第10話 見学

 昼食をとったあと、午後からは適性が近距離の属性と遠距離の属性に分かれての実技の授業が始まった。


「これから君たちの実技を教えていくこととなった帝国騎士団副団長のレーナだ。よろしく。早速だが、君たちには自らが使う武器を選んでもらう。」


「どうやって選ぶんですか?僕たちは、武器なんて一度も触ったことないんですけど。」


「そうだな、だいたいは火属性は剣や斧、土属性はハンマーや盾、水属性は鞭や短剣、

風属性は弓矢や槍に適性があるとされているな。まぁ、各々が一度全ての武器を触ってみて、決めてみてもいいんじゃないか?」


そうして話が終わると、全員がわらわらと武器が置かれている棚に集まっていく。

置かれているのは木製の模擬剣だが、それでも適性はわかるらしい。


僕が棚に来た時にはすでに人気がある剣や斧は無くなっていたので、人気がないであろう弓矢を持って少し離れた的に向かった。

的に向かって弓に矢をつがえると、なんというか、しっくりくるような感じがあった。

なるほど、適性があるっていうのはこういうことか。もうすでにある程度使い方がわかっているような、そんな感じがする。

矢を引っ張る手に力を込めて集中を高めていく。そして弦の張りが最大になった瞬間、


シュッ              ズドッ


僕の放った矢は30メートル程離れた的の中心に突き刺さっていた。

なるほど。初めてでもこのくらいの実力はあるのか。


そうして弓矢の適性の有無を確認したあと、次々に他の武器を確認していった。


1時間ほどして、全ての武器の適性を調べ終わった。結論から言うと、僕は剣と鞭以外の全ての武器に適性があった。


レーナさんにこのことを言いに行くと、


「それは良かったな。だいたいはみんな適性があるのは1種類、多くても3種類なんだ。それで無属性じゃなかったらな。」


「そうですか、ありがとうございました。」


最後の一言が余計すぎる。


全員の適性が確認し終わったようだ。

最初のレーナさんの説明の通り、みんなそれぞれの属性の適性がある武器になったようだ


「じゃあこれから身体強化を使った模擬戦をしてみようと思う。全員同じ属性の人とペアを作ってくれ。」


その声でどんどんとペアができていく。

だが僕は1人しかいない無属性なので1人ぼっちだった。


「あのーすみません、僕のペアがいないんですけど、」


「あーそうか君は、、、無属性だったな、

じゃあみんなの邪魔にならないところで見学しててくれるか?」


「わかりました。」


僕はその言葉の通りみんなの模擬戦の見学をしていた。


模擬戦が始まって1時間くらい経った時、不意に後ろから声をかけられた。


「無属性クーン、僕と模擬戦してくれなーい?」


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すみません。

風邪を引いたので寝込んでいて書くことができませんでした。









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クラスで異世界転移したら俺だけ無属性だった ありきたりな男子高校生 @okai1101

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