第5話

自分は今まで悩みがひとつもなかった。バスケも勉強もなんでもできた。だけど病気になってからどん底に落ちてそこから好きなこともできない、やりたいこともできないという負のループに陥った。だけどみんなのおかげでやっと元に戻れたと思ったのに、目標を達成したいのにできない……まるで夢のカケラばかり集めてるばかり。もう私なんて……いつの日に夢は叶うと言うが私の場合もう何度も立ち上がるほどの力も体力もない。過去に戻れたらってよく思う。

周りには青空が広がっている。あれ……ここはどこ?歩いていくと私とそっくりな女の人がいた。

















「あなたはいらない子」



















「病気なんかになるからお金ばかりかかって大迷惑だ」

声の方を振り返るとお父さんがいた






そんなのわかってる



















「あんたなんか産むんじゃなかった」

と今度はお母さんが
















なんでそんなに悲しいことを言うの?


















「俺お前のこと大嫌いだから」

前から歩いてきた雪がそう言った















「みーんなお前のことが大嫌いなんだよ!」

ともう1人の私が言ってきた。耳を塞ぎたいくらいに心が痛くなる言葉だ。















それならもういっそ私なんかいなくなればいい




















雪side

「頑張って!時長さん!!」

「架純!!架純!」

架純は呼吸が不安定になり俺たちは架純に呼びかけることしかできなかった。

「はぁ……はぁ……」

「なんとか、呼吸戻りましたね……」

医者はなんとか一命を取り留めた架純を見てホットした。















「架純……大丈夫……俺がいるから」

と架純の手を握り俺は涙を流した。















神様お願いです

俺の大好きな人を助けてください












俺はどうなってもいいから

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