第4話 夏の終わり……
目の前に火花が飛ぶような刺激。
敏感な所への刺激は、少し痛みを感じるくらい。
だけど……
「ああああっ。駄目ですこれ。だめです……」
もだえるが、動けないからだ。
彼は、マッサージ器の当て方を調節しながら、騒ぐ口にまた突っ込んでくる。
今度は、容赦なく喉の奥まで……
ベッドの端っこで、頭が端から落ち、のけぞった状態それで突っ込まれる。
幾度か、
「もう良いかな」
そう言って、破瓜の痛みがやって来る。
だがすでにぐったり。
「ああっ、ああっ」
そんな声が、動きに合わせて出るのみ。
動きが止まると、また口に。
マッサージ器の刺激。
そして放出。
少し休憩かと思ったら、何かが入れられ、振動が始まる。
目隠しがされ、刺激のみが、ただ感じられる。
適当にまた強い刺激。
触れられる所から、快感が広がる。
たぶん、二時間ずっと刺激を受けた。
解放時に、自分の痴態をビデオで見せられる。
「またね」
そういった奴は、三日おきで連絡をしてくる様になる。
会うのは、彼の部屋。
また固定をされ、ずっと刺激。
慣れるにつれ、刺激に対する体の反応が変わってくる。
外だけではなく、中でも感じる様に。
それは深く長く、頭の中が真っ白になる。
体は、休ませてもらえず、ずっとおもちゃの刺激を受ける。
途中、明らかに彼じゃないと思いながら、刺激を受ける。
そう、だけど…… 知ってしまった快楽。
もう、夏休みも終わりが近いある日、学校に呼ばれる。
「これは君だね」
先生が見せた写真。
一回幾らの、文言が書かれている。
そう途中で感じた違和感。
アイツは、客をつのり、
夏休み中に、退学が決まり親に連れられて、学校を後にした。
悪夢から始まった一月。
そう思いながらも、会いには行けなかった。
カッときて突っ走ったけれど、途中で冷静になった。
でも私は呼ばれると、彼の部屋へと行ってしまった。
好き? いえ、好きではない。
ただ、気持ちが良くて、体がそれを求めた。
あの日、プライドを捨てて、余計なことを考えず、あの二人の中に混ざり、
そんなことを考えながら、町を出て行く。
「もう夏が終わるのね」
稲刈り後の田んぼで、飛んでいるアキアカネが、秋が近いことを教えてくれる。
私の狂気のような夏が終わった……
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お読みくださり、ありがとうございます。
最近の、広告漫画にありそうな作品となりました。
似たようなものがあっても偶然です。
構想二時間? プロット五分の大作です。
当然、フィクションです。
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