第33話 それぞれ出発
ヴィータは女子部屋に戻っていき。
ハンスはそのまま就寝。
カルエルは馬鹿
じゃない
馬化してガバガバの村へと夜中に出て行った。
丁度、朝に着くタイミングだそうだ。
半人化の俺は寝なくても大丈夫なので
夜なべして不足物の作成に入った。
昼間のヒーローショーで使ってしまった火薬やら
偽金貨やら、その他の生活必要品だ。
一通り終わると研究の時間だ。
魔力伝導率のやたら高い金属
行く先々で地面や岩から蒸着で手あたり次第
集めたなかでも希少な金属だ。
多分これがミスリルでいいんだと思うが
俺には同じ金属か違う金属かは分かるが
元素記号に書き起こせないので
特定はあやふやなのだ。
鉄や金は分かりやすいのでまず間違いないが
後は重い軽い固い柔らかいなどで適当に
使える使えないを判断している。
使えそうなモノ、希少なモノは体内に保有している。
そのミスリルを顔料などと加工して
魔力のこもった文字を書けるインキの
作成に取り掛かる。
これは創業祭から思いついたことだ。
同じ材質のはずなのに創業材は
いとも容易く俺の体を切り刻んだ。
初めはベネットの技のなせる所業だと
思っていたのだが、実際に自分が使用してみると
刀身に刻まれた文字に魔力が通うと
剣を振った時のブレや速度などを補正する効果があったのだ
カッコイイからではなく意味があっての刻み文字だった。
ならば同様にいわゆるスクロール。
広げたり名称を言うだけで魔法が発動するアイテム
これを応用で作れないだろうかと考えている。
ハンスなどに魔法を覚えてもらうのだが
発動まで数分かかりますでは実戦で使えない。
魔法を覚える手助けにもなるだろうし
実戦でも有効だ。
そうやって朝まで過ごした。
朝になるとまず村長夫妻に昨夜の騒ぎを謝罪する。
快く許してくれた。
前日の女神の奇跡の功績で多少の事で
俺達の不快を買うような行動や態度は無いようだ。
しかしだからと言ってそれにあぐらをかくのは嫌だ。
キチンと謝罪する。
朝食はお世辞にも豪華とは言えないが
出てくるだけでも有難いし
こいつらは焼いただけの肉でも文句が無い連中だ。
皆、喜んで頂いた。
朝食の会話の最中に村長夫妻に農耕指導の話を持ちかけた。
非常に興味を持ってくれた。
朝食の内容からも見て取れるように
この村の農耕は良くない状況だった。
朝食後に関係者を集めてくれる手筈になった。
「そういえば、プリプラの姿が見えないが」
食後のお茶を飲みながら俺はヴィータにそう尋ねた。
「ショックが大きいようじゃな。食べたくないと床に伏せったままじゃ」
俺と違ってあいつは現実世界に帰りたい欲求が大きかったのだろう。
太郎に会えれば戻れると信じていたようだし
うーん
ほっとくしかないか
村長から準備が出来たと声が掛かり俺達は畑に出張る。
俺は農夫達にそれぞれの野菜の種を説明し
植える作業に皆で取り掛かった。
「終わったかや、では我の出番じゃな」
楽しみにしておれと言っていたヴィータ。
そのお楽しみがこれから始まるようだ。
「何をする気だ」
俺はやる気マンマンのヴィータにそう聞いた。
なんか、こいつの生き生きした姿は不吉を覚える。
「フフフこれこそ我が力。豊穣の女神本領発揮じゃ」
片手の人差し指をもう一方の手で握る。
なんか忍者っぽい構えだな。
足は力士がシコでも踏む様に大きくがに股だ。
ちょっと女神としては、どうなのそのポーズ。
1・2のタイミングで軽いスクワットのように
体を軽く上下させる。
すんごい力を入れているのが分かる。
そして3のタイミングで大きく伸びる。
ヴィータはその動作を繰り返した。
これは・・・・まさか・・・
農夫達も見様見真似で同じように動き出す。
あれだ
夢だけど夢じゃなかったやつだ。
結果は
大豊作だ
それも
タバコ一本吸ってるぐらいの時間でだ
正に奇跡。
感涙しながら女神に祈りを捧げる農夫達。
俺が慌てて完全人化するぐらいの祈りだった。
昼メシは早速収穫した作物でこしらえた。
俺は収穫の際も大きい実がなったのは
食べずに次の種にするように指導する。
これを繰り返せば大きい実が当たり前になるのだ。
バーベキューよろしく、村の広場で
村のみんなと昼食を取っている所に天使が舞い降りてきた。
「ヴィータ様」
降りてきた天使はそう言ってヴィータに片膝をついて畏まる。
村人達は驚くがヴィータの奇跡を目の当たりしている人々なので
耐性が出来ているのかパニックにはならなかった。
まぁ女神に仕える天使の図だ。
おかしくはないわな。
「ご報告が」
降りてきた天使はカルエルだ。
てっきり馬状態でガバガバを背に乗せ
パッカパッカ戻ってくるものと思っていた。
それが天使状態で一人で飛んで戻って来たのだ。
報告の内容はなんとなく想像がついた。
「勇者はもう村にいませんでした」
「どういう事ですか」
女神に報告しているのにハンスが質問した。
俺は食いながら聞き耳を立てた。
「それが、どうやら私が送ったにも関わらず
勇者は村には入らず、そのまま何処かに
旅立ったものと思われます。」
流石は勇気ある者。
危険だからと隠れるのは性に合わないか
「探しに行く許可を下さい」
ハンスがヴィータにそう申し出る。
女神に言ってるのに今度は俺が答えた。
「駄目だ。ハンス君はこれからベレンの教会に
俺達の渡りをつけてもらう仕事だ。
これは替わりがいない」
俺に振り向きながら反論するハンス。
「しかし」
「カルエル、ガバガバを探せ。お前の方が
ハンスより広範囲をより速く捜索出来るはずだ。」
俺は食いながらそう言った。
カルエルは答えるよりヴィータに許可を取りにいく。
この辺は上手だ。
誰が一番なのか周囲に認知させる行為だ。
「私も、そう考えます。よろしいでしょうか」
そこで、ようやくヴィータはかぶりついて
回転食いをさせているトウモロコシから口を離し
口の周りにトウモロコシの粒や薄皮だらけの顔で言った。
「ん、なんじゃ。カルエルではないか
ガバガバはどうした?連れてくるのではなかったかや」
・・・・。
「という訳でガバガバ捜索班はカルエル
プリプラそれに村でエッダを加えた3人じゃ。」
村長の家の応接間を借り作戦会議になった。
「残りは我とベレン攻略じゃ。」
お腹を空かせて起きてきたプリプラは
何食わぬ顔でバーベキューに参加していた。
プリプラはカルエルとの同行を強く希望した。
俺もだ、そいつは頼んだぞカルエル。
「攻略・・・ヴィータ様、別に攻め落とすワケでは・・・」
困った様なハンス。
「甘いぞハンス君。これは戦いなんだからな」
そうだ。
なにがなんでもベレンを拠点にしなければ
相手は聖都を制圧したも同然なんだからな。
流れによっては悪魔と騙された兵士達が
入り混じった部隊と交戦する事だって十分考えられる。
カルエル達は旅支度が整い次第
ガバガバの村までエッダを迎えに行く。
一応、心当たりがあると言っていたカルエルだが
その予想がハズレた時は妹であるエッダの見識が
頼りになる。そう考えての決定だ。
「一緒で嬉しい。アバターはダサいけど」
エッダちゃんとも仲良しなプリプラは
この班分けを喜んでいた。
だから、ぶっ殺すぞこのアマ。
ヴィータ班はバロードにもう一日滞在してから
明日、ベレン入りの日程だ。
一日遅らせるのには意味がある。
丁度、ベレンの商人が滞在していて
昨日からのドタバタの目撃者だった。
その商人が今さっきベレンに戻った。
噂をある程度広めてくれる事を期待しての決定だ。
旅立つ前に俺はプリプラを呼び止めた。
「・・・何」
不審がってる様子がバリバリだ。
俺をどう思っているのだろうかこいつは
俺の方は全く気にしていないので
どうでもいい。
「これをやる」
俺は夜なべで作ったサークレットをプリプラに渡した。
こいつも希少なミスリルを含んだ合金で
作成した俺の改心の作だ。
蔦をイメージしたレリーフは光の反射を
計算してありどの角度からでも輝いて見える。
そして実は蔦の模様はこの世界の言語を崩して描いてある。
そう魔法の装具だ。
「精霊とのコンタクトがより繊細に分かる様に
作ってみた。試してほしい。」
見よう見まねで大気の操作をして以降
プリプラ本人程では無いにしろ
俺にも多少は精霊の声とやらが聞こえる感じが
していたのだ。それをより明確になるように
試行錯誤した結果、今の所の最適解がコレだ。
「うまく使えば、精霊魔法の使い手になれる
・・・かも知れない。」
エルフの里の戦士達は精霊のサポートを受けていたが
精霊からのの一方的な補助だった。
本人がどうしたいのか、より細かく精霊に伝われば
更に強力な戦士になる事は間違いない。
受け取ったプリプラはじっと俺を見ている。
何だよ。
「ダサいのは勘弁しろ」
「ううん。綺麗、気に入った」
まだ見てやがる。
「まぁ、身の安全最優先でガンバレよ」
「うん」
こうしてガバガバ捜索隊は出発した。
その後ヴィータとハンスは村人の治療を行った。
命に関わらない、優先度の低い怪我人や病人は
後回しになっていたからだ。
俺は夜なべの続きを部屋で行う。
次の日になり朝、俺達は出発の準備をしている最中に
村長が飛び込んできた。
なんでも、迎えの馬車が来ているそうだ。
馬車ぐらい珍しく無いだろうにと不審に感じたが
理由はどうやら、その馬車を差し向けた人物が原因だった。
「ベレン領、領主ローベルト・ベレン6世の
招待によりお迎えに参りましたでございます。
私は執事のバルタと申します。」
うわ、ぎょぎょ
仰々しい。
こっちに来てから挨拶は色々見たが
一番エレガントな感じがした。
どうも昨日の商人は領主のお抱えの一人だったらしく
速攻、迎えが決まったらしい。
予想以上の展開に反って怪しくなるが
執事の話だと領主は話半分で残りは
どんな詐欺集団か面白がっている様子だ。
まぁ奇跡だ女神だ。
人づてに聞いたのではよっぽど悪い酒を
飲んでいたのだろうなぐらいにしか思わない。
普通は相手にしないだろうが、その商人は嘘はもちろん
冗談も言わない人物だったようで
領主は、こいつにここまで言わせるとは興味あるわ的な
印象だろうと想像した。
仮に俺達が詐欺集団だったとしても
街で悪さを行う前に捕縛できればよし
野放しで街に入られる方が厄介とも
考えての決定だろう。
あれだけの多種多様な大勢の人がいて
半分以上は流通・観光・冒険の定住者では無い街なのに
治安は優れていた。
犯罪者を逃がさないのはもちろん
起こさせない仕組みが出来ている様だ。
あの見回りの兵の多さからもそれは窺える。
教会→領主と計画していた俺達。
順番が違うが、どのみち領主は味方につけなければならない相手だ。
渡りに船、俺達は素直に招待を受ける事にした。
村の入り口に馬車を停めてあるとの事で
俺達は執事バルタの後を手ぶらでついて行く
荷物は彼の部下の執事が運んでくれた。
そーっと俺は半人化して様子を見る。
特に反応は無いようなのでデビルアイで
彼等を調べるが怪しい所は無い。
普通の人間だった。
ただ心拍数などから察するに
ひどく緊張している。首筋を流れる汗からも
それは見て取れる。
気になったので俺は突っ込んでみる。
「なんか緊張してませんかバルタさん。」
「はい・・・御不快でしたら申し訳ありません。
しかし、どうかご容赦くださいませ」
理由が分かるまで粘るかと考えたトコロ
向こうから理由を言ってきた。
「仕事柄、色々と高貴なお方とお会い出来る機会に
恵まれてきましたが、流石に神様には会った事が
ございません。」
「あれー信じているんですか」
領主の酔狂に仕方なく詐欺集団を相手にいている
ものだとばかり思っていた。
「お恥ずかしい話ですが、ここに到着するまでは
私共も半信半疑でした。しかし、いざ村の様子を
見てみれば、明らかに奇跡が起きた事が分かります」
バルタはそう言うと、村の畑の方を見る。
広がる緑、大収穫で積みあがった野菜の山。
「失礼ながらこの村は活気が少なく
怪我人、病人も多い貧しい村だったのです」
そうだな、俺も来た時そう思った。
振り返ると活気に溢れ、元気な村人達がいた。
彼等は俺達とすれ違う時には深々と頭を下げ
祈りの言葉と感謝の言葉を口にしている。
ふと隣のヴィータを見れば肌が艶っ艶だ。
使用した以上の力の収穫があった様だ。
背も少し伸び、体格は大人と変わらない程だ。
俺の視線に気が付いたヴィータは
ヒソヒソ声で言ってきた。
「なんじゃ、我の身体をジロジロ見よって
さてはご褒美が欲しいのかや」
調子に乗ってるな。
俺は遠慮しておいた。
昼頃にはベレンに到着した。
なんと検閲無しで別の門から都市に入った。
まぁ馬車が馬車だ。
豪華絢爛領主の館専用機なのだから当然といえば当然だ。
そのまま止まる事無く都市中央に位置する領主の館まで直行する。
が、ここで問題が起きた。
しばしお待ちをと言って館内に入っていった執事長バルタが
待てど暮らせど戻って来なかった。
「何をやっておるのじゃ。」
ヴィータが不機嫌だ。
この不機嫌の原因は待たされている事ではなく
今がお昼時、つまり空腹が原因だ。
こう言ってはアレだが、こいつは見た目と大違いで
意地汚い、特に食い物に関しては遠慮が無い。
お皿に残った最後の一個を躊躇なく食える奴で
関東地方では出会えないタイプだ。
空腹の気を紛らわせる為かヴィータは鼻歌を歌い出した。
あの「ヒーローの歌」だ。
歌詞は所々フフッフフンとうろ覚えだが
覚えている箇所は発音もバッチリの日本語だ。
キレイな声だった。
あれだ。
あのカラオケとかで普段の声じゃない声で
歌い出すタイプだ。
透き通るようなノイズの少ない声質で
高音時には、まだ余裕だとばかりに張りを伸ばす
低音時にも震えのリズムが聞こえない
うめぇなチクショウ
あまりの歌声につい聞きほれてしまう。
普段の「のじゃ」でなく標準語で聞こえればいいのに
何故か変な語尾の日本語に変換されている。
折角聞いていたのにヴィータは
歌を突然ピタリと止めてしまう。
「のぉ」
ハンス知らない歌だし俺に聞いてるんだよね。
「何だ。」
首を回すのでは無く傾げる感じで俺の方を向くヴィータ。
水色の前髪がおでこを撫でる。
「この歌は・・・何の歌なんじゃ」
子供の頃に大好きだったヒーロー物の主題歌です。
だが、どうやって説明したらいいものか
「こいつか・・・こいつはな・・・。」
そこで馬車の扉が突然開き、
バルタが申し訳なさそうに頭を下げている。
「お招きしておきながら大変申し訳ございません」
なんだ
招待自体が冗談だったとかで、
追い返せってなったんじゃないだろうな。
「主が急用で外しております。」
まぁ急用じゃしょうがない。
領主ともなれば忙しい身なのだろう
特に、こんな大都市
果てしない夢を追い続けそうな大都会だ。
そこの責任者ともなれば仕事なんていくらでもある。
しかし、謝罪はそこから先の内容についてだった。
主の不在中に屋敷に入れる訳にはいかないそうで
呼んでおいて入れられません。
これは部下が可哀想だ。
バツが悪いったらない。
「どの位待つ事になりそうなのですか」
俺達を代表してハンスがバルタと話す。
「それが・・・・。」
急用の内容が分からず、ドコに行ったのか
いつ戻るのか不明だという。
分かっているのは同行したのが一番腕利きの護衛と
政治・軍事の首脳陣だという。
「真に申し訳ありません。」
ただ謝るだけなら激怒しただろうが
そこは領主の執事長、流石の手腕で
都市一番の宿の最高の部屋を手配済みだった
時間が掛かった主な原因がコレだった。
ただコチラは
うむ、くるしゅうない
とだけ答えていれば滞り無く事が運ぶ様に動いている。
トラブルは起こるもの
特にダークネスともなれば下半身だって起きるのだ。
起きました。しょうがありませんでは無能だ。
起きました。どうしたらよいでしょうでは普通だ。
起きました。替わりにこちらはいかがでしょうが有能だ。
起っきしました。こいつをどう思うでは阿部だ。
うーん、バルタん爺さんウチにスカウトしたい人材だ。
「うむ、くるしゅうない。」
ヴィータはふんぞり返ってそう許可を出し
馬車は館を後にして宿へと向かった。
目的地にはすぐに着いた。
徒歩でも良かったんじゃねーのって位近かったのだが
エントランスが既にもう馬車から降ります専用の作りだ。
高級さを感じさせる石畳が道路になっていて
駅前のタクシープールのような作りになっている。
ここを徒歩で「わたりまーす」って横断しながら
入り口までいくのは勇気がいる。
馬車から降りると俺は思わず声を出してしまった。
「ガラスだ。」
こっちに来て初めて見たのだ。
窓がガラスだ。
ただ、その叫びは田舎者の特徴だったようで
部下の執事の肩がプルプル震えている。
笑いださなかっただけ優秀なのだろうが
流石の執事長は咎めるより先にフォローに入った。
「流石はお目が高いです。ここのガラスは
特注物でして普通のガラスより強度に優れおります。
本当にガラスと呼んで良いモノはここのガラスで
ございますな。」
ガラスに驚いたんじゃないよー
一発で特注と見抜いた目を持ってるよー
聞こえた人にそうアピールするフォローだ。
凄いよ咄嗟にここまでフォローするなんて
放置して笑い者にしたっていいはずなのに
主の客人。
ただそれだけの理由
いや
この人はそれだけで十分な理由なんだろうな
この俺が居る限り
絶対に恥をかかせない
そんな意気込みを感じる
プロだ。
感動したぞ。
マジでスカウトしたい
そんなプロに更に応用問題を突きつけるヴィータ。
「何じゃーあの窓はなななんか透明な板で出来ておるぞー」
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