第9話 授業2

「では全員が身体強化か、魔力操作を覚えたところで詳しい説明をしよう。」


「まずは身体強化についてじゃ。

身体強化とは、火、水、土、風属性が戦うためには必須のスキルじゃ。

 まずLv:1のスキルを発動すると魔力を消費する代わりに、10分間基本ステータスが全て1.1倍になる。それに加えてそれぞれの属性に合わせたステータスが1.2倍になるのじゃ。たとえば属性が火なら攻撃が、水なら回復が、風なら俊敏が、土なら耐久が、という風にな。Lvが上がっていくにつれて、基本ステータスが1.1倍、1.2倍というふうに。属性に合わせたステータスが1.2倍、1.4倍というふうになる。」


そこで僕は質問をするために手を挙げた。


「あのー、無属性はどうなるのでしょうか」


「ふむ、無属性か。無属性には基本ステータスの全ての上昇だけじゃ。他の属性のように一つのステータスが特に上昇するということがないな。」


「ありがとうございました。」


なるほど、この世界で無属性がハズレと言われているのはこのことがあるからなのか。


「次に魔力操作についてじゃ。

魔力操作は身体強化を覚えることができない属性、つまり炎や氷、嵐や岩属性が魔法を使うために必須のスキルじゃな。

このスキルはレベルが上がることで、魔法を使うまでのスピードが早くなったり、最高レベルになると無詠唱で魔法が撃てるようになるスキルじゃ。」


今の説明を聞いて、僕はふと思ってしまった。

もしかしたら、僕は魔力操作も覚えることができるんじゃなかろうか?

僕は身体強化を覚えた時と同じように魔力を操作して、手のひらに魔力を集める。すると、5分ほどで体が薄くひかり、光が収まると、ステータスのスキル欄には魔力操作lv:1

という文字が増えていた。よし


「次はステータスとスキルのLvの上げ方についてじゃ。基本ステータスの上げ方は、魔物を倒すことでLvと同時に上昇するぞ。

 スキルのレベルはステータスと違い、そのスキルを使えば使うほどレベルが上昇するぞ。あと、Lvとスキルレベルに共通することは、レベルが上がるほど、次のレベルに上がりにくくなるということじゃな。」


そこまで説明が終わったところで、正午の鐘が鳴り、午前中の授業が終わった。

 

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質問などがあれば、コメントしてくれると、嬉しいです。


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