悪夢は急に、前触れもなく

 南条明日香は空を仰いだ。真っ黒に塗りつぶされた、夕方の空を。


 太陽はない。だが星もなく、月すらない。黒い布を広げたような、光無き空である。そんな天気でありながら、森は落陽の橙色を、徐々に紺色に変えつつあった。この違和感はしばらく前から続いているが、一向に慣れない。


 明日香は乱雑に切ったと思しき赤髪をかき上げた。吊り目がちな瞳も深い紅色で、立ち振る舞いからは育ちの良さが伺える。


 身に着けているのは、喪服を改造してセーラー服にしたが如き漆黒の衣装。その出で立ちが似合うシチュエーションは限られる。少なくとも、道のひとつもない山の中では、不似合いだ。


 およそ登山に向かない服装でありながら、明日香はさらに山奥へと進む。


 長居するのはとても危険だ。この山は一帯まるごと私有地な上、黒い噂の温床でもある。何より、その噂が真実であると、彼女は足を踏み入れる前から否応なしに知ることとなった。


 画面に方位磁石コンパスを浮かべたスマホを手に、赤の針が指し示す方向へと足を踏み出す。


 わかるのは大まかな位置だけだ。どれほど登ればいいかはわからない。


 明日香は茂みを避けつつ、だんだんと歩く速度を速めていく。斜面が急になるにつれ、負担は重くなるが、鈍らせている暇はなかった。


 ―――一体どこにいるって言うのよ。


 ―――勘弁して。隈取組とやり合うつもりは無いんだから。


 ―――少なくとも、今はまだ。


「はぁーっ……」


 少女はうんざりした表情を見せると、辺りを見回して鼻を鳴らす。


 湿った植物の放つ匂いよりも濃い、彼女にだけ嗅ぎ取れる気配を頼りに、少女は森の奥へと歩いて行った。


―――――――――――――――


 一時間後、同所。譚抄山たんしょうざんにて。


「ヒィアアアアアアアアア! 罰当たりのクズめが! 裁きが下るぞ! 聖女様の裁きがァァァァァァッ!」


「るっせェぞカスが!」


 目を血走らせ、涎を飛ばしながら奇声を上げる初老の男の顔に、磨き上げられた革靴が叩き込まれた。


 麻薬と宗教に嵌まっておかしくなった男は、ここに来ても変わらず暴行を受けている。ただし、その面子は不良高校生から、黒いスーツを着こなした大人たちに変わっていたが。


 背後から聞こえる耳障りな悲鳴と怒声を聞きながら、穴を掘っていた不良少年の一人が夕に囁く。


「なぁーヤトくん。なんで俺ら、あのクズジジイの墓掘らされてんの?」


「あのクズが、自分の墓も作れないクズだからだ。いいから黙って手ェ動かせ。一緒に埋葬されたくなきゃな」


「ちぇー」


 話しかけてきた少年は、唇を尖らせながらも、スコップを動かす。


 夕は手ごたえなく土に突き刺さるスコップの感触と初老の男、そして何より、今の自分に対して苛立っていた。


 確かこれで三度目だったか。債務者を捕まえてヤクザに引き渡すのは。


 過去二回は、単に仲間を引きつれて暴行し、山まで連れて行って終わりだった。


 そこから先は、本部長だか舎弟頭だかが引継ぎ、自分たちは小遣いをもらって帰る。


 しかし、今回は違う。“そこから先”を、夕がやらねばならない。


 ―――クソだ。クソみたいな人生だ。俺も、あのクズジジイも。


 ちょっとでも苛立ちを紛らわしたくて、掘った土を力いっぱいぶん投げる。手ごたえはなかった。ただ、惨めったらしい虚しさだけが手元に残った。


「おいガキども、その辺で構わねえ。落とせ」


「うーす……いだっ」


 やる気のない返事をした仲間を、夕はすかさず殴りつけた。


 殺気のこもった目で睨みつけ、低く忠告する。


「返事は“はい”だろうが」


「構わねえよ。仕事さえこなせんならな」


 穴の縁から呼びかけてきた男は、脚立を蹴り落としてきた。夕がそれを素早く展開し、不良たちを急いて穴から這い上がる。そばに、足元にあの初老の男性が蹴り転がされてきた。


 この場を取り仕切るヤクザの男、隈取組くまどりぐみ本部長の雑飼さいがが、夕に告げる。


「小僧、お前、ウチで下働きしてどんだけ経った?」


「……三年ぐらい、ですかね」


「三年か」


 男が口にタバコを加える。夕は制服からジッポライターを出して、火をつけてやった。


 決して安くないライターは、夕が自腹で買ったものだ。この火で目の前の男も、後ろにいる数人の部下も、へらへらしてる不良たちも焼き払えたらどれだけいいだろう。ライターの蓋を閉じる夕に、男は言った。


「まあ、お前はよく働いてるよ。麻薬ヤクのアガリもきっちりしてるし、仕事は早くて正確だ。いい具合に育ったな? ウチで鍛えられたおかげか?」


「……ええ、そうですね。お世話に、なってます」


 心にも無いことを言いながら、男から目を背ける。そう言わざるを得ない無力な自分が、ただひたすらに呪わしい。雑飼の薄ら笑いもだ。


 けれど、そうしないと殺される。だから不満も怒りも心の底に押し付けた。


 男はそれを見透かしたように口角を吊り上げ、紫煙を吐き出す。車のヘッドライトだけが光源の中、光の外に煙が溶けだして消えていく。


「俺はな、お前を目にかけてんだよ。忠実で、賢くて、気も利くからな。高校卒業したら、組長に掛け合って、ウチに入れてやろうかとも思ってる」


「それは……」


「だが、ひとつ足りねえ」


 男はタバコを足元に転がる初老の男の顔に投げ落とし、火種もろとも踏みつけ、にじる。簀巻きにされた初老男性が醜い豚のように叫んだ。


極道者ごくどうもんの世界は死と隣り合わせだ。俺たちは無法者アウトロー警察サツに泣きつくなんて以ての外だ。だから、裏には裏のルールがある。破った奴は……死ぬ」


 靴底の蹴りが初老男性の片目辺りを打ち据えた。


 既に青あざだらけ、鼻血塗れの顔はひどい有様だ。しかし夕は、哀れとも痛々しいとも思わなかった。


 弱いくせに、虚勢にもならない遠吠えを繰り返し、挙句他人にも負債ツケを背負わせる。夕はよく知っていた。この手の人間は、抵抗しない身内にばかり暴力を振るって王者を気取る。この初老男性の場合、彼我の実力差も理解していない分、さらに救い様がない。


 だからといって、ヤクザが良いというわけでもない。事実、雑飼の言葉は、なんとも薄っぺらいものだ。


 警察をアメとムチで従え、葬儀屋にも役所にも顔が利く。泣きつくわけではない。無法者と言いながら、法を味方につけている。


 要は、自分たちの方が強いのだから、逆らうなと言っているのだ。お前の兄のようになりたくなければと、言外に。


「極道に相応しいのは、死ぬ覚悟のある奴じゃねえ。ルール仁義スジを守るために、他人のタマ取れる奴だ。それも涼しい顔をして。なあ、小僧」


 極道の男は夕の肩に腕を回すと、一緒になって初老の男を見下した。


 そして、無造作に取り出した銃を、夕の胸元に押し付けてくる。


「こいつを殺れ。試験だ」


 夕は奥歯を噛みしめ、銃を受け取った。


 嘘を吐くなと噛みつきたかった。この銃を雑飼の眉間に押し当て、撃ち殺してやりたい。


 試験など建前だ。仮に組に入れたとして、夕のポストは、潰しの利く雑用係兼鉄砲玉がせいぜいだろう。


 だが、他に取れる選択肢などひとつもない。拒否すれば、別の銃口が夕に火を噴くのは明らかだ。死体は不良仲間への見せしめに使われ、ジジイと一緒に埋められる。生き残るには、初老の麻薬中毒男を殺すしかない。


 ヘッドライトが作る影の奥に、乾いた血のような色をしたビジョンが走る。


 凄惨な人の死を、夕は一度、目の当たりにした。あわや、夕自身がそうなるところでもあった。


 必死に頭を下げて、蹴られ、殴られながら懇願して、あまりよくない頭を回して説得をして。ようやく首の皮一枚繋がっている。


 夕は、鼻孔に詰め込まれる、鉄の匂いがする思い出に息を詰まらせながら頷いた。初老の男を縛る縄をつかんで、穴へ引きずっていく。


「ま、待て……! 俺を殺したらただじゃあ済まんぞ! 俺がいくらお布施したと思ってる! 俺には、永遠の命が……!」


「そうかよ」


 夕は冷たく言い放ち、初老の男を掘った穴に投げ入れた。不良たちが雑飼の命令を受けて、すかさず土を穴の中へ落としていく。命令通り、初老の男が埋まり切らない程度に。


 やがて出来る、人の頭ふたつ分ほどの深さがある竪穴。そこには、口に入った土を吐き出す初老の男の顔だけがあった。


 雑飼は、不良たちを下がらせる。


弾丸タマは一発。ド頭ブチ抜け」


 夕は両手で銃を構えた。思ったよりは重くないが、手に合わず、持ちづらい。


 実銃は何度か見たが、こうして握るのは始めてだ。人を撃つのも。胸に鉛の塊がつっかえたように息苦しいが、忌避感は、嫌悪感に覆われている。


 仕事についてきた若い衆のひとりが、懐中電灯で穴の中を照らしてくれる。下に向かって撃つだけだ、外すわけもない。


 これで外せば、次撃たれるのは夕の方だ。背後で殺しを命じた張本人が、こちらに銃口を向けるのだろう。


 ここは譚抄山たんしょうざん。通称“墓山”。指定暴力団・隈取組の私有地にして、処刑場。そして、“行方不明者”の行きつく先だ。何人死んでも、骨すら暴かれない。


 夕は深呼吸をした。初老の男は、なおも何か喚いている。


 脅迫、買収。金、永遠の命。事ここに至って、そんなものしか口から出ない。


 夕の中で、かすかに静止の声が聞こえたが、初老の男の顔が全くの別人のそれと重なって、呼び起こされた感情の風に吹き散らされた。


 ―――こんなクズに、同情なんていらねえ。


 ―――こんな、こんな……親父みたいな、クズ野郎に!


 内心で、自分の声が大きくなる。何かを覆い隠すように。


 夕は歯を噛みしめて、引き金に指をかけて引き絞る。


 きりり、と不吉な音が嫌に大きく聞こえたところで、初老の男が吠え猛った。


「し、死なねえんだぞ……! 俺は死なねえんだぞぉぉぉぉぉぉぉ!」


「死ねよ」


 乾いた破裂音が響き渡って、ひどい耳鳴りがした。


 初老の男は沈黙した。痴呆症の老人のように白目を剥き、もはや口を利くことはない。


 腕、肩、胸と、鈍い痛みがまとわりついてくる。不良少年たちの歓声が上がったが、それは分厚い硝子を通したようにくぐもって聞こえた。


 雑飼は、銃を下ろして立ち尽くす夕に歩み寄り、未届け人の若衆に尋ねる。


「死んでるな?」


「ええ、死んでます。間違いなく。その小僧、殺りました」


「よし、埋めろ」


 雑飼は、猿のように騒ぎ立てる不良少年たちに顎で指示した。


 スコップを手に穴の傍に集まった彼らは、死体を見ても驚かない。初老の男を引きずりだすのは苦労したし、散々抵抗も受けた。むしろ死んでせいせいしたとすら思っているかもしれない。


 夕はぼんやりと、銃を見つめる。射撃の反動が、残響のように響いていた。


「小僧、銃を寄越せ」


 差し出された手に銃を返却しようとすると、肘が軋んだ。


 人を殺すのは初めてだ。だが、死んで当然の奴が死んだ。その代わりに自分が生きている。たったそれだけ。


 それだけのはずなのに、心臓の内壁をチクチクと刺してくる痛みは、なんだろう。


 体から、大きくて重いものを奪い取られたような罪悪感は、一体。


 雑飼は銃を受け取ると、満足そうに夕の肩を叩く。


「合格だ。お前は組のために銃を撃った。俺が証人だ。本部長、そして親父に口利きしてやる」


 夕は何も言えない。


 どうして突っ立ったまま、動けずにいるのか。どうして頭のてっぺんまで埋められて、もう二度と見ることのない初老の男がいた場所を見つめているのか。本人にすら、わからない。


 雑飼は夕の反応を、見飽きたものかのように鼻で笑った。


「どうした、初めての殺しは緊張したか? 若い奴は大体そうだ。お前の代わりに埋め立てしてるガキ共は騒いでいるがな、自分で手を下した時、奴らもああなるだろうよ。……ま、お前も今に慣れる。これから先、組に入れば、こういうことは増えるだろうしな」


 雑飼は夕の肩に腕を回し、耳元で、なぶるように囁いた。


「今は、将来が約束されたことを喜ぶべきだ。そうだろう?」


 頷くのが精一杯だった。


 確かに、これで夕は、今日死なずに済んだ。だが、それさえも喜べない。


 明日も明後日も、ヤクザから溝浚どぶさらいのような仕事が言い渡される。しくじれば、今度は自分がこの墓山に埋められる。


 仮に雑飼が言うように、隈取組に入れたとしよう。そこで待つのは、出世など望めない、顎で使われる日々。使い捨てられる末路。


 ヤクザは、少なくとも隈取組は、反逆者を許さない。例え夕本人が、反逆とは無関係でも。


 いつしか“埋葬”は終わり、不良少年たちはスコップで老人のいたところを叩いて固めていた。


 もぐら叩きで遊んでいるのと大差ない笑顔。


 夕はその姿を見ていられなくなり、背を向ける。両手を制服のポケットに突っ込み、車に向かってぼうっと歩いていると、急に背後の笑い声が断ち切られた。


「あ゛―――っ?」


 ごしゃ、と水っぽさと硬さをはらんだ奇怪な音。


 山の中が、誰もいなくなったかのように静まり返る。気のせいか、気温が一気に下がったような感じがする。


 何かがおかしい。誰に言われるまでもなく、そう直感する。しかし、その直感は同時にこうも伝えてくる。


 気付くな、振り向くな、何も知らないふりをしろ。さもなくば―――死ぬぞ、と。


 心臓の音が、やけに大きく聞こえる。背中全体に氷の針を刺されたかのようだ。


 殺人の余韻とはまるで違う。この感覚は、なんだ?


 異様は、それで終わらなかった。


「えっ、雑飼さん……? え、え、あっ、ああ゛っ!?」


「おい、待てよ……なんだそいつ!? やべえよ!」


「ちょっ、待っ……がぁっ!?」


「ひ、ひぃぃぃいあああ゛ッ!」


 ぐしゃ、ごしゃ、ぐちゃ、と聞いたこともない音が連続して背後で聞こえる。


 知った声が消えていく。知らない唸り声がする。夕の全身が怖気に震えた。


 車のそばのヤクザたちも、驚いて後ずさり、目を剥いている。


 堅気を暴力で脅しつけ、搾取する者たちが、怯えている。


 背後で、何が起こっている?


 ―――振り向くな。


 ―――やめろ、知らないふりをしろ。


 ―――何事もなかったみてぇに、立ち去るんだよ!


 夕の理性がはち切れそうな叫びをあげて、警鐘を鳴らす。


 だが、肉体はそれに逆らって―――ゆっくりと、背後を振り返った。


 そして、見てしまった。


 見慣れた服を着ている潰れた肉の数々と、血だまり。


 それに囲まれるようにしてうずくまる、巨大な肉の塊に、黒い殻をいくつも埋め込んだような姿をした奇怪な生物を。


 大手引っ越し業者のトラックほどのサイズはある怪物は、象のように太く、虫のように折れ曲がった数本の足で巨体を支えていた。


 両手は生えているが、人とも動物ともつかない形状で、乱雑に生えた指らしきもので不良仲間のひとりを捕まえている。


 夕の頭から、現実感が雑草のように引っこ抜かれた。


 一歩後ずさり、尻餅を突きそうになるのをなんとかこらえる。


 ―――なんだ、こいつ。いつからいた?


 ―――なんで……みんな死んでる?


 ―――俺は一体、何を見てる……?


「ひっ、あっ……! や、ヤトくん、助け、えぇ゛っっっ!」


 泣きべそをかいてこちらに手を伸ばした不良仲間が握りつぶされた。


 口から血を吐き、動かなくなる。呆気なかった。


 怪物は、口からはみ出した入れ歯のような口で潰れた人間だった肉塊を噛んで千切り、頬袋らしき場所で咀嚼する。


 いくつもついた黒い目が、ぎょろりと夕を見た。


 白目の無い、真っ黒な瞳。


 怪物は、不良少年の肉をある程度口に含んで近くに置くと、体をこちらに向けてくる。


「あ、ああ……?」


 腹の底で胃酸が激流のようにうねる。


 全身の体温が汗になって噴き出した。急激に冷えていく体。


 ―――なんだこれは、どうなっている?


 気付けば“墓”の周り死体、死体。死んだのはあの麻薬中毒のジジイだけではなかったか?


 咀嚼を終え、肉を嚥下した異形の大きな足が、夕に向かって踏み出した。


 ズン、と重い足音が地面を伝って足を痺れさせる。夕はもう一歩後ずさると、一目散に逃げ出した。


「ああ、あああああああああああああああああ!」


 悲鳴を上げて駆け出した夕は、そのまま車隊の脇を抜け、凍り付いたヤクザを置き去りにする。


 正気に戻ったヤクザたちが車に乗り込むが、遅い。歪んだ手がフロントガラスを突き破って運転手と助手席のヤクザを捕らえ、引きずり出し、握り潰して初老の男の墓場に投げた。


 否、“墓場”は既に、怪物の“餌場”になっている。


 怪物は真っ直ぐに逃げていく夕を複数の目で捕らえると、可食部の無い車を左右に跳ね飛ばして走り出した。


 夕の悲鳴を掻き消すように、異形が叫ぶ。


 夕は訳も分からないまま、山を転がるように駆け下りた。


 悪夢が、背後から迫ってきた。

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