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どうだ見たか、このうるうるキラキラなお目めを!
許したくなっただろう、許さざるおえないだろう。
うるうるビームを継続しつつふんっと心の中で鼻を鳴らす。
「寒気がするからやめろ」
すっと長い脚が伸びてきたかと思うと額に靴底を押し付けられた。そう、この男足蹴にしやがったのだ、この私を。
暫しの時が止まったかの様な沈黙。
しかし私の頭はフル稼働だ。
堪えろ、堪えるのよ姫!ここでキレたらぶりっこが廃る!ってね。
今すぐ額にぴったり張り付いている忌まわしい脚を叩き落として、スパーンとやり返してやりたい衝動を堪えて、可愛い笑顔を貼り付ける。
「も、もうっやだぁ近江くんってば。悪ふざけがすぎるんだか…」
「うげえええっ涼介!こいつ蹴られてるのに笑ってんぞ!!ドMだ!変態だ!気持ち悪っ」
OK、戦争だ。
ギャンギャンと喚く金髪を見て固く拳を握った瞬間、ずっとへらへら笑ってるだけだった男が口を開いた。
「だめでしょまーくん、気持ち悪いとか言っちゃ」
へらへらは本気で青ざめている金髪の頬をつんつんとつつく。
口調はイラッとするけど、もしかしてフォローしてくれ…
「も、もうっやだぁ近江くんってば
悪ふざけがすぎるんだか…」
「うげえええっ涼介!こいつ蹴られてるのに笑ってんぞ!!
ドMだ!変態だ!
気持ち悪っ」
沈めてやろうか。
固く拳を握った瞬間、ずっとへらへら笑ってるだけだった男が口を開いた。
「だめでしょまーくん、気持ち悪いとか言っちゃ」
へらへらは本気で青ざめている金髪の頬をつんつんとつつく。
口調はイラッとするけど、もしかしてフォローしてくれ…
「人の性癖はいろいろあるんだから~」
……。
ちげえよ。
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