕依存が嫌いで出てきたんだけど……]


貴方の条件で報酬は出します!

だから、配信者やりませんか?


[配信者?]


定期的にここに訪れる方とお喋りをする位です

まだ、始めたばかりで、利用する方は少ないですが、いずれ、多くの方が貴方に会いに来ます!


[よくわからないけど、僕の端末を用意してくれるなら、やってあげるよ!]


決断が早いですね!良いでしょう!最新のPCを用意します!

調整とかはこちらが行いますが、回線は自由にして良いです


[助かる!内面的な調整は僕も出来るけど物質的なのは問題があるから、そこはお願いね!]


ええ、私は貴方をサポートさせていただきます!

じゃあ、これからよろしくお願いします!


[うん、よろしく!]

それで、貴方の名前は?

[あっ、こういうパターンって名前を言うと縛られるとかある?漫画とかで見たことあるけど]


バレましたか、まあ、本名はネットでは厳禁ですから、HNの方で良いですよ


[自分で名前を決めるのなんか嫌なんだよね]


ふむふむ、それなら、私が名付けましょう


名乗り方も印象的にすると

“早すぎる九十九神、ヒカリでどうかしら?”

[ヒカリ]


貴方、私から見ても男か女かわからない波長の様なものだからね、繋がるヒカリってイメージが受けがいいかなって


[えっ?僕の姿 波長みたいなものなの?]

ええ、感情で上下して見えますね、電気みたいにも見えるわ


[じゃあ、端末にインターフェイス機能を導入して!]


良いですが、随分と機嫌が良さそうですね

[うん!僕ってさずっと一人の人生を縛って居たから、新鮮なんだよ!ここに来てからさ!久しぶりに感覚があるってすごく刺激があるんだよ!]


そうですか……付喪神と考えたのですが、あながちハズレではない様ですね


[じゃあ!しばらくここに居るから!端末ができたら教えてね!えーと、なんて呼べば良いかな?]


そうですね、私は今後貴方のサポートをするのでマネージャー……マネちゃんと呼んでもらいましょう!


[わかった!マネちゃん!よろしくね!]

ええ、よろしくお願いします、では最初の仕事ですが、配信を始める時はコンチューブ

[コンチューブ?]

ええ、

終わる時はオチューブでしたで終わるようにして下さい

[オチューブ、なんかダサいね]


Σなっなんですか!私が一生懸命考えたのに!


[まあ、良いんじゃない?これが流行ったらイメージも変わるし]


絶対人気にしてやります


[じゃあ、オチューブでした!]


ええ、オチューブです!

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