第一章鬼というものは何なのだろうか?過去の考察と現在の私見

鬼とは何ぞや?

 この定義は私が昔から考えているものであり、20年ほど前の自分は「鬼とは寒流によって漂着したウラジオストックあたりからの漂流者」と認識し、なまはげもその一種と考えていた。赤鬼青鬼も凍傷やしもやけによるほほの色の変質であるというのがその当時の自分なりの結論でした。

 しかし、今の自分が考えるには、それだけでは語れない事案が増えてきています。


 例えば岡山(吉備の国)の桃太郎に出てくる鬼が島の鬼、平家物語などの「鬼界ヶ島」の意味、古事記の初代神武しょだいじんむ天皇に危害を食えたであろう鬼八きはちなどの鬼、このあたりの疑問点が出てきてしまいました。

 

 そのためにはまず、語源とイメージを調べてみます。語源は「おぬ」という一個の集落に外から悪いものが入ってこないために置かれた、門番や結界のようなものです。

 これは敵対者や悪い病気が入ってこないように集落のいくつもの出入り口に「道祖神どうそじん」としておかれた石像(これは自増進とは別のものです)これによって、結界を張るという意味がありました。実際50年ほど前の田舎ではそういう石の像がありましたし、その代わりにほこらを立てたものもあります。そしてsれらが地蔵尊(閻魔大王の化身)と違うところは、近くに木が植えられていることにつながります。神社関係のものは基本、樹木を近くに植えます。それは神道が祭るもの中で、樹木が大きな意味を表すからです。

同様に節分の時に「鬼は外」といわない地域があったり、地域、地名に鬼がついている場所も多く存在します。ということは、鬼というものは1つの概念七日かもしれません。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る