大麻神社 ギャグじゃなくて真面目なお話

 題字にも使わせてもらいましたがあれは「大麻神社おおあさじんじゃ」と読みます。徳島の一之宮には「大麻比古神社おおあさひこじんじゃというのがありますので、おそらくそこがこの系統の神社の総元締めなのでしょう。


 大麻おおあさがなぜ日本であがめられるのかというのは、元々この素材が、衣食住いしょくじゅうの衣の部分を担っていたからというのがあります。

 衣類を作るのに中世の木綿が登場するまでは、高級品である絹を除くと、麻の線維から庶民の衣類は作られていました。麻布とか、麻袋と言われるものがそれですね。


 ですから禁止薬物の原料とする大麻おおあさの製造が許されているというのは、このあたりに意味があったりします。元々、大麻おおあさは日本人の生活に欠かせない線維であり、それがまつられ、祭祀さいしにも使用されていました。

 実際、現在でも神社の祭事さいじには大麻おおあさが奉納品として使われるので、現在日本においても大麻おおあさの育成、所持は不問になっているのはこういう経緯によってという事です。


 衣食住の根幹をなし、神社で祭られているから、「タイマ」を合法化しろという人もいますが、やはり害が少ないといっても無害ではないので、禁止薬物とされている現状は仕方のないことなのでしょう。

 ですが大麻おおあさという植物が日本の成り立ちに大きな影響を与えたという「正の意味」での植物としての意味は覚えておく必要があると私は思っています。

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