第4話 とにかく事情説明
「もしかして、篠崎くん?」
問いかけてくる美少女は、良く見ると隣のクラスの木之瀬さん。
学園で一二を争う美少女で、スクールカーストを上から見下ろす女王だ。
一方、俺は陰キャの帝王。
お似合いかな?
「ウェイ!」
「え?」
いや、ウェイじゃねーんだよ。俺は何を言ってるんだよ。
だけどさ、こっちだって人を殺してるんだっての。
真っ当なテンションで人間なんて殺せねーんだよ。
パリピでGOGO、あたま空っぽでハッピー!
そんなテンションじゃねぇと無理なんだ。
サクッっと殺したあと、同級生と雑談するノリで話し掛けられても困る。
ごめん、見栄を張った。
クラスで話し掛けられても「ど、ど、ど、どうもぉ!」みたいな感じね。
つまり、いつも通りってワケ。俺は冷静だ。デスゲームにも動じないクールな男だ。
「で、どうなんだ?」
「どうって?」
「参加したんだろ? デスゲーム」
画面を見せつける。
残り時間は10秒を切っていた。
どうなるんだろコレ?
「うん、アプリで参加してたけど、でもまさか」
「シッ!」
俺は木之瀬さんの言葉を遮った。
「始まる……」
なーにが「始まる……」だよ、我ながらキチーよ。
と、スマホの画面を見ていると、地図に変化が。
地図の端っこがどんどん黒く染まって行く。
え? まさか?
「ちっ、行くぞ!」
「どこへ? ここドコなの?」
混乱する木之瀬さんの手をひっぱり立たせると、来た道を取って返す。
いや、その前に、殺した男の死体を漁るか。
……ポケットに、回復薬か?
鑑定は後回し!
と、チラリ横目に確認すれば、木之瀬さんはスカートの裾を握り締め、半べそをかいていた。
「お願い! 説明して!」
「知るか! 解るのは、このままココに居ると死ぬ! 移動するんだ!」
「なんで? ドコに!? お願い篠崎君」
「地図を見ろ! この黒いのに飲み込まれたら、死ぬ!」
「じゃ、じゃあドコに行けば?」
「円の中だ!」
「なんで……」
「…………」
なんでって聞かれても困るじゃんね。
だってそうとしか思えないんだもん。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
バトルロイヤルゲーム。
まず、少年少女を孤島で戦わせる小説があって、そのルールをそのまんま拝借したようなFPSゲームが大流行した。
ルールは単純。
100人で戦って、最後まで生き残ってたら勝ち。武器は現地調達。
だけど、一人でも引き籠もってる奴が居たらなかなかゲームが終わらないだろ? せっかくの殺し合いがかくれんぼになっちまう。
だから、どんどんと領域を削って行く。
毒ガスが撒かれて、生きていられる場所が減っていく。
広大な島でのサバイバルが、最後には家一軒よりも狭いスペースで殺し合いだ。
そんなお約束を説明する暇がない。
手を引きながら、木之瀬さんに訊ねる。
「なんで、こんなゲームに?」
「私だって、気が付いたら狭い棺桶の中で……」
「俺もだ!」
スリッパ代わりにサンダルを使う男で良かったよマジで。
そういえば、なんで木之瀬さんはセーラー服なんだ?
「その格好は、学校に居たのか?」
休日だろ? まさか、時間軸から違うとか??
「ううん、未成年なら、変な事にはならないかなって」
なるほど。逆効果です。
まぁ、俺もヤクザが来るのかと思ってたから大差ない。
しかし、みんな同じタイミングでゲームを始めたのか?
そんな馬鹿な。
通路に戻り、松明を拾う。
さっきの部屋はガスに飲まれる位置だが、俺が居たスケルトンの部屋は円の中。
一旦戻る事にした。通路を進む。
「なに、コレ……」
「ああ、それゴブリン。俺が殺した」
ARカメラの使い方を説明する。簡素な表示だ。
「こんなのまで居るの?」
「そう、敵は人間だけじゃない。手当たり次第に殺すしかない」
「そうなんだ……」
「そうなんだよ」
手を引いて、最初の部屋。ここは明るくて良いね。
倒したスケルトンの横に腰掛ける。
木之瀬さんも俺の前に膝をついた。
「ねぇ、何でも良いから、知ってる事を教えて……」
「じゃあ、俺からな」
「うん……お願い」
よぉし、聞いて驚けよ。
「クソほど暇だったから、噂の自殺アプリをダウンロードしたら、5分でデスゲームが始まって、気が付いたらソコの、今は閉まってるけど、石棺の中に押し込まれてた。以上です」
「えぇぇっ?」
そんだけ? みたいな顔をするなよ! コッチはモブキャラやぞ。
大した事情なんてねーんだよ!
俺が無言で促すと、木之瀬さんも事情を語った。
「あの、自殺ゲームのアプリってのは一緒。でも、最初は簡単なミッションだったの、1km走ってこいとか」
まんま、俺が想像してたやつじゃん。
俺と違って情緒があるじゃん。差別じゃん。
「でも、どんどん、嫌なミッションになっていって最後には自分で自分の首を絞めろって」
典型的な奴だ。噂に聞いていた通りのクソアプリ。
「で、ミッションを無視していたら、カウントダウンが始まって、私いよいよだなって思ったの」
「いよいよってのは?」
「あの、私、死にたかったワケじゃないの、友達が行方不明で……知ってる? ミントちゃん」
知ってる。藤宮 眠兎。
木之瀬さんと仲良しで、木之瀬さんに負けず、いや、もっと目立つタイプのとんでもない美少女だった。
彼女は、クォーター。ソレも、日本人の血が四分の一って意味でのクォーター。
母はアメリカ人で、父が日英のハーフ。だから、パッと見、白人に見えたほど。
ウェーブのかかった金髪がフワフワのロングヘア。華奢で小さくて、マジで人形が歩いているみたいだった。
そんな彼女が行方不明ってのは、噂に疎い俺でも知ってる程度には大ニュース。
「それで絶対、このアプリで事件に巻き込まれたんだって思ったから……犯人が来たら問い詰めて、絶対にミントを取り返すんだって……」
「考え過ぎだろ? アレだけ目立つ容姿だ、普通に誘拐されたって可能性だって」
「違うの、あのね……」
え? マジ??
告白された?
ミントちゃんに?
木之瀬さんが???
キマシタワー
で、女の子同士で付き合えないってお断りした?
で、ミントちゃんが思い詰めていたから、自殺アプリ?
なるほどー
なるほどね、うんうん。繋がった繋がった。
青春だね。
きついわ。
このデスゲーム。死にたい奴ばかりを集めてるのかと思ったら、友達を助けたいとか、そう言うパターンもあり得るか。
さっきの男みたいに間抜けなパコり野郎ばかりなら、円の中心へと目指していくだけで、デスゲームクリアもあり得るかと思っていた。
だって、意味不明過ぎるもん。
我ながらよく対応している方だと思うよ? 普通は最初のスケルトンに斬られて死んでると思う。
生きる気力に乏しい奴なら、大半が足切りされるだろう。
それにさ……
この手のゲームで、生き残れるのは最後の一人だけってのも滅茶苦茶あり得る。
そうなると……
俺はジッと木之瀬さんを見つめる。
「で、木之瀬さんはどうしたい?」
「あっ、名前!」
知ってるよ! 有名だし!
「むしろ、ソッチが俺の名前を知ってる方が驚きだ」
「わたし、同じ学年なら全員覚えてるよ?」
はい、特殊能力。
陰キャはね、同じクラスでも半分ぐらいの名前が解らない!
木之瀬さんや藤宮さんは特別よ。美人過ぎなのと、いっつも二人でベタベタしてて、キマシタワーの管理人としては必修だっただけの話。
俺もみんなも、木之瀬さんは好き。
好きだけど。
彼女を守りながら戦う最期が望ましいかと問われると、悩む。そもそも、こんな状況で彼女は正気を保てるのか?
いや、正気を捨てられるのか?
試してみるか。
「どうしたい? ってのはさ、キミはこのゲームをクリアーする気があるのか、木之瀬さんは人を殺せるのかって聞いてるんだよ」
「人を……」
「だって、デスゲームだぜ? 何人が帰れるか解らない。十人かも知れないし、一人かもしれない」
「そう、だね」
「俺は、もう殺した。木之瀬さんは殺せる?」
「……殺せるよ」
嘘だぁ。
「じゃあ、殺してよ」
俺は錆びた鉄の長剣を差し出した。
「え?」
ほらぁ、ポカンとした顔するじゃん。
「だ、誰を?」
「ここには、二人しか居ないだろ? 殺せ! 俺を! もしくは、君自身を!」
俺は、木之瀬さんに長剣を握らせて、剥き出しの刃に首筋を晒した。
斬ってくれとばかりに挑発した。
「な、なんで?」
「さっきみたいな男は、きっとまだ居る」
そう言うと、木之瀬さんは無言で頷いた。
「汚される前に、君は自分で死ぬ権利がある。どうしてもと言うなら、俺が殺してやってもいい」
「やだ! それじゃ、ミントは助からない」
……こんなデスゲームに巻き込まれたなら、ミントちゃんはとっくに死んでると思うんですが。
まぁ、いいや。
「じゃあ、俺を殺す?」
「なんで?」
なんでじゃねーよ。
「二人仲良く脱出出来るとは限らない。定員一名様ならどうせ最後には殺し合いだ。いま俺を殺せば武器も手に入ってお得だろ?」
「しないよ……そんなの」
はっぁー、しないよじゃないんだよ!
俺は苛立ちのままに木之瀬さんを押し倒す。強引に!
「きゃっ!」
「この状況が既に異常なんだ! 殺されるかも知れないってのに、俺は武器を手放した。この意味がわかる?」
木之瀬さんはプルプルと顔を振る。
「俺は、別に殺されたって構わないと思っている! こんな人生、君に刺されて終わるのも悪くないってね」
掛け値無しの本心。
さっき会った時にも、そう思った。
俺の様なモブがこの手のデスゲームで生き残れる可能性は僅か。
なら「ごめんね」と泣きながら美少女に刺されるのも、悪くない。
「そ、んな……」
「それぐらい、イカれた奴が大勢居る! 忘れたか? コレは死にたい奴ばかりを集めたデスゲームだ!」
青い顔で震えてる。
震えたいのはこっちだよ。いや、ちびったまである。
もし、ノータイムで「おっ! そうだな!」って斬られたら泣いちゃう所だった。
押し倒した姿勢、木之瀬さんの顔が間近で緊張しちまうよ。
言い含めるように説明する。
「例えば、怪しい奴が「へっ、へっ、まぶい女が居るじゃねーか!」と寄ってきたとする」
「なんだか、悪役のイメージが古い感じだね」
「…………」
あれ?
ひょとして、言葉のナイフで殺そうとしてる?
切れ味は十分だ!
「そんな時「それ以上近寄ったら、斬ります!」はダメだ。無言で斬れ!」
「な、なんで?」
「死ぬのが嫌な奴はデスゲームなんざ参加してねーんだよ! 死が抑止力にならない!」
「…………」
木之瀬さんはゴクリと唾を飲み込んだ。
押し倒した姿勢。なんか興奮するから止めて欲しい。
「逆に言えば、全員イカれてるんだ。殺したって構わない。いや、殺してあげたほうが身のためみたいな連中だ。少しの躊躇も許されない」
「じゃあ! じゃあ、篠崎くんも?」
「俺が一番イカれてる! 暇つぶしで参加してるんだぞ!」
いや、自分で言ってて悲しくなってきたわ。
本当は、マジでデスゲームが始まるとは思ってもみなかった。
はぁ、コレ無理ゲーじゃん。
俺が伝家の宝刀「ココは俺に任せて逃げろ!」ムーブをしても「そんなぁ、篠崎くんを置いていけないよぉ」で、二人で死ぬ奴じゃん。
あまりにも下らない。
なんだかテンションを上げすぎて無理が来た。
こんなトコで憧れの美少女に会えた喜びも過ぎ去って。どうにも白けて来てしまった。
……だって、どう考えても死ぬんだもん。
「はぁ……まぁいいや。じゃあね」
俺は、のそのそと立ち上がる。
「え? 行っちゃう……の?」
「だって、面倒だもん」
「なに……それ……」
信じられないって顔しやがって。
守って貰って当然みたいな顔しやがって。
はぁ、うっぜ。
躁鬱なんだよ。コッチは。
つーか無理矢理に躁にして、殺人をしたんだ。
そうやって君を助けたんだ。
もう、十分だろ?
いつも、俺はそうなんだ。
ずっとハイテンションなんて、無理なんだよ。
「一緒に行動したくない理由は色々あるけど、まず君に覚悟がないこと」
「あるよ! きっと殺せる!」
「そして、俺が君を守りたいって事」
「??? え? どういう?」
「そのまんま、俺はどうせココで死んでも良いって思ってる」
「う、うん?」
「どうせ死ぬなら、君を守って死にたいと思う。だから、一緒には居られない」
「ちょっと待って!」
「なに?」
「意味がわかないよ!」
でも、そうなんだ。
「どうせ死ぬなら、好き勝手暴れて死んだ方がいい。でも、君と一緒に居たら君を守って死にたいと思ってしまう」
「え? ダメなの?」
「どうせ、守れない! 守れなかったって絶望感を抱いたまま、死にたくない」
「えぇ?? 意味解んない!」
「こんな極限状態じゃ、守りたいモノも、生きる望みも、全部捨てて、滅茶苦茶に暴れたい、どうせ死ぬんだ! 重荷は要らない!」
「後ろ向き過ぎるよぉぉ!」
「なにより、万一全部が上手く行って、最後に残った君と僕。脱出出来るのは一人ですってなったとき嫌な思いをする。俺には特に目標もなくて、君には守りたい友達が居る。君は俺がどうぞと譲ってくれる事を期待して、俺はそんな期待をされる事が無性に腹が立って……君を殴り殺してしまう」
「うぇ……あーうん」
木之瀬さんは苦笑いをして。
「でも、ちょっと解るかな。どうせやってくれるよね? って期待されるのは、嫌!」
「だろ?」
「じゃあ、その時は私が篠崎君を殺すよ」
「出来るの?」
「やるよ、篠崎君も私を殺すんでしょ?」
「解らない」
「え? ズルい!! そんなの!」
「気分が乗ったら殺す。でも、きっと後悔する」
「そんなの、私もだよ」
「だから嫌なんだ」
「ハァ……」
木之瀬さんは呆れたように肩を竦める。
「後ろ向き過ぎ! もしかしたら二人で、ううん、ミントも見つけて三人で脱出出来るかも」
「それで、俺に何の得があるんだよ……」
「そ、それは……」
なんか木之瀬さんがモジモジし始めた。
「えと、好きにしていいよ。私の事」
ふーむ。
女の武器を使って来ましたか!
何でもするって覚悟は評価する。
だがな! そんな色仕掛けが俺に効くか!
「そんなもん、今犯せば良い。取引になってねーよ」
「無理だよ! 時間に追われてなんて!」
無理じゃねーよ! こちとら早漏よ!
「それに、帰ってからなら、何度も出来るし」
「一理あるな」
なーにが「一理ある」だよ! なんもねーよ。我ながらキチーよ。
自分でも何を言ってるか解らねーよ。
やめろ、色仕掛けは俺に効く。
「ほんとの事いうと、俺、初めてだし」
「そんなの、私だって初めてだよ!」
うっそだー。
なんか騙されて、寝てる間にヤラれてそう。
「俺は、やっぱ、最初はらぶらぶエッチが良いな」
「らぶらぶ……はちょっと約束出来ないよ?」
はい、死んだ。
言葉のナイフで死んだよ! 合格!
そっちがその気なら、俺も言いたいこと言わせて貰うよ?
「じゃあ、卒業するまで、毎日、好き放題呼びつけてエッチするけど、良い?」
「えぇ? 毎日? うん……いいけど……」
まじで?
マジで良いの???
急に生きる気力が湧いてきたんだけど!!
「じゃあ、アブノーマルなセックスは有り?」
「それは無理……ううん……いいよ」
俺が露骨にテンションを落とすと、木之瀬さんは慌ててOKしてくれた。
「やった! マジで? うぉぉぉ! 帰ったらエロサイトで大人のオモチャ買いあさるぞ!」
「え? ちょ……」
「木之瀬さん知ってる? 俺の腕よりぶっとくてトゲトゲしてグリグリ動く奴あるんだよ!」
「…………」
うっわ!
いつもニコニコ、愛嬌のある木之瀬さんの表情が、死んだ!!
こんなに無表情の木之瀬さん初めて見た!!
あともう一押しですね。
「あと、首を絞めて、ボコボコに顔面殴りながら犯すから」
「え……」
抜け落ちた表情が、信じられない話を聞いたと、絶望に染まる。
「ほら、木之瀬さん可愛いから浮気しそうだし、あと、単純に女の子をぶん殴りながら犯してみたい」
「え? らぶらぶエッチが好きなんだよ、ね?」
「嫌がる女の子をバチボコにぶん殴りながら、らぶらぶエッチしたい」
「頭おかしいよ……」
おかしいんだよ!
男はみんなおかしいの!!
俺が死んでも、あっクソが死んだわーぐらいのノリで居て欲しい。
「ここは俺に任せて行け」って言ったら、さっさと行って欲しいんだよ!
だから、俺の命を鼻くそみたいに扱う女だけを、俺は命懸けで守りたいんだ。
でもな、人の命を鼻くそみたいに扱う女のために、男は命を懸けられねぇんだよ!
おかしいんだよ!
死ぬ程矛盾してるんだ。
上手いこと、俺が君を守って、それから死んだとしても。
友達が自殺したかもってだけでデスゲームに参加する君が、俺のために傷付いちゃ意味がない。
道中で俺が死んでも、なんだかんだクズのアイツが死んで丸く収まったなって位で良いんだよ!
そもそも、こんなトコで交わした口約束になんて意味はないしな。
なんなら、こんな変態と一緒に居たくないってのも大歓迎。断ってくれ!
だけど。
木之瀬さんは、
「わかった。何でも、何でも好きにして良いから」
ギリギリと歯を噛み締めながら、俺を睨んで、そう言った。
甘さが抜けた、いい顔をする。
一体なにを考えているのやら。
でも、やっぱ、ごめん。
普通にらぶらぶエッチコースも秘かに期待していい??
なんか、土下座すればいけそうな気がしてきた。
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