第4話 皇女からの話

僕たちは5分ほど歩いたあとそれぞれの割り当てられた部屋にいた。ベットやクローゼットもあり、1人で住むには十分な広さだ。

ベットの上でくつろいでいると、扉をノックする音が聞こえた。コンコンコン


「はい」「お呼びに参りました。シャーヤ様のいる部屋に案内いたしますので着いてきてください。」「わかりました。」 


10分ほど歩くと豪華なら扉の前に着く。


「シャーヤさま。名田様をおつれいたしました」

「入っていいわよ。」「失礼します。」


メイドのような人につられて僕も会釈をする


「ご苦労だったわ。あなたは下がりなさい」


そう言われるとメイドは会釈をして部屋から出て行った。部屋に残された皇女と僕は向かい合う。改めて見るととても綺麗な人だ。顔のパーツが整っていて、白坂さんと同じくらいだ。


「名田さん。あなたにお話があります。」

「なっなんでしょう。」


僕はまさかと言う思いで皇女の話を聞く。


「残念ながら、あなたの追放が決定いたしました。」「は?どういうことですか?」


嫌な予感が的中してしまった。僕は言葉が出ない。


「あなたの無属性という属性はこの世界ではハズレの属性なのです。なので私を含める国のトップたちの総意であなたを一週間後に追放することとしました。」

「待ってください。いきなりなんなんですか。勝手に召喚しといて使えないと知ったら追放?どういうことですか?」

「落ち着いてください。まずあなたの属性についてです。一般的に無属性という属性はハズレとされており、そこらの平民と変わりません。わかりましたか?これはあなたのためでもあるのです。」「僕のため?追放することがどうなったら僕のためになるんですか?」

「私たちはあなたが魔王との戦いに耐えきれず死んでしまう可能性が高いと判断しました。追放することはあなたにとって非常に理不尽であることと思います。なのであなたが追放されるまでの一週間、この王宮の図書館の利用を許可します。この世界で生きるための知識を学んでください。あと、追放される際に、この国で2ヶ月生活できるほどの通貨を渡しますので、2ヶ月の間で生活基盤を整えるようにしてください。私からの話は以上です。」

「ちょっと待ってください。いきなりそんなこと言われたって出来るわけないじゃないですか」「ですがそうしなければあなたは魔王との戦いの中で死んでしまいます。私たちも心苦しいのですがそうするしかないのです。」「そんな、、」


皇女との話が終わり僕はトボトボと部屋への通路を歩く。僕はこれからどうやって生きていけばいいのか。僕の頭の中はそのことで一杯だった。

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登場人物 

シャーヤ・オーマ (女)(回復属性)

この世界の国、オーマ帝国の皇女。とても美しく、クラスのマドンナである白坂と同じくらい。真面目で追放が決定した秀真に本当に申し訳なく思っている。

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