紫式部とは

 普通に答えると「日本最古の文学作品と言われる源氏物語の著者」というのが一般回答なのだが、この辺がもう怪しいのです。

 なぜかというと、源氏物語は53帖あり、光源氏の没後を描いた「宇治十帖うじじゅうじょう」は光の子の薫についてかかれています。同時に明らかにこの宇治十帖は文体がそれまでの作品と違っているため、別の作者の著作ではないかと言われています。

 大体上記のような説明が出てくるのだが、実は「53帖」そろった完品がというのが問題になっています。53帖も作品名も記述はあるのだが、その実本のかけらすらない作品です。

 この時点で紫式部(藤原為時ふじわらためときの娘)という彼女の出自は怪しくなり、彼女が書いたとされる「紫式部日記」も様々な和歌も本当に誰の作なのかはわからなくなる。当然帰路気に残っているのだからという人もいるだろうが、1000年後、記録に残っているのだからといって「東京スポーツ」の記事を信じる人はいるのか?と同じレベルです。


 ちなみに日本政府が「源氏物語」の最も正本しょうほんに近いと認識されているものは、元々天理教に所蔵していたものを買い取ったものがこの国が正式に認めるものであるがそれにも53帖すべてが存在するものではありません。

 異本などについてはネット上で調べると簡単に出てくるので、そのあたりの記述は今回は省きます。


 なぜ私が様々な歴史を疑っているのかは、本当に平安時代から明治になるまで京都に一定の数の人がいたのかという前提を疑っているからであり、そのことについては

別の記述にしたいと思います。

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