第4話 プライドが高いのは良いけど巻き込まないでくれ

「クソッ!あのクソ野郎を見つけたらタダじゃおかねえ!」


あーあ、我道のやつピリピリしてるなあ。コスリ君は大丈夫でしょうか……

私は霧鱗深需、コスリ君の言うエリート様です。


私は今五行宗家の緊急集会に参加しています。お年寄りの決めた権威付けの儀式がめちゃくちゃになったので。


皆むづかしい話してるなあしんしんむつかしいことわかんない(´・ω・`)


私の周りでは我道くんと星元くんとその親が舐められたらどうとか、メンツがどうとか騒いでてこれはなかなか終わらなさそうな……あっ!お気に入りのVの配信に間に合わなくなるじゃない!

「まったくそういう風にいつまでも言い合っててそれが加速するのが見え見えだから神様も私たちじゃなくてアイツに力を授けたんでしょ。足並み合わせてたら初めからこんなことにはならなかったんじゃないの?あの時の神様も当てつけって言ってたし」


つい愚痴った後ハッとして周りを見ると宗家のみんなが私の方をジッとみてた……

いやー!声に出てた?どうするどうするどうする?何を言おうやばいやばいヤバ……

もういいや、開き直っちゃえ!神様も当てつけって言ってたし!


「あー、話の腰を折ってすまないウチの娘g「父ちゃんは黙ってて!」うん……」


「宗家の皆さん、映像は見たんですよね?神様の言い分によるとメンツと権威にしがみついてることと、それに神様を利用しようとしたからこうなってるんじゃないですか?冒険者に俺たちはお前たちとは違うって見せびらかせるために今回の大掛かりな儀式をしたからなんじゃないですか?」


私はここだ、ここでコスリ君への風当たりを少しでも弱めてやろうと畳みかける。


「そりゃあ私だって五行宗家の一角を担うもの、集団を動かすのに必要な目印の重要性は理解しています、そして、いずれ起こるであろう一大事が起きたときに何もかもを冒険者ギルドにとって食われれば、そこから我々が折れるようなことがあれば、そこから我々の庇護下の戦闘向きではない家へも風当たりが強くなります。」


「ですが、だからこそなんじゃないんですか?敵……ではないにしても、同業他社と共同戦線を張れば乗り越えられると言っていましたし、維持を張るなというメッセージなのだろうと思いますよ?」


私は思っていることを出来るだけ落ち着いて、余裕そうに自信たっぷりに伝えた。この方が説得力が増すって本に書いてあったし


「そんなことはわかっている!その上でその事が許せないんだと言っているんだろうが!」


「僕も同意だね。僕たちが、アレに向けてどれだけの事を準備したと思っているんだい?」


そうですよねーどうしよう……

その後、これ以上言っても平行線だからといったん会議はお開きになりました。


さー、くずのは様のゲーム配信でも見よう







「コスリとかいったか、俺様のプライドを傷つけ、石を投げてきやがった。神にどんな思惑があろうと、俺に力を貸さないのならもういい。俺の手でぶち殺してやる」

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