第一部後書き
白雪姫の家族、やっと第一部が終わりました。
というわけで第一部の後書きです。
登場人物まとめとくっつけたらとんでもない長さになったので分割しました。
なお、特に読む必要はないです(ぉ
連載開始がカクヨムコン9合わせだったので、二〇二三年の十二月一日。
当然の様にカクヨムコン期間中には終わらず、その後は一日おき、というルールでここまでやってきて、ようやく第一部終わりです。何度か一日おき更新を守れないかと思いましたが、何とか最後まで頑張れました(笑)
カクヨムコンの中間落ちたのは残念でしたが。たぶん結構惜しかったとは思う。
まあどちらにせよ受賞はなかったでしょうが。
それにしても、閑話や登場人物紹介も含めると、百四十話、五十万文字も使ってやっと第一部です。
まあ、いまだに第一部終わってない竜殺しよりはマシかもですが(自爆)
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
白雪はこれでやっと無罪放免(違)です。
ついに白雪⇒和樹の片想いが制限なしで成立しました(やっとか)
近況ノートや雑記、コメントの返信などでも何回か書いてますが、この話を書くきっかけは、アニメ化もされ、『このラノベがすごい』で各賞を総ナメにした『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』です(※以下同作の若干のネタバレがあります)
これまでも、アニメではこの手のラブコメ的作品は私も多く視てきましたし、それなりに面白いとは思ってました。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『冴えない彼女の育てかた』『とらドラ!』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』など。
ただそれらはそれぞれ、面白かったとは思うんですが、別にそれで原作を読みたいと思ったことは、一度もありませんでした。
これでラブコメ以外だと、例えば『異世界はスマートフォンとともに』は原作が気になって、『小説家になろう』へ読みに行ったりしてますし、それで『小説家になろう』を知って、『転生したらスライムだった件』『ありふれた職業で世界最強』なども同様になろう版を読みました。どちらもほどなくアニメになりましたね。
また、『はたらく魔王さま!』はアニメを見て気に入って、普通に原作を買いました。あれは夫婦で気に入りましたしね(第一期は円盤も買った)
他には『ソードアートオンライン』は原作は読んでないのですが、同作者の『アクセルワールド』はDMMの割引セールの時に買ってたり。あのタイミングで買ったのは他にもいくつかあったっけな。あ、『ゼロの使い魔』も原作買いましたね。
無論『お隣の天使様』もなろう版は読んだのですが、凄く気に入って、ほぼ即日書籍版の原作全部(当時八巻まであった)を購入、一気に読むほど気に入り、さらに二次創作に手を出してPixivに少なくない量が置いてあります。何気にそこそこ受けました(Pixivでの年齢制限要素なしの当該二次創作小説ではほぼトップクラス)。
恋愛モノはアニメで見るのは嫌いではなかったのですが、原作を読みたいと思ったのはこの『お隣の天使様』が初です。
理由はいろいろあると思いますが……最大の理由はホントにヒロインの椎名真昼が可愛かったというのはあります。ツボだったというか。
あとは私はこれまで、自分が『現代であり得る話』なんてものを書いてもつまらないだろうと思ってました。
これまではファンタジーゲーム(というかほとんどファイアーエムブレム)の二次創作と、あとは少しオリジナルも書きましたが、いずれも現実にはあり得ない要素が多量に入ってました。
言ってしまえばヒロイックサーガ的なものが好きだったというか。
なのですが、『お隣の天使様』がとても面白いと思い、それで最初二次創作を書いて、さらに真昼の様な可愛いヒロインを書いてみたいと思って書き始めたのが、この『白雪姫の家族』でした。
なので、玖条白雪の原型は完全に『お隣の天使様』のヒロイン、椎名真昼です。
最初にそれありきで、そこから色々な要素を変更して『同じにならないように』としていったもの。なので、今でも少なくない共通要素があります。
・成績超優秀(多分真昼の方がやや上だが)
・容姿端麗(除スタイル)
・料理を含めた家事全般が得意
・同じマンションに住んでいる(真昼はお隣だが)
・実家が裕福(白雪はちょっと次元が違うが)
あたりですね。
白雪が両親にとても愛されていたという設定は、設定を考えた時に真昼との違いを出すために、最初に差し替えた部分でした。そこからアイデアをつめていって、今の様な設定になりましたが。真昼は逆に、両親に愛されていない、というのがキャラクターの根幹にあるので、それでかなり違う感じになったとは思います。
私は『お隣の天使様』の最後の方で、多分父親とは和解するとは思ってますが。
もっとも、そこから設定要素を色々加味した結果、超ハイスペック女子高生と化してしまいました(笑)
まひるんは生徒会長やるタイプじゃないですしねぇ。
名前の『白雪』も真昼が『天使様』と異名を付けられていることから、そういうヒロインの象徴的な立ち位置を付与したくて考え付いたものでした。まあこれに関しては思いついた時は名案だとは思いましたが、作中ではあまり『白雪姫』と呼ばれるシーンがなかったので、あまり印象的にはなりませんでしたね。学校が舞台になる話だと雪奈と佳織はどちらも『姫様』と呼んでましたし、『白雪姫』と本人に呼びかけることは普通はしない。
そうすると、学校のシーンは基本白雪視点になる以上、そういうのを耳にすることはほぼないんですよね。これはちょっと反省点というか失敗でした。
あとはタイトルは『白雪姫』を入れること前提にして、色々悩んで。
あ、短くするのは前提でした。
他にあった候補は『階上の白雪姫』『黒髪の白雪姫』『白雪姫の孤独』『白雪姫の同居人』とかが記憶にありますが……『階上の~』は、ここまで読んだ方には言って大丈夫でしょうが、第一部最後から同居してるので、タイトルがおかしくなる。同居人はその逆。そして『黒髪の~』はアニメ化までされた少女漫画に『赤髪の白雪姫』というのがあるし、そもそも原典(ドイツ民話)の白雪姫は黒髪(ディズニーアニメも黒髪)なので意味がない。
階上⇒同居人とタイトル変更も考えましたが微妙。
そして『白雪姫の孤独』は第一部終了時点ですでにあまりそぐわないので、却下。
で、作品のテーマ等から今のタイトルに落ち着きました。
あとは年の差は書いてみたいと思ったのと、『お隣の天使様』との差別化になるという意図も若干ありました。
が、やってみたら意外と難しかったです。
普段の生活がまるで重ならないから、どうにかして接点を作らないといけない。マンションにお住まいの方(特に一人暮らし)は分かると思いますが、マンションの隣人との距離感ってホントに特殊でして。私は八年くらいマンションで暮らしてましたが、両隣の人のことはほとんど知らないままでした。上下なんて問題外。
なので、家庭教師⇒頻繁に出入りするようになる、というのは、とにかく無理矢理一緒にいる時間を作るための方法でして。学校がない夏休み編とかが長くなるのはある意味仕方ないところでした。
後に『ナツキとアキナの天体観測』を書いた時、同じ学校というだけですごく書きやすかったなぁ、と思わされましたし(笑)
あ、ここでは解説してないな。
元々『白雪姫の家族』はカクヨムで一番最初に書き始めた話なんです。
公開するかとか考えずに、一気に七十五話辺りまで書いて、その後放置してたというか、こんな長いのいきなり公開しても誰も読まないよね、と思って、それで習作的に書いたのが『ナツキとアキナの天体観測』でした。
あれでとりあえず私が書く恋愛要素メインの話でも、そんなに見れないものではないらしい、という感触を掴めたので、カクヨムコンに出したわけです。
この辺りの経緯は、雑記にもありますので興味があったらそちらでも。
あとは『お隣の天使様』の影響を受けたので、とてもじれったい、と読者に思わせる話にしたのですが……やってみたらこれほどになるのは実は予想外でした。やりすぎという説もありますが。
まあ、高校生と社会人の恋愛は、実際にやったら色々問題出ますしね……なので高校生の間にくっつくという展開がないのは最初から確定してて、白雪の高校卒業時にああいう展開(家を勘当されて同居する)にするのも初期から決めてありました。
なので、作中時間で二年以上くっつくことはないのですが、思った以上に高校生編というか第一部が終わるまでが時間かかったというか。
しかもそれでやっと白雪⇒和樹のベクトルは確定してますが、逆はないという。
もっとも、白雪が大学卒業するころまで、とか言うつもりはありませんので、この先の展開はさすがに速くなります。……多分。
時間的な都合で、和樹が抱えてる問題の解決は第二部早々に行われますし。
あと、第二部だと第一部ではなかった『一緒に登校する』ということが逆に起きるということになりますので、書きやすい……かもしれません(まだ全然書いてないないからわからない)
あと最初から考えてたのが、じれじれにするのはともかく、『自分に自信がないからヒロインの好意に気付かない』という話にはしない、というのがありました。
これは『お隣の天使様』も含めて、高校生を主役にしたラブコメで、おそらくカクヨム内でも非常に多いパターンだと思います。
いわゆるクラス(あるいは学校)でも随一の美少女が実は好きになってくれてるのに自分にそんなことが起きるはずがないから、というパターン。
実際問題、そこまで鈍いケースがあるか?というのが一つ。
あと、そこまで卑屈な主人公にしたくなかったというのがあります。
この辺りは『ナツキとアキナの天体観測』も同じです。
まあ、代わりに年の差にしたというところはあります。
年齢差から好意を持たれないという思い込み+最初に『家族』という枠組みを定義したことで、ホントに和樹は白雪を家族認識にしてしまっているため、第一部終了時点でこんなことになってますが(笑)
ちなみに年齢差を八年としたのは、理由は簡単で。
白雪が高校一年の時に和樹に会うことは決まってて、その時点で和樹が大卒の社会人であることも確定してましたから、最低年齢差は七年。
ただ、社会人一年目はちょっとなぁ、というところで八年となりました。まあ設定上和樹は感覚的には開始時点ですでに社会人四年目とかなんですが(笑) あとは周りの誠たちの状況から年齢を考えると、この辺りがちょうどよかったので。
フリーエンジニアにしたのは、せめて時間が自由になるようにして、休みの都合を白雪側だけ考慮すればいいように、という作者都合です(笑)
ただ一般的にフリーエンジニアの収入なんて、相当優秀であってもそれほどはないので、副業(不動産管理)があることにしました。
第二部だと少し時間的な自由が減りますが、そこは適当に何とかするつもり。
あとは、そのくらいの年齢差なら私自身が相方と七歳違うので、何とか感覚的には分かるというのも。
もっとも、私が相方と出会ったのは相方が二十歳の時なので、作中の白雪より年上ですが(笑)
なお、他のキャラクターは和樹を含めて特にモチーフはありません。
強いて言えば、なぜかずーっと誠の声は石田彰な気がしてます……なぜだ(笑)
ちなみに、この話のモチーフは上記の通り『お隣の天使様』ですが、実は二つだけ、自分達からモチーフをとったものがあって、一つが和樹の住む家です。
まあ気付く人は気付くでしょうが、和樹の家の最寄り駅は横浜駅です。駅をぼかす意味ほとんどないですが(笑)
ちなみに海水浴で雪奈たちと合流したのは反町公園です(何)
私が住んでいたのは横浜駅から歩いて五分弱の十一階建てマンションの四階で、億ションが上層部にあるといった特殊構造ではないですし、あんなスマホの鍵なんてなかったですが、立地と間取りはほぼほぼ同じ。和樹が一人暮らしの割には贅沢な広さで暮らしているのは、単なる私の実体験です(笑)
私がそうなったのは三十歳になる少し前でしたし、一人暮らしだったのはそこから三年くらいですが。その後はといえば結婚したので。
ちなみに持ち家であるのも同じ(笑)
しいていえば、作中最後に白雪が使う部屋は、私の実際の家では建築基準法では一部屋とは認められない『サービスルーム』という四畳半の部屋だったのに対して広くしてることと、ウォークインクローゼットはなかった(クローゼットはあった)ので、その分少しだけ豪華ですし、角部屋ではないというか隣もマンションだったので東側が開けてるとかなかったですが、あとはほぼ同じです。
まあキッチンの仕様とかは違うでしょうが(私の家は一九九四年築のマンションだったので)
そしてもう一つが、これは気付いた人は多いかと思いますし、コメントの返信でも書いてますが、央京大学は、ほぼ完全に中央大学の八王子キャンパスです。なぜかというと私の母校だから(笑)
まあ中央大学は理工学部は東京都心にある(今は法学部もか)のが、こっちはそういう設定になっていないし、情報学部というのは存在しませんが……実は文学部に『社会情報学コース』というのがあって、これだとプログラムとかそういうのもやったんですよ。今も同じかは分かりませんが。私は一応そこの出身です。
なので『文学部から分離した』はそれが分離したイメージで創作しました。
あとの大学の構造はほぼ完全にコピー。
ただし、今は中央大学は多摩モノレールがあって、通学はとても便利になってますが、この央京大学はバスのみです。
なぜなら、私が在学中はモノレールがなかったからです。
私が四年生の時には完成するという話もあったんですがねぇ……実際に完成したのは卒業後何年も経ってから。まあ公共工事あるあるですね。
そういう恨みも込めて、央京大学はバスだけです(マテ)
ま、立地がそもそも八王子から横浜へと変更されてますが(笑)
位置的には三ツ沢公園のあたりです(ぉぃ
なお、作中最初と最後に威力を発揮した和樹の『勘』ですが、実はこの話、最初は魔法的な不思議要素がある話として考えていたので、その名残です。
ここまで明確ではないのですが、たまに私も異様に勘がいいことが過去にありましたし、このくらいはたまにある勘の良さ程度の感じでしょう。
とはいえ、和樹のはもう少し具体的で、和樹自身の過去に関わるためもう少し描かれます。
まあ魔法的な要素については後々ちょっとネタ的なこともやりますが(何)
ちなみに実は、最初これを書いていた段階では、『玖条家』は普通に『九条家』でした。『西恩寺家』も『西園寺家』でしたし。これは、旧華族を利用してるのですが、さすがにあまりに有名な実在する家を使うのは良くないかも……という配慮から、微妙に変更されました。
他にも『一色家』を『十色家』にしたり。
なのですが。
うっかりそのままにしてしまったのが『烏丸家』です(笑)
ま、まあ許してもらおう、うん(汗)
万に一つ、書籍化されるとかなったら差し替えるかも(笑)
それ以外の名前は適当です。
あ、
結城家、春日家は実在しますが、ここまでくると一般的な名前なのでまあいいかな、とは。
名前に関して言うと、実はこれは私も予想外だったのですが、主人公の一人である和樹の姓の『月下』ですが、これ、実はものすごいレア苗字です。
苗字検索サイトで当たると、実在はしますが非常に少ない。あるサイトによると、この姓を持つ人は四十人くらいだそうです。
他の名前もメジャーじゃないところはありますが、それでも四ケタはいます。
なぜか『月下』だけ極端に少ないんです。
あ、あと『弓家』も少ないですが、こっちは少ないだろうと分かってて設定しました。ちなみに最初は『ゆみいえ』と読ませようかと思ってたのですが、あまりに少ないため、普通の読み方にされました(笑)
あとの名前はかなり適当に決めてます。
雪奈だけは、『雪』という文字を入れることは決めてましたけど。
でないと普通に白雪が『ユキちゃん』と呼ばれてることになりそうで(笑)
第一部振り返りということで言うと、何気に作中一番のびっくりキャラは、佳織と俊夫です。
というのは、佳織は一番最初は実は設定がなくて、ただ白雪の友人が雪奈一人(雪奈は最初から朱里と姉妹であることも含めて設定があった)というのは寂しいから、もう一人友人を登場させようとは思ってて、それで登場したキャラクターでした。いわば、『白雪の友人枠』だけはあって、そこに当てはめた感じです。
そして俊夫は、最初の時点では、枠すらありませんでした。あれは名前が出る直前に急遽設定が生えてきた存在です。佳織と関わるキャラクターの予定とか、全くなかったのです。
が。
なんとメイン二人より先にくっつきました。いや、一応くっつく予定は途中からあったのですが、メイン二人より遅いはずが……なぜだ(笑)
この二人はある意味ベタベタのラブコメやらかしてるので、作者もお気に入りです。佳織のキャラが俊夫の存在のおかげで面白くなりましたし。
いや、しかし高校の間にくっつくのはホントに予想外……。
さくっと主人公二人より先に行ってます。作者もびっくり(笑)
むしろこの二人がきれいにハマったから、雪奈に彼氏が登場する隙がなくなったとも……(笑)
あと、最後に貫之について。
実は貫之は、ホントに最初はろくでもないやつとして設定していました。
家のことにしか興味もない、考えもしない冷徹な人間として。
なのですが……実際に書いていくと、人間そう簡単に割り切れるはずはないよな、となりまして、結果、あんな理由があることに。
実はああいう理由があることになったのは、結構終盤近くなってからです。
まあ全く顔には出しませんし、読者の方々も気付けなかった、と思う人もいるかもですが、気付けなくって当然ですので(笑)
なお、十色泰はマジであのままのキャラです。あれは最初からの予定。
ま、ああいうのもごく稀にいますしね。ただ、貫之のように責任ある立場であんなのだったら、もうダメでしょうが。烏丸君が面白キャラになったので、笑えないああいうのを作ろうとしたとも……。
そのあたりの対比もあって、貫之は最終的にはああいう感じになったというのもありますね。
今後の予定ですが、第二部は第一部ほどは長くない予定です。
いや、さすがにそこまで引っ張るとちょっと……ねぇ。
第二部で終わるか第三部に分割するかはまだ未定です。
いずれにせよ、ある程度の話の骨子は決めてあって、目標はカクヨムコン10の期間中に終えることです。予定は未定ですが(ぉ
ただ、更新頻度は当面落ちます。
ペースは検討中ですが。
あと、この話の時期は実は明確に年月まで決めてます。曜日とかはそれに合わせてるので。ただ、コロナ禍は無視しました。あれは面倒なので……。
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