平家物語において貴族の恐れた鬼界ヶ島とは何だろう
軍記物語として平家物語をとらえたときに鹿ケ
ちなみに平成の
何故、貴族が恐れていたのかは、その文章を書いた人物が、その場所を恐れていたということとも繋がります。平家物語は
なぜなら、今以上に当時の
世界中の情報がリアルタイムに集まり、その第一報の
私が考えるに、ほぼ確からしい情報が、一般の私たちにも得られるようになって10年ほどであると思っています。ですから平家物語やその周辺の日記などは、不確かな情報とも言えます。しかし、そのなかであえて「鬼界ケ島」を恐ろしい場所にすることには、当時の貴族の中での統一見解があったと思われます。
貴族とは
それと同時に鬼について考えると、ある人、もしくは人たちを彼らの意思に反して貶めたり、滅ぼした場合にこの条件が発動すると考えられます。
では鬼界ヶ島とは何なのかを考えるときに、古代史における日本国内の人口の密度というのが、推定されています。この時に面白い数字が見えます。
縄文時代中期(おおよそ現代から7500年前から5500年前)における国内の人口の多い地域は実は、長野や群馬のあたりになります。
意外に多そうな九州は過疎状態で1平方キロメートルあたりには10人以下しかいなかったという統計があります。また鹿児島では数十人単位で固まって人のなくなっている地域が存在し、まるでヨーロッパのポンペイのような場所が存在しています。
またその後の縄文時代後期に入る頃には長野を苦中心とした地域でも人口密度の激減が見られます。
これらのことを
このすべてを合わせて考える、ある自然現象をイメージします。火山噴火です。
日本の
日本は大陸プレートの境界にできた火山国です。そして山岳信仰において〇〇富士という別名のある山にはほぼ、山の
これが山を恐れ、祟りを恐れた自然崇拝のうちの山岳崇拝の元となっているのでしょう。
ではその中でも「鬼界ヶ島」が特別視されていたのかと考えると、今から約5000年ほど前に大噴火を起こした火山があることが解ります。
この火山の噴火が地球の歴史から数えて、上位の3つに入るほどの大噴火だったそうです。そしてそれの起こった場所が先ほど述べた、奄美、大隅、沖縄諸島のいずれかの島であったと類推されます。
そうして、それらの島々を調べていくと、一つの候補ではないかと思われる島に行きつきました。その島は火山島で、硫黄を多く含んだ土砂が雨によって海に流れ込むと海の色が白く濁ります。これは温泉が硫黄により白濁するのと同じだと思ってもらえるとわかりやすいと思います。
鬼と呼ばれる土地や島が硫黄と関係が高く、同時に火山が大噴火を起こした過去があるなら、それを伝説として代々受け継いでいた人たちには大いなる恐怖でしょう。
そしてその条件を備えた場所が存在します。「
実際の答えはわかりませんので、私の私見ということになります。
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