第12話 第二次オオバラ平原での戦い
北軍から、一方的に休戦条約が破棄されたのは、オオバラ平原での戦いから5ヶ月後のことだった。
きっかけは、月に一度、休戦の条件である小麦の受け取りに南軍の輸送隊がたどり着いたときだった。
北軍は、南軍の輸送隊を惨殺すると、4,000の軍を率いて、オオバラ平原を南下して国境を越境した。
そのあまりに見事な進軍から、北軍が用意周到に準備をしていたことは容易に想像ができる。
しかし、そこは南軍も想定済みだった。南郡は、北軍を超える5,000の兵で迎え撃つ。
第二次オオバラ平原の戦いである。
当初は、選局のこうちゃくが予想されていたが、南軍は連戦連敗の敗走を繰り返すことになった。
理由はふたつ。
ひとつめは、先の戦いで、獅子奮迅の活躍をした不死兵団が参戦していなかったこと。
国の要請で、レイニィが
そしてふたつめは、南軍にとって予想外のことだった。北軍が不死兵を導入してきたのだ。
北軍の不死兵はわずか1体。が、全長3メートルを超える大きさで、頭がみっつ、腕を6本持つ規格外の化け物だったのだ。
「なにそれ? なにそれ? めっちゃ面白そうじゃない!!」
南軍の伝令からの報告を受けたレイニィは大喜びだ。
「アナ、カナベル、もっと詳しい情報を言いなさい!」
「「はいはいー。バケモノはー、3つの頭で同時に詠唱するそうですー」」
「頭3つ?? 欲張りねー」
「「ですねー」」
「ふうむ、情報を聞く限り、魔法兵の死体を魔改造しているようね。
それは是非とも直接この目で拝みたい!! 不死兵団出動よ!!」
「「はいはいー。かしこまりましたー」
こうして、第二次オオバラ平原の戦いの開戦から遅れること1週間。
先の戦いで英雄となったレイニィと9体の不死兵団は、第二次オオバラ平原の戦いに参戦することになった。
メスガキ学者はイケメン不死兵団と戦場を無双する。 かなたろー @kanataro_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。メスガキ学者はイケメン不死兵団と戦場を無双する。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます