【貴族】
ジャイール王国には王家と民を守る貴族がいる。
中でも塩・小麦・蜂蜜・魚・肉の特産地を治めている公爵家は五大公爵と呼ばれている。
塩と肉と魚は保存方法として密接に関係しているため、仲が良い。
王侯貴族に重宝されている養蜂貴族に対して、ライバル心を抱いている。
<肉のブラッディ公爵家>
加工で余った肉をソーセージにしたものを扱っている。
塩は必須なので仲が良い。
軍部は肉が大好きなのでブラッディ産の肉が大好き。
衛生観念の問題で、と殺の方法が宗教と結びついている。
腐った肉や不衛生な肉は致命的な食中毒をもたらすため、適切な方法で処理法をあみだしたブラッドファース家は尊敬されている。
しかしこの時代では経験則で何となくやっているだけなので、食中毒になることはまだ多い。
また食肉は飼育されたものではなく、狂暴なモンスター由来であるため、管理された肉という概念がまだない。
飼育するのは牛や羊、鶏で、乳や羊毛、卵を貰う程度。
モンスターという揺るがない外敵がいるため、馬やその他の肉系動物はすべて人類の友、という認識(魚は神の眷属のため、別扱い)
豚肉は食べた物のエネルギーの三割ほどを肉に変えられる。他は一割程度。
ただし乳は無いし、群居する性格でもないので遊牧には向かない。
オークの亜種であるオインクという比較的温厚なモンスターを狩って保存用に加工している。「オインクは鳴き声以外は食べられる」
森の異世界のドングリで育成させることで霜降り肉とさせ、生ハムを作ると美味しい。
ブラッディ家はイギリスのイメージで、料理が下手。
軍人が多かったせいか、栄養が摂れればいいという考えで、余り味にはこだわらない。料理人不足で人材を育てようという流れがあまりない。神饌はとにかく素材そのものの味や量で補おうとしている。
ただし焼肉やローストビーフ(牛ではない肉)の腕だけは一流。
主人公の父が挑戦したのは、神饌で新しく出そうとした新作(見つけてきたモンスター肉の腸詰)だった。
見合いが上手くいかなかった主人公を慰める目的もあったが、神饌が上手くいけば主人公の結婚相手も見つかるだろうという考えもあった。
サーロインの逸話を転用。
王がロインという部位の肉の柔らかさに感動し、その部位に「サー(Sir)」とつけて貴族の称号をつけてサーロインとした。
これを異世界風に何かの肉やモンスターに「サー」をつけるようにしても良いかも。
かつて鶏モンスターを育成しようとしたことがある。
鶏は孵化して二、三か月で大人になることと、育成に使う飼料の量が圧倒的に少なくて済むため、育成功率が良かった。
しかし大人になると鶏と違って飛んで行ってしまったため、失敗に終わった。
ブラッドファース家の畜産の試みの歴史を書いても面白いかも。
<塩のソルティ公爵家>
不変の象徴。味も劣化もしないので神のように神聖視されている。
浄化や聖水にも使われている。
<魚のマール公爵家>
ジャイール王国の中央を大河が流れているため、川魚が豊富。
漁の技術に秀でており、かつ栄養もあるので獣肉と同様に民の食生活を支えている。
<蜂蜜のミード公爵家>
蜂型モンスターの取り扱いに長けている一家。
砂糖の生成技術が発展していないため、貴重な甘味を産出しているミード公爵家は王侯貴族から特別視させられている。
黄金色に輝く蜂蜜は金貨と同価値と言われるほど。
<穀物のグルテン公爵家>
米、小麦、トウモロコシ、大麦などの穀物を作っている。
酒の産業も盛ん。割とどの貴族とも仲が良い。どの人間も酒が好きだから。
湯取り法というコメの炊き方がある。
米を煮たあとに湯を捨てて蒸し、その後に油で炒める方法。
麦は発酵と共に調理法が進化してきた。
ナンやパンなどは発酵が必須。
小麦は発酵時に生じるガスを閉じ込めるグルテンの量が他の穀物と比べても多いので、膨らませることができた。
最近では穀物酢を使った保存食を開発しようとしている。
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