世界の創世神話と地球科学

 今回は世界の創世神話について考えてみたいと思いまして、ここに書かせていただきます。


 昨日ニュースにてアイスランドの火山についてのものがあったので、そこであることを思い出しました。

 学生の時にアイスランドで大飢饉だいききんが起こり国土や国民だけでなくヨーロッパ全体に被害を与えました。1783年のラキ火山の噴火でアイスランドを中心に噴煙ふんえんが多く巻き起こり、その為に日航が遮断され、アイスランドを中心にヨーロッパでは農作物のうさくもつの収穫に大きな影響を与え多くの人たちが飢餓に苦しみました。

 時を同じくして、日本でも1783年(天明てんめい3年)に浅間山あさまやまの大噴火があり、それによって冷害が発生し、「天明の大飢饉」が起こっています。

 

 この2つの火山の噴火は偶然に同じ年ですが、火山噴火以外でも同じことの起こる可能性はあります。20世紀後半から言われている「核戦争」です。核戦争が起こると、火山の噴火と同様に多くの土が上空に舞い上がり「核の冬」という状況が来るといわれています。

 ですがそれは人為的に起きるものであって、世界の創世神話にこれを当てはめてしまうと、「オカルト」になってしまいますが、上記のような火山の大噴火とした場合、地球の活動によって同様のことが起こります。

 

 例えばシュメール文明の前文明である「アッガルド」というものがあり、ここでは淡水の地底湖の神「アスプー」と海水の神「ティティス(リリス)」が交わることで文明が生まれたということになっていますが、なぜ地底湖に海水が混ざり合うのかという疑問を生じます。これを「夜のように空の暗い状況」という条件に置き換えると、地上にある淡水湖に海水が交わることは可能です。

 世界中の伝説にある大洪水神話を「大津波」に置き換えるとこの状況が起きます。


 またエジプトの古い神話には地の神と天の神が繫がることが創世神話になっています。これをほかの北欧の居大樹「ユグドラシル」や中国の「扶桑樹ふそうじゅ」の話との類似性が認められます。つまり天と地をつなぐような状況が確認され、その後に大洪水があったということを仮定とすると、その顛末はこうなります。

 

 世界のどこかで巨大な火山噴火が起こり、その噴煙は天へと延び、その粉塵によって太陽の光が届かない状況が起きた。そして火山噴火の影響で大津波が発生し、世界各地にその伝説を残した。というものです。

 粉塵が巻き上がると要は空に雲の核になる細かい土や砂が巻き上げられ、それが空気中の水分とまざり、雨が降ります。しかしこの雨は核になるものが砂塵のようなものですから、雨は濁り、原子爆弾を投下したのちのその周辺で振ったような「黒い雨」が降ります。

 地理学の先生に昔、「日本の火山灰は酸性であるから植物が育ちにくい、しかしインドネシアの周辺の火山灰はアルカリ性であるから、植物にとっては悪影響を与えない」と言われていました。その為火山噴火後の日本は天明の飢饉や富士山の天保山にあたる付近の爆発後の天保の飢饉が起きたとも思われます。


 ちなみに今から5千年ほど前に日本の周辺で地球史上3つの指に入るほどの大噴火が起きたと、何かで読んだ記憶があります。

 そうすると鹿児島の先にあったとされる、現在場所が不明とされる「鬼界きかいケ島」の元になった火山があったのかもしれません。


 最後に書いておきますが、この推論は私の知識をまとめて創造した仮説であり、実際の歴史とは関係のない可能性があります。ただオカルトで超古代文明の核戦争論を提唱するよりは、もっと現実的に可能性のある説だとは思っています。

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